春の歌愛し合う光の中にいる君は風に揺れ咲くひとひらの花 相抱きてその喜びも悲しみも分かち生き行く我ら二人は 恋人のうなだれる顔涙する顔を覆いし長き黒髪 夏の宵君は浴衣で舞い降りて星が消えゆくその朝(あした)まで 俯きてなお顔上げて涙して我は守らんこの恋人を 刻印を胸の深くに刻む如泣きて笑いて消えぬ面影