ノンペイン★ノンゲイン
Amebaでブログを始めよう!

強さ


2ラウンド45秒



鷹山凌駕は
オレと全く
同じタイム、
同じストレートで
試合を終わらせた




オレに
見せつるかのように





そして
オレは悟った
鷹山凌駕に
勝てる要素が無いと





また鷹山が話掛けてきた


(鷹山)
「どぅ?面白かった?
ぼくの試合」

(オレ)
「なんなの?」

(鷹山)
「ぼく、全てで
一番でいたいから。
パワーもテクニック
もスピードも。
君のパンチは
ぼくのより軽い。」


(オレ)
「…今はね」





鷹山が少し
笑ったように
見えた

(オレ)
「(けなされた?)」
と思った。

けど、なぜか
オレは嬉しかった



鷹山に
少しだったが
ライバル視
されたのが
嬉しかったのだと
思う





そして
オレの名前が
監督に呼ばれた



第二試合の始まりだ







相手はまた
二年生





飯島さんだ








ちなみに
例の
鼻の穴ヒサシの
兄貴だ。



気まずいよっ。

鷹山凌駕

オレが初勝利の
余韻に浸っている
所に同中だった
ヒサシが喋りかけてきた



(ヒサシ)
「オレ一回戦の相手
鷹山凌駕と。
どうよ(笑)」


(オレ)
「落ち付けって。
お前中学校から
ボクシング
やってるんだから
大丈夫だって!」


一応励ますオレ



ヒサシは興奮
して鼻の穴が
でかくなっていた。
ヒサシの癖だ。



ヒサシがリングに
上がると

先にリングに
上がっていた
鷹山がオレに


「面白いもの
見せてあげる」


と言ってきた。


「えっ!?」

オレが
聞き返そうと
した瞬間ゴングが
鳴り、ヒサシ鷹山
のスパーリングが
始まった。







「面白いものって?」

疑問符が
とれないまま
だったが
とにかく
鷹山の
一挙一動を
見逃すまいと


リングサイドに
かじりついて
スパーを見ていた






と意外にも
ヒサシが耐えている


鷹山が
一方的に
攻め込んでは
いるのだが、
ヒサシもなんとか
さばいている







①ラウンド目は
一方的ながらも
意外とヒサシの
上手さが
光っていた







「鷹山には
パンチがない?」
ふとオレは思った。


あれだけ一方的な
展開だったのに
鷹山がヒサシから
ダウンを奪えなかった




もちろん
単純な考えだ


けど
オレは
そうであって
欲しかったからこそ
そう思ったんだと
自分で感じた


鷹山にパンチ力が
なければ

耐えられる
そうすれば
最後には
何が起こるか
わからない
番狂わせだって…




オレがそうこう
考えてる内に
②ラウンド目
のゴングが鳴った








相変わらず
鷹山の一方的な
ボクシングが続く
と思った






②ラウンド
開始すぐに
ヒサシが鷹山を
押し始めた


ヒサシの
鼻息が荒だつ


そして
ヒサシが
鷹山の顔面を捕らえた








オレにはそう見えた







「バンッッッ!!」








赤くなった
マウスピースと共に
何故かヒサシが
仰向けに
倒れていくのが
見える





「?」

何が起きたか
わからなかった




そしてヒサシが
倒れゆく向こうに
鷹山が現れた



鷹山がオレに
何か言っている






「右ストレート。
んで今45秒だよ」





オレは笑うしかなかった。




fin

スパーリング

スパーリングは
①ラウンド3分
の2ラウンド制
で行われた






序盤、何を
すればいいのか
わからないオレ


とりあえず
様子見をしていた





相手はやはり
2年生

ジャブから
入って
攻めこんできた

慌てて
ウィービングで
かわしてみるが
うまくいかず




的確なパンチが
オレの顔面を
捕らえる



ジャブが
だんだん
ストレートに
変わり始め



ストレート系
のパンチに
気を取られいた
オレに
いきなり横から





「ドンっ」

っつう音が
聞こえた


ヘッドギア上から
でも確実にわかった




フックを
打たれた…。




と思った刹那
足が言うこと
利かなくなり




オレはロープに
寄りかかった



三半規管を
たたかれ
平行感覚が
無くなっていたのだ





もちろん
ダウンを
宣告された

(ちなみに
アマチュア
ボクシングは
少しでも劣勢に
なるとダウンを
取られる)







ダウン後
オレはとりあえず
このラウンドは
逃げまわった


そして地獄の
3分が経過し

1分間のインターバル後

2ラウンド目の
ゴングが鳴った





1ラウンド目
オレは手を
出せずに終わった


「このままじゃぁ
アピールどころか
ただデカいだけに
見られちまう」




とりあえず
ジャブを出してみた




「ズドンッ」


水野先輩の
ガードを突き抜け
顔面を捕らえた

そして水野先輩の
顔付きが変わった






焦ったオレは
とにかくジャブを
放ち


ストレートも
どこかで入れた





すると
なぜか
ざわつきが聞こえ



気付いたら
水野先輩が



倒れていた








「ストレート」








オレの後ろから
かすかに聞こえた


振り返ると


鷹山がいた




「君のストレート、
ありゃぁ耐えれない」


鷹山が確かに
そう言った








オレ自身は
実感が無かったが



確かに手には
感触が残っていた








2ラウンド45秒

初めての
スパーリング




KO勝ち!









fin