“壁にぶち当たったら難儀な方へ行け”という師匠の教えを60年以上にわたって守って来て、気力と工夫で必ず困難や壁を突破して来た。
バッティングに関しては難儀な目にあう度にバットを重たくしてカベを突破して来た。
神経痛の激化、ガン治療の為の放射線治療の後遺症、暑さに苦しみ、ホームランを打ち続けることが困難になって来た時点で、1200gバットから1400gバットへ変えて、しんどい重さに打ち勝ってまたホームランの本数を伸ばして来た。
しかし、昨今の神経痛の激化と暑さには体が限界に達しているらしく、もはやどんなに頑張って気合いを入れても重たいバットを振る力が出なくなってしまった。
ローテ日の土曜日、昨年からホームラン対決を行うようになっている野球青年から三ゲーム勝負を申し込まれた。
一ゲーム目は途中から神経痛が酷くなったが我慢して凌ぎ切り、2本対0本で勝った。
神経痛が少し治まってからの二ゲーム目は2本対1本で私の負け。
一時間ほど後の三ゲーム目は暑さにバテたか1400gバットを振れなくなっていて、折角芯でとらえたのが全てフェンス手前に落ちていた。
1本対0本で私の負け。
トータルで1勝2敗で私の負けだ。
明らかに自慢のタフさが完全に消滅していて、1400gバットの重さが心身ともにこたえた。
たった三ゲームで振れなくなるようでは、1400gという重量に体が完全にギブアップしているということだ。
明日はラジオ番組の生放送がある。
バットを振る力がありませんではすまされない。
残念だが今夏は1200gバットに戻さざるを得ないとみた。
バットが軽くなるとスイングスピードが上がるので、ボールの見極めもバットコントロールも正確さを増さねばならない。
神経痛がひどくなっているので空振りは極力避けねばならない。
当分は神経痛とボールの見え方と1200gバットのスイングとバットコントロールで苦労せねばならないようだ。