なんだかまた、コロナが 増え続けてますね。
そんな中でこういうブログを書くとちょっと怖いのですが。💦
こちらの YouTube で藤井聡さんを知り、その著者を読んでみました。

著者
木村盛世 「感染症学」専門家
藤井聡 ( 行動計量学研究者)
先日の朝のテレビニュースでは、ある専門家が自粛と感染の抑止には ほとんど影響がないと述べていました。
またある経済学者は、再度の緊急事態宣言を出すことによって受ける 莫大な経済的損失について述べていました。
さて、コロナ、コロナの昨今。コロナの撲滅 ばかりに気を取られていると、他のリスクにやられてしまいますよというのがこの本の趣旨です。
P5 我が国はコロナ対策について「だけ」は過剰ともいえるほどの注意が向けられ、様々な対策が続けられている一方、「自粛」を始めとしたコロナ対策のために広がった 失業や倒産、うつ病、そして数千人とも言われる自殺者の増加に対する対策には、さして大きな注意が向けられず、「コロナ渦」による 社会的、経済的被害は、拡大の一途を辿ったのでした。
新型コロナの感染力は、変異前より強くなりますが 高齢者と若者のコロナにおける致死率は何百倍も違う。
P170 木村「 コロナというのはつまるところ、高齢者要するに65歳以上の方々を感染から徹底的に守り医療崩壊を防ぐことが重要」
しかし 一部の感染症学者が ひたすらにコロナを煽り、 人々に恐怖を植え付け、自粛を煽った罪は重いと 指摘しています。
木村先生は 感染症学の専門家としてテレビのモーニングショーに呼ばれた際には、番組スタッフから「新型コロナ、ガンガン煽って、ガンガン行きましょう」という趣旨のことを言われたそうです。また、「ひるおび」からは「 コロナは非常に危険だ。今緊急事態を出さなければ大変なことになる、というトーンでコメントをしてほしい」という依頼も来たそうです。
木村 2020年4月30日に TBS 朝の番組グッドラックに出演し「 8割自粛を目指さずとも、鼻口を触らない、宴会でマスクもせずにペチャクチャ喋らない、などというポイントに気をつければ、感染機会を8割削減できる。散歩や外出自体はしてもいい」 (京都大学研究ユニットによるウイルス学の先生や医師、衛生学の先生方とともに練り上げた行動変容戦略) という話をしたところ、「 自粛不要なんて不謹慎だ」と言わんばかりの猛批判を受けました。
マスコミは コロナの恐怖を煽るバズらせ系の一部専門家のみをメディアで使い続けた。(視聴率狙い)
コロナバズらせ系の一部専門家は、コロナを煽れば煽るほどメディア出演機会が増え儲かり、テレビは視聴率が獲得でき儲かるという構図。でも他の分野の、自粛による損失に警鐘を鳴らす専門家が一切テレビに出てこないとしたら、これはもう由々しき問題です。本当は沢山の分野の専門家が 色々な角度から、コロナ自粛への議論を戦わすべきだったと思います。
藤井p62「 科学的合理的に考えて、あまりバズらせず、 楽観的な見込みも含めて発言をしたら、それで万一感染がその後に拡大した時には 『お前が楽観的なことを言うから、人々が自粛しないで角栓感染が拡大したじゃないか!』と逆にバッシングされるリスクが生まれる。こう考えると、専門家が科学者論理を全てかなぐり捨てて「自分だけ」を 考えれば、バズらせる方が圧倒的に得なんです。そういう専門家はこのコロナ渦における最大の戦犯です」
感染症の専門家はウイルスを叩くことしか考えませんが、 他の観点( 経済的損失や倒産・ 精神的な鬱や自殺・ 老人の体力の低下など)への視点はまるでもたなかったとの批判があります。
「自粛とコロナ収束には、 統計的にほとんど検出できないくらいの効果しかない」(藤井聡 行動計量学研究者)
藤井p110「 日本には世界有数の160万もの病床があり 全体で見ればコロナ患者を受け入れる余裕がまだまだあるにも関わらず、コロナ患者を余裕のある病院で受け入れるようにしなかった。テレビ等を見て多くの国民が抱いていた医療崩壊の厳しい現場は、全体のごく一部の話でしかなかったんです」
日本における公立公的病院は2割しかなく、コロナ対応は主として公立公的病院が行なっています。なぜ8割の民間病院はコロナ対応病床を増やさないのか。要するにコロナ患者を受け入れても病院は儲からないからです。 また院内感染でクラスターが発生すれば、病院の経営は悪化し、 また民間病院ではこうした損失は補助金ではカバーされません。
木村p229「 実際の新型コロナウイルスがどの程度社会にインパクトがあるのか、自分がかかったらどれだけ重症化する確率があるのか、ワクチンはどの程度有効なのか、 など、現在分かっていることをデータを基にして政府はもっと強く発信する必要があるのではないでしょうか」
「 最も大切なことは、国が信頼できる情報を国民に積極的に提供し、国民の新型コロナウイルスに対する不安を払拭することです。正しい情報を持たない国は羅針盤を持たない船のようです」
たしかに。テレビでは毎日、何人感染者が出たかってそればっかり。
コロナにかかったらどのくらいの率で重症化するのか、( 若い世代ではかかっていても 気が付かないうちに治っている人も多いらしい)、 若者のコロナ死亡率が0.02%であるならば、自粛による若者の自殺者の割合がコロナ死亡率と比較してどのようであるのか。そのような数字をもっとテレビで公開し議論していくべきだと思います。
「コロナの恐怖ばかりを煽り続け、自粛によるリスクを一切考えることなく発信を続けることは大罪である」そんな警鐘を鳴らす一冊でした。





