吾輩が唯一、店に入る為の行列に並んだお店(笑)。ふだんは行列に並ぶなんぞの悠長なことはできない性格なので十中八九並ばないのだが....この時は、当時やっていた吾輩の店の常連客を伴っての「お江戸さんぽ」の一環だったので已む無く並んだ😓

 『かんだやぶ』の総本家・堀田七兵衛さんの子である勝三氏が大正2年(1913)に開いた
「江戸前蕎麦屋」の原点ともいうべきお店。因みに勝三氏の子息鶴雄氏が昭和29年(1954)に開いた店舗が『池之端藪』でこの三店舗で巷間

 浅草は「ハレとケ」「聖と俗」「ピンとキリ」がピッタリ合わさって路地の奥まで風を送りこんでいる。雷門を背に駒形の方角へ二、三分ほど行くと右側に木造の仕舞屋(しもたや)があらわれる。
 店に入ると右側がテーブル、左側には江戸風の「入れ込み座敷」もある。正面のやや右側に鎮座する菊正(宗)の薦被りが客を迎えてくれる☝️😏
やはり江戸蕎麦の蕎麦前には辛口の菊正宗が一番合う。並木藪が提供してくれる🍶はこの菊正宗の樽酒だけだ。品書きは九品。ざる、かけ、のりかけ、花巻、玉子とじ、おかめ、山かけ、天ぷら、天ざる。ここに冬場のみ鴨南が加わる。🍶のアテは、わさび芋、板わさ、焼海苔の三品のみである。
 蕎麦前をちょっことやって、蕎麦をたぐって食べ終わったらおケツ(尻)に根っこが生える前にサッサと店を出る。この「江戸の粋」って感じの「蕎麦っ喰い」がいいんだよな😏