久しぶりに続きを載せますね~
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~ターミナル攻略~
一本道を進むと階段があり、一階に出た。一階はこの建物のロビーになっていて広いスペース
であるから、集団の敵がいてもおかしくないと考えていたが、敵の気配が本当にしない。二階へ
と急いで階段をのぼった。
二階に着くと、幹部と思しきウイルスプログラムがショットガンを携帯して軍隊を率いて待機
していた。薫が
「同じ武器か。私が相手をした方がよさそうね」
と言ったので、俺は
「いいんだな、ここは任せるぞ」
と言って親指でグッドラックを表した。薫が
「すぐに片づけて応援に行くから先をお願いします」
と言うと、雅紀は
「頼むから無事でいてくれ。兄貴としてはとても心配だから
」
と言い、薫をハグした。燕も
「薫ちゃんなら大丈夫だとは思うけど、無理は禁物よ」
と薫を見つめて言った。
「行ってきます」
と言い残して、薫と四番隊は二階の幹部に攻撃を仕掛ける体制を取った。俺たちは先を急いだ。
三階に急ぐと、フロアにはハンマーをもった幹部と軍隊がいた。雅紀は
「打撃系なら俺しかいないだろ。ここは俺に任せて早く行け」
と言うので、俺は
「頼んだぜ」
と拳を雅紀と合わせて言った。燕も
「任せるわよ」
と言い残し、俺と燕の隊は四階へと向かった。
四階には槍を片手に持ったごつい幹部とその軍隊がいた。
「燕は先に行け。槍が相手なら俺がやる。燕もボス相手だからって無茶するなよ。俺がすぐに駆
けつけてやるからさ」
「わかった。くれぐれも気をつけてね。私はボスを黙らせに行く。無事を祈っているわ」
とお互いに言ってハグし、俺とクライフの隊はこのフロア、燕とライムの隊は五階へとお互いの
戦地に赴いた。
~四局の戦い(薫)~
二階は遮蔽物がたくさんある。といっても資料置き場みたいな空間で、データのたくさんのっ
た棚が列ごとに並んでいる。きっと敵もショットガンだから、自分の有利なエリアにしたのだと
思う。ショットガンを携帯している幹部と他の兵士が真正面にいる。味方と敵の兵士はほぼ同数
だから、私とテリーがこの幹部をやるしかない。テリーの武器はピストル。テリーと戦闘時のサ
インは打ち合わせ済みだったので、挟み撃ちがよさそうだから、私が陽動兼メインで戦うとサイ
ンを送った。テリーが動き出した後、この幹部が
「私の名はカポネ。私の相手が小娘一人とセキュリティプログラムの隊長一人とはなめている
な。いいだろう、篤と後悔させてくれる」
と言ってきたので、
「私をただの小娘と思ったが最後。あなたの油断が私を勝ちに導く」
と言い返したら、カポネが撃ってきた。味方の兵士と相手の兵士はすでに戦いを始めている。壁
からほんの少し顔を出して様子を見ると、カポネが発砲し、すぐに引っ込む。私も反撃するがな
かなか当たらない。やはりテリーに優位なフィールドであることに間違いはなかった。カポネの
銃弾が私の左肩をかすめた。現在、列の対角に私とカポネが隠れながら隙を窺い、テリーはウイ
ルス兵士の妨害を受け、なかなかカポネの裏を取れずにいる。私はカポネが隠れている棚の上を
狙い、資料をカポネの上に落としてカポネの視界を遮ってすぐにカポネの裏に回った。カポネが
資料で視界が悪いせいか全方位に乱れ撃ちしているせいで、近づくのは無理そうだ。少し距離は
あるが、連発で紋章を探して狙うしかない。決めてすぐに行動に移した。たまたま、まわりにお
ちていく最中の資料が銃弾を防いでくれたので、突っ込んでも大丈夫だった。突進しつつ連射し
たが、なかなか紋章に当たらない。足を消滅させ、動けなくしてから上半身へと攻撃を移した
が、いまだ当たらない。資料が落ち切ってしまい、カポネの乱射がまた飛んできた。一発の銃弾
が私の左足を掠めた。撃たれてすぐに棚の陰に隠れたため、ダメージはそんなになかった。カポ
ネは上半身だけしかないので動くことはできていないが、厄介なことになってしまった。仕方な
く、人間の心臓に当たる部分を打ち抜いてみたが、それでも消滅しない。カポネは
「私の紋章を探して狙い撃ちするには目の前でなくては不可能だ。私の紋章の大きさはミリ単位
だからな。蟻の眉間に銃弾をぶちこめるような奴でなくては狙撃することなどありえない」
と言ってきたので、
「ありえない?決めつけないでもらえるかしら。脳を破壊しても消えないということは、もう察
しがついているわ」
と言い返して、眉間の中心を狙撃した。
「ばっ、馬鹿な。俺がこんな小娘に・・・」
カポネはそう言いながら消滅した。テリーは他のウイルス兵士を全て消滅させてから私の方にき
た。テリー隊の兵士は残り四十人ほどになっていた。
「遅かったか。すまない、手間取った」
「ううん。周りの雑魚を掃除してくれたから助かったわ」
「腕と足は平気か?」
「このくらい平気よ。それより、先を急ぎましょう」
私達は上のフロアへと足を進めた。
~四局の戦い(雅紀)~
兄貴としたことが薫を下の階で戦わせているという事実に後悔している。少しでも早く幹部を
片づけて、隼人達には悪いけど薫の援護に行きたい。
三階は何もない空間だった。空き部屋にしてはスペースが広すぎると思うが、この世界のこと
を理解しつつあるとはいえ、わかっていることはほんのわずかでしかない。アポロの隊と俺は、
ハンマーを持った体格の良い男とその部下の正面に立った。アポロの武器は斧であるから、俺と
アポロは互いの攻撃に注意しながら近接戦闘で倒すしかない。アポロ隊の兵士たちは、敵の兵士
とすでに戦闘を始めている。
「俺の名はゴルド。見ての通り、この腕っ節からなされるハンマーの攻撃は並の守りなら簡単に
破ることができる。」
「御託はいいから、さっさと始めるぞ。スケジュールが詰まってるんだ」
雅紀はそう言った後、ゴルドに接近した。ゴルドの横振りを避けて、まずは邪魔なハンマーを壊
そうと、ハンマーに向かってトンファーを振り下ろすが、傷一つつかない。
「どいていろ、雅紀」
と言った直後、斧を持ったアポロが回転しながら遠心力を利用した渾身の一撃をハンマーの打撃
部分にぶつけた。ピキッっと音が鳴り、わずかにひびは入ったものの、まだまだ壊れなさそうで
ある。
「アポロ、狙ってくれ。俺が隙を作る」
と言い、ゴルドはハンマーを振り回しながら突進してきたが、俺はハンマーに屈せず相手の懐に
潜り込み、アッパーを食らわせた。その瞬間に、俺がトンファーの先端から鎖を出してハンマー
を固定すると、アポロがハンマーの打撃部分と柄の間を切り落とした。アッパーを食らっ
て少し後、
「なかなかどうしでやるじゃないか。二人とはいえ、ハンマーを破壊されたのは初めてのこと
だ」
「お前に武器はない。おとなしく消滅しろ。そうすれば、楽に消滅させてやるよ」
「何を言ってやがる。ハンマーは壊れてもハンマーを自在に操っていたこの両腕は健在がある。さあ、第二ラウンドの始まりだ」
ゴルドはボクシングのステップを踏み始めた。少し間をおいてから、一気に懐に潜り込み、仕返
しにアッパーを繰り出した。雅紀の体は吹っ飛んだ。
「どうだ。脳に伝わった衝撃はしばらく体を硬直させる」
「豆知識をどうも。あいにくこれで防がせてもらった」
俺はトンファーをかざした。トンファーでアッパーの瞬間の攻撃を防いでいたのだ。ただ、防い
でいてなお、ガードごと俺は吹っ飛ばされてしまった。なんという力だ、あいつは。
「ほう、衝撃をトンファーで吸収しただと。なかなかやるではないか。ならば、これならどう
だ」
ゴルドは両手の拳でひたすら乱打してきた。俺はトンファーでそれを受け流し、両手の拳の攻撃
を受け止めて、力の均衡を保った。ゴルドの腕に集中していた俺は下からの攻撃に気づかずに吹
き飛ばされた。
「キックを忘れたらいかんよ」
「お前はキックボクシングでも習ってるのか」
あまりに攻撃の流れとして自然な蹴りに、ゴルドに訊ねた。
「いや、ただの喧嘩だよ。データとしてのキックボクシングならデータを撫ぜたがな」
「攻撃に的確な知識をその場で使うとは伊達にプログラムじゃないな」
「あたりまえだ。これからは俺達がこの世界の新しい秩序なのだから」
「ウイルス風情がよく言うぜ」
この言葉と同時に俺とゴルドは再び拳とトンファーを合わせ、ゴルドの蹴りには俺も蹴りで対応
し、膠着した。そこに、アポロが斧をさっきのように遠心力いっぱいで振り回し、ゴルドの首を
切り落とした。たまたま、首の後ろに紋章があったみたいでゴルドはその一撃で倒れた。
「おのれ、汚いぞ」
「悪いな、これは試合じゃなくて戦争なんだ。ユーザーとウイルスのな」
アポロ隊の兵士も五十人減っていたが、相手を全滅させていた。それと同時にこのフロアに薫が
現れた。
「お兄ちゃん、もう倒したの?早かったわね。私も案外早く片付いたから、助けてあげようと
思ったのに。」
「妹に助けられたら世話ないって話だ。俺が薫の前に颯爽と現れるつもりだったのに。」
そう減らず口で答えて、二人は笑った。
「急ぐよ、お兄ちゃん。隼人君達が待っているから」
「わかっている。行くぞ」
俺達は次のフロアへと進んだ。
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はい、今日はここまでですね~
もともと短編なので展開が早いのは堪忍してくださいな(´-ω-`)
いずれ、改定するかもなので・・・