2024年の通常国会は、1月26日に招集され、6月23日までの150日間開催されました。
現在国会は閉会となり、今後は秋の自民党総裁選挙が注目されそうです。
私自身、全く知りませんでしたが、私たちの食(食べ物)生活に直接大きな影響を与える「ローカルフード法案」というものが、参議院に提出されたというニュースが入ってきましたので取り上げます。

今回のこの情報は、当ブログの読者であるARKINGさんのコメントから知り得たものであることを紹介致します。ARKINGさん、有り難うございます。

ARKINGさんの、コメントを読んですぐネット検索しましたら、堤未果(つつみみか)氏の動画に当たりました。短い動画ですが、是非ご覧になって下さい。(添付動画)
私自身内容について詳しくないので、いのちを守る参議院議員 川田龍平氏のブログから引用させて頂きます。
(以下、ブログ引用)

「今月(6月)6日、参議院事務総長に対し、「地域在来品種等の種苗の保存及び利用等の促進に関する法律案」(いわゆる、ローカルフード法案)を提出いたしました。提出にあたり、各政党関係者をはじめ、参議院法制局など関係部局の方々、そして有識者、農業従事者からも多大なご協力を賜り、本日法案を提出できましたことに深く感謝いたします。

本法案の特長は、地域の在来品種という50年、100年、200年前の種苗の収集・保存のみならず、利用することで次世代に生きたタネの継承までも考えていることです。「タネは生きた文化財」と言われるように、何百年にもわたって食物だけでなく、その時代を反映した歴史、文化を継承して現在もそのタネが食文化を育んでいます。タネを蒔き、そして種を改めて採取し、循環していくことが重要な位置づけとなっています。

タネの採種は先人の経験値で行われてきた知識をしっかりと受け継ぐための人材育成と開発にも視野を広げています。そして、本法案の大きなポイントは、このような在来品種を使った有機農法でできた食材を学校給食にも普及させることも明記している点です。

市民、議会、生産者が協力して「地域のタネ」を守り、食料自給の好循環を全国各地で生み出していくこと、すなわち、「食を通じて人と自然が共に調和する地域循環型食システムの構築」こそ、今の日本の農業にもとめられており、このローカルフード法案によって実現できるものと信じております。

さらに、これまでの慣行農業と有機農業がともにその良さを認め合い、共存していく方向性にかじを切っている自治体もございます。この傾向は、本法案が目指している方向性と同じくするものであり、食に対する意識改革にも結び付くと考えています。

今回の食料・農業・農村基本法改正の審議で、残念ながら「有機」、「種子の安定確保」などの文言は入りませんでしたが、附帯決議には「有機農業の推進」、「種子の安定供給」が入りました。

私たちの試みは、まだまだ続きます。「有機農業の推進」「種子の安定」をしっかり具体化させる意味でも、引き続き手綱を緩めず、中央と全国各地で好循環を創出するために「ローカルフード法」の審議をすすめ、成立させる責任を負っています。多くの皆様の賛同を得ながら着実にローカルフードの思想を広めていきたいと思います。ご支援、よろしくお願い申し上げます。
いのちを守る参議院議員 川田龍平」(以上、ブログ引用終わり)

引用記事にもありますように、日本国として食物の種(たね)を守ることは、安全保障を守ることと同義です。でも、2018年に種子法は改正され「種の開発・供給は廃止」されたことにより、4年前(2020年)からローカルフード法が議論されてきたのです。

この度、やっと法案が参議院に提出されました。この後の経過は不明ですが、食料安全保障は全国民に関係する重要案件です。・・・一日も早い、国会での審議・可決を願います。