さて、たくさんの人に来ていただいたイベントが終わりホッとしている。
私はこのイベントをやるにあたり、まず一日バーテンダーで検索をかけて情報収集することにした。今、一日バーテンダーができるバーは都内や全国にいくつかあるのだ。(詳しくはイベントバーエデンで検索)
やはりはじめてのお客さんに来ていただくには心理的ハードルを下げなくてはならない。自分に置き換えれば当然だ。ただでさえわざわざ電車に乗って知らない場所で知らない人に会うのだから安心できる要素はほしい。であれば一日バーテンダーの顔写真、料理の写真、店内の様子、店までの行き方詳細は入れたほうがいいということは思い及ぶ。
逆にイベントをさせてくれる店に対する考えはこちらの「その店舗・店主が何を求めているのかをくみ取ってみる」みたいな話|しお@こもり店員(毎週日曜18時〜)|noteが参考になる。集客についてもわたしにはなかった考え方が乗っていて勉強になった。
また漫画の告知のアイディアはエデン大阪(こちらも一日バーテンダーができるお店)の地下アイドルの方を参考にさせていただいた。
お客さんの立場に立ったわかりやすいイベント告知に好感を持った。しかもわたしは漫画家なんだから宣伝漫画をやらない理由がない。結果たくさんの方が漫画をRTしてくださった。後から「これも入れたらよかった!」という情報が出てきたので次回は反映させたい。

だんだん楽しくなってきて、他に何か学べることはないかと話題の飲食店、居酒屋めぐりもしてみた。居酒屋の神様こと楽コーポレーションの社長、宇野隆史氏の本たった3品で繁盛店はできる! 居酒屋の神様が教える小さな商売のつくり方が面白かったのでちょっとミーハー心で本に載っている店に行ってみた。みんなテキパキ笑顔で接客していて本の通りだと嬉しくなった。
この店ではメニューの下に小さく「〇〇さん(店員のあだ名)は出身が宮崎だからチキン南蛮つくりました!」みたいなことが書いてある。こういうのは親近感が増すし、はなしのきっかけになりそうだ。
わたしも手書きメニューを作り、小さく好きなグルメ漫画を書いたりしてみた。



↓オリジナルTシャツにわかりやすく名札もつけた。

すると実際のイベントでも気づいてくださった方がいて少しお話のきっかけになったように思う。全部のメニュー手描きで書いてるのもすごいと言っていただけた。

居酒屋の話に戻ると、
若い店員さんに「今日はじめてですか?何で知ってくださったんですか?」ときかれたので本を読んだのがきっかけだというと、「あれ面白いですよね!実は僕もあの本を読んでこの店に入社したんです。」と目を輝かせて話してくれたのが印象的だった。帰りもキッチンからわざわざ出口まで出てきてくれて「今日はありがとうございました!また来週!」って言われて「また来週!」にぷっと笑ってしまった。
正直感動した。若い人が夢を持って働いてる姿はいいものだ。わたしも自分のイベントに来てくれた方にはいい気分で帰ってもらいたい。
何かできないかと思い、
帰りには手書きのお手紙と小さなお菓子を渡した。お菓子を食べるとき、手紙を読むとき、思い出していただけたらまた来ていただけるかもしれないから。

しかし、反省点も多々。今回はかなりお客さんに助けられた。というのも実はオープン直後、近所に住む酔っ払いが入ってきて他のお客さんに絡み始めたのだ。ひやっとした。あわてる私に落ち着いて指示を出してくれた優しいお客さんに感謝である。(酔っ払い、なんとか1杯だけ飲んで帰ってくれた)このあたりの対応がもっとスマートになりたいものだ(本日忘れ物を取りに行った際、イベンターのクレープ屋さんから対処法を教えてもらったのでお守りにしよう)
また、料理の手順を思い浮かべてるときにお会計をしなくてはならない場合、脳が切り替わらず簡単な計算もできなくなる。かなりもたついてしまった。そして、お客さんと会話する余裕がなくなりもしかしたら私ともっと話したいと思っていた方は不満だったかもしれない。これも反省点だ。
だがなかなかいい勉強になった。次回はまたアップデートできるだろう。

実家のラーメン屋をオープンから手伝っていたので集客の厳しさはひしひしと感じていた。
しかし、大将である父が絶対なので私が思いついたことがあってもなかなか試せない。そんなフラストレーションが溜まっていたのだろう。

だから自分の告知、接客対応の良し悪しがダイレクトにイベントの雰囲気や集客に現れるのは非常にエキサイティングな醍醐味だと思った。わたしは今のところ将来店を持つつもりではないのだけど一回一回のイベント大切に自分の店のつもりでやってみようと思う。