「中島らも」さんのこちらの本を、Audibleで聴いた。
(新装版/講談社文庫)
彼のデカダンスには、ダメさの顔をしてるくせに、孤独と哀愁の匂いがした。要するに、格好良かった。💗
それで、思ったの。
こんな男を“引き受ける”女は、どんな人なんだろうって。
…だから、この本も読んだの。
彼の奥様が書いた、彼についての本を。
この本を読んだあと、私に残ったのは結局この2つ。
・「なぜ彼は彼女を選んだのか」
・「なぜ彼女は彼を愛し続けられたのか」
まだ幼さも残る短大生の彼女の、可愛らしいルックスに、大学生の彼が引っ張られた部分も、たぶんある。笑
…あと、“中島らも”みたいな“破滅型天才”の隣にいるには、「正しさ」より「居心地」のほうが勝つ瞬間があるのかもしれない。
深掘りせずに「すごいね」「大変だね」で受け止めてくれる、分析もしない、批評もしない、ただ好きで一緒にいてくれる人。
そういう相手のほうが、楽だったのかもしれない。
だって、言葉で掘り下げる女性が隣にいたら、
アルコールのことも、破天荒なエピソードも、
いつのまにか「天才の代償」じゃなくて
「ただの傷ついた人間」として解釈されてしまう気がするから。
それは、彼自身の“ロックな自己像”を、
少しずつ削っていく行為でもあるよね。
中島らもの奥様が、自分の本の中で語っていたのは。
彼女の両親は、先祖代々の5万坪の土地を売って暮らしてた。
…あまりに贅沢三昧の日々だったと。
彼女が物心ついた頃には、土地はもう半分、2万5000坪まで削られていたらしい。
お母さんはお父さんから毎日1万円のお小遣いをもらい、家にはお手伝いさんもいた。
ご両親は「自分で稼ぐ」じゃなくて、「土地を削って」生きてきた。彼らが削ったのは、親の人生でもあり、子どもや孫の未来でもあった。
そうやって、彼女の家は没落していった。
彼女は、親が用意してくれたその生活を「当たり前」として育って、その「ふわふわした世界観」のまま大人になった。
…らもさんは、そこに何を見てたんだろう?
そこにはきっと、
自分にはない「能天気さ」や「無邪気さ」
ある意味、社会の痛みから切り離された“鈍感さ”
「考えないで済む世界」の象徴みたいなものが、
彼にとっての、“甘い鎮痛剤”みたいに見えたのかもしれない。
彼女自身も短大時代、
本の中では“大麻”のことをかなり赤裸々に書いている。
家で育ててみたり、らもさんと一緒に吸ってみたり
——そんな話が並ぶ。
彼の歪みと、彼女の空っぽさは、ちょうど噛み合ったのかもしれないな。
ブックレビュー①📚️、今日はここまで。
…で、問題はここからだ。
ふたりは、どんどん壮絶になっていく。![]()
続きは、また次の記事で。
P.S
…って、いきなりいつもとモード変えてすみません。🤣
久しぶりの、ガチンコブックレビューということで。
コメントしづらそう~。(* ̄∇ ̄*)💦