そんな椿の柄をまとった、最近の着物姿です。

右手の薬指には、本翡翠のリングをひとつ…。
装い全体に、ほんの少しの“いたずら心”を漂わせました。

渋みのある赤城紬(櫛引き)。
繊細な色の組み合わせが、異国柄の帯を優しく引き締めてくれます。
更紗のぬくもりある色調とリンクさせて、どこか懐かしい空気を纏わせました。
甘くエキゾチックな残り香が、異国情緒漂う帯柄にぴたりと寄り添います。💗

とにかく深みがあって、奥行きがすごいんです。
Samsara(サムサラ)はサンスクリット語で「輪廻転生」「永遠の生死の循環」という意味。
ゲラン初の「女性のためのウッディフレグランス」として開発され、インド哲学や東洋思想へのリスペクトが随所に感じられる作品です。
特に、使用されている天然のサンダルウッド(白檀)は、インドの宗教儀式や瞑想において古来から重要視されてきた香材。その神秘性とスピリチュアルな雰囲気が、サムサラ全体に“崇高な女性性”を纏わせています。
そしてこちらが、本日まで着ていたコーディネート。
黒地の久米島紬に、紅型柄の織り帯を合わせました。
…そして、最近ふと思ったことがあります。
私はずっと「50才になるのが嫌だなあ」と思っていたのですが(笑)、
もしかしたら50代になれば——
私がこれまで夢中になって追いかけてきた着物たちが、
とうとう私のために「本気を出して」くれるんじゃないかって、そんな気がしたの。![]()
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50代は、今まで着物に恋焦がれてきた恩返しに、着物のほうが本気を出してくれる年代。
20代〜40代は、“着物を追いかける”時代。
どんな着物が似合うんだろう?
どんな色が好きなんだろう?
帯締め、半衿、小物、髪型…。
全部、夢中で探して、試して、失敗もして。
たくさんの反物をくるくる広げては、
「いつかこの子を着こなせる日が来るだろうか」って、
ときめきと、畏れと、期待と一緒に集めてきた。
そして50代…
“着物たちが、本気を出してくる”。
タンスの中でずっと静かに待っていた子たちが、
ふいに…目を覚ますの。
「そろそろ私を着こなせるんじゃない?」
「ねえ…あなたが50になるのを待ってたのよ」
着物は、50代からこそ「女の物語」を語り始めるのかもしれない。
“着物が似合う”んじゃない。
“着物が物語を語ってくれる”年齢になるっていうこと。
だからね、
着物は、きっと50代からが本番。
それは、「着物を愛した女性」だけが享受できる魔法、なのかもしれない。![]()
そしてこれから、着物の“恩返し”伝説がはじまるのだとしたら、50代が憂鬱な世代ではなくなり、夢と希望に満ちた、豊かな季節になるかもしれない。
“着物の本気”は、70代になっても 80代になっても、ずっと終わらないまま、
一生その女性を守り続けてくれる…。
そんなふうに…
着物は、“女の成熟”に寄り添い続ける衣服。
「あなたが私を愛してくれたから、
今度は私があなたを美しく包みます」って。
… もしも着物が私を守ってくれるのだとしたら、50代になるのも、そう悪くはないのかもしれないね。
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