この小屋、もちろんガイドブックになんて載っているはずがありません。
原作絵本を買ってこようと思って作品のことをいろいろ調べていたときに、
劇中に登場するおじいちゃんの山小屋が移築されて
残されているという記事をたまたま発見しました。

でもそのソースはとても古いもので、山小屋は移築後2年で解体されると書いてあり。。
今年に入ってからの "行って来たよ" ブログ(中字ばかりTT)をいくつか見たのですが、
実際にまだそこにあるのかどうかの真偽がつかめなかったんです。
日本の台湾観光協会にも問い合わせたけど「わからない」と言われて。
むしろ映画のことすら知らないと言われました。(おいおい)

だからまだあったらラッキー。なかったらかなりへこむ。。。
というイチかバチかな奮起湖への旅でした。


そ し て ・・・


さっきの看板を発見したわけです。
苔むしてたけど…
それでも”あるんだ!”と思ったら嬉しくなって一気に早歩き。
青いお家が見えたときには嬉しくてたまらず走りました私(笑)



見た目がかわいいからか、人の出入りがたくさんあるようでした。
でも私が入ってしばらくすると貸し切り状態になったので、
wegの音楽を聞きながら星空小屋を片っ端から探索です!



この時点で原作絵本である「星空」はまだ見たことがなかったので
私にとっての「星空」は映画がすべて。
ほとんど映画に登場する姿のままでそこにあり、
ただただいろんな「星空」のカケラたちがそこにあるだけで感激(涙)。
目頭が熱くなりましたね。

小屋に入ってすぐ左手は爺爺の作業机です。
ここだけで物語がいっぱい詰まってる。



細かく見ていくと、絵筆や絵の具たち。
爺爺が小美ちゃんにあげる木彫りの動物たちはみんなカラフルなんです。



こんなふうに。



小さいもの一つまで見逃すものかと、
触れないように気をつけながら見て回りました。



外から見るよりも小屋の中はとても広々しています。

ジグソーパズルは映画のなかで重要な役割です。
私の大好きなマグリット...



作品のなかで生きていたものたちが静かにそこにあり
また新たな役目を与えられたようにその場を守っているように見えました。

小さな台所があります。
ここで寒い日はお湯を湧かして珈琲でも淹れてたのかな。
コンロがカラフルですっごくかわいい。



二人でここでお茶したのかな。



棚の上の人形の一つですら、彼女の物語を想像したくなる哀愁をもっています。



実際に爺爺がそこに住んでいたような
まるで小美ちゃんがそのベッドで本を読んでいたかのような
温かさと優しさでいっぱいでした(本当に!!)
なんて素敵な場所なんだろう。。

手紙。なんて書いてあるのかな。封筒も置いてありました。



見てこのかわいいベッドを!!



でも残念なことに、かなりボロボロになっていて、
入り口のドア周辺の床は大きな穴が開いてて危険な感じでした。
(さらに後から入って来たマナーのない中国人がその穴を広げた)
危ないところには椅子が置いてあります。




小屋がかわいいから映画を知らない人もたくさん訪れてるんだと思います。
そして、そもそも2年で取り壊すはずだったものが、さらに2年延長してそこにあるわけで。



お家の中はセットで使われた小道具がそのままなのでずいぶん薄汚れていて。
掃除もロクに出来ないだろうし
普段の管理もきっとドアの鍵の開け閉めくらいなんでしょうね。

正直この先あとどれくらいこの状態で見られるのか怪しいものです。
だから余計に、まだ綺麗なうちに来られてよかったと心底感激しました。

お家のなかにはスチール写真がいくつか飾られています。
実際の撮影時とは多少異なるものの、細部まで再現されています。

前項でご紹介した動画を見ていただけたらこの小屋も出てきますので
ぜひ写真と見比べてみてください。→記事こちら

最後にもう一度爺爺の机を。。
とても柔らかい日差しが入ってきました。

あぁ愛しい。
爺爺が工作するときに使ったであろうトンカチやノミ
そして画材や絵筆があってワクワクします。
学生時代を思い出しました。。(懐)



名残惜しいけど満足したので小屋をあとにします。
あぁかわいい。
どこから見てもかわいい。
UPした写真はほんの一部です。
実際はここだけで何百枚も撮ってるという(笑)
ずいぶん長い時間小屋の中のモノたちと過ごしていたら
「星空」がもっと好きになりました。
以前よりも身近になった気がします。



長々とまだまだ語れることが山ほどありますが
星空小屋レポでした。


奮起湖散策の続きはこちら→