「着物展」に行って参りました。
https://kimonoten2020.exhibit.jp/
その間に着物ブロガーさんが次々に記事をアップ。💦 入場にはネットによる事前予約が必要です。
当日のお出かけコーデです。(左右反転してます。💦)
会場には着物姿の方々も 沢山いらっしゃいました。
(以下の画像は 博物館のものではなく ネットからの画像をイメージで引用させて頂いております。 展示品とは関係ありません。)

https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0058034
「小袖」
着物は江戸時代までは小袖と称されてきたそうです。平安時代の宮廷貴族は大袖の下に下着として小袖を着用していて、現存最古の宮廷装束の小袖なども展示されていました。毛利家伝来の総刺繍の小袖も見事でした。
秀吉の時代には豪壮なデザイン、紅や萌黄色、明るい色調が好まれ、家康の時代には紫や茶の色調に摺金箔を交えた瀟洒(しょうしゃ)な草花模様が好まれたそうです。
安土桃山時代の辻ケ花や総刺繍、豪華絢爛な金箔加工等が見事でした。秀吉側室淀君の小袖(辻が花模様)や正室高台院の打掛、 京鹿の子絞りと刺繍が散りばめられた千姫の着物など、「 ここはどこ!?
」 というくらいの ゴージャスで眩い夢の世界でした。
江戸時代寛永期の「浮き世」の文化では遊郭や「かぶき者」などのきらびやかで退廃的な美がのびやかに芽吹き、着物の背面を1枚のキャンパスに見立てて描いていく趣向もスタートしたそうです。 元禄期には「伊達くらべ」と称し商人の妻たちが贅を尽くした衣装を誂えて経済力を見せつけたそうです。
天和3年に町人の 贅沢な着物(絞りや金糸)を幕府が禁止したことにより、 手書きの友禅が花を開きます。 また尾形光琳の光琳模様の着物が流行ったり、簡素をよしとする「粋の文化」が生まれていきます。
贅沢禁止令とは無縁な 豪商の娘や花魁太夫の目を見張るほどに豪華な振袖や打掛の数々なども展示されていました。 大奥の「 格式の美」を極めた総刺繍の世界観にはしばし言葉を忘れるほどでした。
信長の「うつけ」、秀吉の「 若づくり」、家康の「伊達」。 3人の陣羽織も一同に並んでいましたが、それぞれの個性とそのファッション性は とても面白いものがありました。 信長の陣羽織は山鳥の黒羽と白羽根を縫い付け 蝶の模様を浮かび上がらせるといった趣向のもので、さすが織田信長であり感性が爆発していました。

また 第二会場の現代における着物変遷も面白く、 久保田一竹の辻が花や現代を代表する人気作家の人間国宝展、 大正ロマンや銘仙のレトロポップ着物など。 どんな展示会でもここまで一同に見ることはできない程の秀逸な作品の数々でした。まさに日本の花道(ランウェイ)を彩った「着物展」。見応えがあって面白かったのでおすすめです。
そう言えば、前回記事が沢山の方々に見て頂けたようで、有難うございました。
追伸






