今日は少し短めですが、続きです!
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~四局の戦い(隼人)~
四階にいる幹部の武器は槍を持っていた。その後ろにはウイルス兵士の大群が控えていた。ウ
イルス兵士はたいてい、胸に章印がある。上級レベルが大勢なら流石に厳しいが、雑魚相手なら
俺の刀一振りで十分だ。俺の刀の特性は刀身の長さが伸縮自在であることだ。量産されたような
顔のウイルス軍を、一振りで消滅させ、幹部と一対一の状況に持ち込めば、ボスと戦っているで
あろう燕のもとにクライフ隊をそっくりそのまま向かわせることができる。俺の戦闘スタイルは
一人の方が動きやすい。クライフの武器は双剣だから、燕が遠距離攻撃でクライフが近接攻撃と
すればバランスが良い。ライムの武器は俺と同じ日本刀、クライフを送れば近距離の戦力があが
ることは間違いない。俺は刀を構え、最大限に刀身を伸ばして横薙ぎに攻撃した。槍を持った幹
部はすばやく上に飛び、ウイルス兵士たちは全滅した。一体一、計画通りだ。
「クライフ、俺があいつと一対一で戦う。お前は隊を引き連れて燕の援護を頼む」
「わかった」
すぐに、クライフ隊は五階へと向かった。幹部はそれを止めようと槍を持って突進してきたの
で、穂先を弾き、槍を押し返した。
「俺の名はドルク。貴様の名は?」
「名乗るほどの者じゃない」
「調子に乗るなよ、貴様。俺の兵を良くもごみ同然に消滅させてくれたな。その罰として、貴様
を消す」
「やってみな」
強敵との戦いは俺を昂ぶらせた。ドルクは槍を構えたのと同時に俺は正眼の構えを取った。ド
ルクがまた突進してきたので、今度は穂先を弾かずに半回転して遠心力たっぷりの一撃をドルク
の首にあたえた。ドルクの首は斬れたはずだったが、すぐに元通りとなった。
「俺は他の幹部と出来が違うぞ。俺の紋章は首にはない。貴様らの心臓と同じ位置だ。紋章に一
回で二度連続攻撃しないと俺は消滅しない。貴様は一人。どうやって、俺を消滅させる気だ?」
「弱点をわざわざ教えるとはどういう了見だ?お前の方が強いとでも思っているのか?」
「当たり前だ。俺はいまだかつて、一対一において二度連続攻撃を受けたことがない」
「身の程知らずが。今喰らわせてやるよ」
俺は突きの構えをした。右手で刀を持ち、刀身に左手を添えた。ドルクはこれに対して、もう一
度突進の構えをした。俺とドルクは同時に相手に向かって突っ込み始めた。三度目はドルクの槍
の先端を俺の突きがとらえ、互いの攻撃ははじかれた。だが、ここからが俺の狙いだった。相手
が槍で防ぐのを見込んでドルクの左側から横薙ぎの攻撃を仕掛け、攻撃の刹那に刀を右手から左
手に投げ移し、隙を生じぬ連続攻撃をした。突きから派生させた二度目の攻撃をドルクは防げ
ず、紋章に一撃が入った。その後刃の向きを切り返して左に素早く薙いだ。
「こんな技は聞いたこともないぞ」
「二度同じ場所を狙ったのに、何故・・・」
「そのスピードでは遅い。ただ、貴様はなかなかやるな」
「じゃあ、次の手だ」
今度は俺から斬りかかった。ドルクは槍を如意棒のように振り回し攻撃を防いだ。防いだあとに
凄まじい勢いで突きを何度も繰り返した。勢いが強く壁側まで押されて逃げ場がなくなった。数
多の突きの中で、一度、ドルクの攻撃が壁に当たった。穂先に力が集まっていて、破壊力が凄ま
じく、一度でもかすれば支障が出そうだった。
俺は腰につけていた鞘を左手に持ち、刀を右手に持った。まだ止まぬドルクの突きを左手の鞘に
タイミングを合わせて体に負荷のかからないように納刀させるようにし、右手の刀を両手で持
ち、ドルクの心臓を高速で二度突いた。
「まさかやられるとは・・・」
ドルクは消滅しながらつぶやいた。ドルクが消滅してから俺は
「負けられないんだよ、俺は」
と低く呟いた。
四階を出ようとしたら、薫の隊と雅紀の隊に遭遇した。
「薫、雅紀、早かったな」
「何のこれしき」
「余裕よ。さあ、四ノ森先輩を助けにいきましょう」
俺たちは最上階に進んだ。最上階に着いた時、俺が見たのは燕がボスに撃たれているところ
だった。
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はい、今日はここまで。燕はやられてしまったのか?
続きはまた明日以降ですかね~