JR北海道は28日、来年4月に運賃を平均7.6%引き上げる認可申請を国土交通省に行ったと発表した。初乗り(3キロ以内)を現在より10円高い210円とし、通勤定期券は平均22.5%、通学定期券は平均10.5%それぞれ値上げする。特急料金や座席指定料金は据え置く。綿貫泰之社長は記者会見で「物価高騰や人材確保で大変苦労しているのが実態。利用客への利便性も向上させたい」と理解を求めた。

 運賃値上げには国交省の認可を得る必要がある。札幌―新千歳空港は80円高い1230円、札幌―新札幌と札幌―手稲は20円高い360円、札幌―琴似は20円高い270円となる。

 主要都市間(特急料金を含む)では札幌―旭川は220円高い5440円、札幌―函館は330円高い9770円、札幌―釧路は330円高い1万320円となる。

 運賃値上げは資材や燃料の高騰への対応や、人材確保に向けた待遇改善を進めることが目的で、平均11・1%(消費増税分を除くと9・1%)引き上げた2019年10月以来となる。