どうしようもなくて
日常
灰皿を投げつけ
誰が片付けるのかと
すぐさま後悔する
どうしようもなくて
日常
壁を蹴りつけ
いたたまれなくなって
小さな声で謝ってみたり
どうしようもなくて
日常
そこら中に広がる穢れ
踏まないようにって思ったら
小さな円から出られなくなった
どうしようもなくて
日常
戸を叩く音
新聞の勧誘
もう誰でもいいよ
そこ開けてくれよ
もう誰でもいいよ
そこ開けてくれよ





信じたかった
でも出来なかった
あなたの最期の聲を聴く
それは囀りにも似て
理解する事の叶わぬ赦し
私は首を傾けて
わずかな滴を逃がす


穢れなき涙が
二度と
私のためになど流されぬよう
どこまでも非情になろう
手向けられた優しさを踏みにじったまま
ゆっくりと瞳を閉じる
目蓋の裏の温かな全て
捨て去る全て
雨でよかった
冷たい雨でよかった