著者 安間伸
投資家。著者には「ホントは 教えたくない資産運用のからくり」など多数。
(以下青字は引用です)
超高lQの方々から見える我々の世界は、チンパンジーの世界で 自分一人だけが 人間として暮らさなければならない世界観に匹敵するそうです。
チンパンジーの世界では「序列」がすべてであり、相手を暴力で脅して従わせる力を持つ者が高い地位につきます。 野生動物には人間の目的・探究心・使命感などは理解できず 人間と対等なコミュニケーションをとることは難しい。
教育困難校に見られるような「あいつまじ、むかつくぅ~」の世界観のなかでは、高知能者との共生は不可能であり、きっと「あいつ何言ってんのかわかんねえ」と、フルボッコの刑に会うことでしょう。会社によっても、序列意識といじめの関係がはびこる世界もあります。
知能指数の分布目安はこちらです。↓
IQ の分布としては、 IQ 110で上位25%、 IQ 120で上位9%、 IQ 130で上位2%。 IQ140以上は 1%にも満たないレアな人達となります。
こちらは知能指数と会話の成り立ちを表した、上下20%のカバー率の一覧になります。↓
IQ 100の人は IQ 80から120までの人たちとの会話が成り立ち、そのカバー率は 81.8%です。IQ 120であればIQ100から140までの人たちの会話を理解でき、そのカバー率は 49.6%。 しかし IQ 140では IQ 120以上の人でないと会話が合わないので、IQ が上がるにつれて会話がなりたつ人がいなくなり、大きな孤独を味わうこととなります。
100人いて誰とも会話のあわない孤独な世界。
友達が出来ない。
これほどまでに話が通じる人が少なくなれば、 変人扱いされたりいじめられたりする可能性が増えてしまうのも納得できます。
ちなみに IQ が110~120のやや高知能な人間は、「数少ない高知能者」と「普通の人々」を つなぐ通訳にはぴったりであるという役割があるそうです。 普通の人々が抱える問題を高知能者に伝え、その解決法を聞き出し、問題解決に向けての実行のお手伝いができるのです。
「 高知能者の反対側にいる人々にとって、会話の目的は序列の確認であり、会話の形をとってはいるが、その本質は自分が優位であることを示すマウンティング行動である」
高知能者が万が一、不適切な学校や職場へ行ってしまうと、集団でいじめられたり仕事と責任を押し付けられたりして精神を病んでしまいます。
「みにくいアヒルの子は、 仲間である白鳥の群れに合流しないことには 人生が始まらないということです。」
2011年に90カ国で行われた研究調査で、人間の知能、特に最も賢い5パーセントの人の知能が、その国の経済に大きく貢献している ことの明らかになったそうです。
日本でも高知能の人々がのけ者にされることなく、社会でも大きく貢献してもらえるように全力でサポートをしていく体制を作りたいところです。ちなみに 現時点では、高知能な人材を利用して資本主義をうまく回している国は米国だけと言えるそうです。日本ではいまだに序列や儀礼ルールが多く残り、能率を上げたり無駄を省くことができないでいるそうです。