今日、いつもとは違う道を選んだ。俺のように、客寄せパンダ にはなりたくなかったジェノム・レバンナ のように、人は時に、極寒の真冬にすら汗ばんだ。勝者とは一体誰なんだ…。権力という名の太陽すら、落ち始めた時にこそ綺麗な夕焼けに見せてしまうこのベランダ。いつものように、君がキスをせがんだ。一つ、抱きしめたんだ。二つ、諦めたんだ。三つ、はじけたんだ。そうやって始めたんだ。それはもう誠に勝手ながら決めたんだ。
さあ、選ばれたからには、ここからが、本当の俺の出番だ。
皆の頭上か、
もしくはライオンの気丈なまでの机上にだけ強く降り始めた雨はやがて…、やんだ。
peace
ライオンが言うには、それはもうラッキーにも似た感覚だ。わかってるとは思うが、長 々と話しているのは、1日二万四千枚の絵のうちの千枚の絵の話じゃあない。わかってるとは思うが…。そう繰り返したライオンは、今、たった今のこの一瞬の、このたった一枚だけでも、覚えて居たいと思う。祈るように、思う。それはそれは、健気にも。そして、残酷にも。
peace
peace
… もしくはもモスクワもない。…もしやもロシアもない。実際、人間は、3分の間に約50回のまばたきをする。要するに1時間で約1000回に達する。これでもう絵は、千枚だ。1日で24000回。1日を終える時、二万四千枚の絵の中から、何枚の絵を覚えて居られるのか?ライオンが言うには…