13flat13のブログ -5ページ目

13flat13のブログ

ブログの説明を入力します。

さてさて、つづきですね~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~終点~

 俺が最上階に着いて燕が撃たれて膝を突いたと思ったその瞬間、奥にいるもう一人の燕がザム

ザを倒した。燕が二人いるわけがないと思って、目をこすって見間違いか確認した。燕が口を開

いた。

「隼人、それにみんなも無事だったのね」

「ああ。びっくりしたぜ。燕が撃たれたと思ったけど、あれはホログラムだったのか」

「そうよ。夜集の時に使ったのを思い出して使ったの」

「戦闘のセンスが違うな」

「照れるわ。あと、クライフ隊を私のもとに送ってくれてありがとう。おかげで助かったわ」

「クライフ隊はどうした?」

ここで、クライフが返答した。

「部下は全滅したよ。ザムザのガトリングガンによって」

「すまない」

「いや、気にするな。ボスを倒したのだから」

「話を遮るけれど、ごめんなさい。クライフ、あなた達セキュリティプログラムは元々私の父が

開発したプログラムだから、私達が元の世界に帰ることさえできれば、元通りに修復できるわ。

いや、さらに増強することも可能だわ」

「本当か?是非やってくれ」

「わかったわ。被害を受けた全体の兵士の復活は任せて。ところで、隼人・・・」

「ああ、わかっている。このフロアに何もないのはおかしい。ここが最上階ではないのかもしれ

ない。手分けして六階への入り口を探してみよう」

 六階への隠し通路を見つけたのは、ザムザを倒して会話を終えた十分後だった。ある壁の模様

が他の部分の壁の模様に比べ、不規則になっていた。その部分を押してみると、六階への階段が

見つかった。

六階に上って見た風景は、檻に閉じ込められているニュースで行方不明と騒がれていた人達、そ

の中には技術開発局の局員である戸塚葵、松山千里、森下琢磨もいて、別の一人用の檻に閉じ込

められた燕の父さん、つまり浩輔さんとゲートの前に立っている銀縁の眼鏡をかけて白衣を着た

人物だった。檻の中の燕の父さんと他の人たちは眠らされていた。燕が口を開いた。

「藤堂、一体なぜこの世界に。あなたは行方不明になったはずじゃなかったの?」

雅紀が訊いた。

「四ノ森。おまえ、こいつのこと知っているの?」

「隼人は見たことあるかも知らないけど、雅紀君と薫ちゃんは知らないよね。雅紀君、この人は

四ノ森財閥の技術開発局の局員の藤堂亘輝よ。会社で行方不明だと騒がれていた四人の内の一人

よ。この世界にいたなんて」

「燕さん。私は行方不明になったわけではないのです。自分の意思で身を隠しました。この世界

に来るために」

「藤堂、あなたの言っている意味がわからないわ」

「要は私がこの世界、つまりThe Worldを征服しようとしているのです」

「なんでそんな事をするの?あなたは真面目で技術開発局の中で最も人の良い性格ではなかった

の?」

「燕さん、それは周りが勝手に言っていただけであって、私は何も言わなかっただけですよ。ま

あ、真意を心に口を閉ざすということですね。私がこの世界を征服する目的は、この世界のネッ

トワークを利用して、世界各国の軍事サイトに侵入し、世界各国を意のままに操るためです。そ

のために、君達は私のプログラムをウイルスだと言っていましたが、私に従順なプログラムでこ

の世界を制圧しておく必要があったのです」

「世界各国はあなたのおもちゃじゃないわ」

「おもちゃとはひどい言い方ですな。この世界はパソコンのディスプレイを通して、外界とつな

がっています。それだけでも利用価値があります」

藤堂の考えは恐ろしいものだった。例えば、北朝鮮のデータを盗み取って他国に流せば他国に北

朝鮮の内情がダダ漏れになるだろう。内情さえ知っていれば戦争を仕掛けるのも容易なことで、

北朝鮮になり済まして挑発的な文書を世界各国に伝えれば、戦争は起こりやすくなる。そこで、


北朝鮮の軍部のネットワークに侵入し、核ミサイルを遠隔操作で発射すれば、戦争が起こる。つ

まり、この世界を制すれば外界を制するに等しい。

「世界を操ると言ったけど、軍部をコントロールしただけでは、世界は操りきれないでしょう。

国民がいるのだから」

「いいところに気がつきましたね。だからこそこの世界の征服を企んでいるわけですよ」

「この世界にそんな使い方なんてないはずよ」

「いえ、あります。そもそもThe Worldと名付けたのは私なのです。それを燕さんのお父様がつか

うようになっただけのことです」

「それって、父を利用したということ?」

「そうです。The Worldは略語であり、本当は『Theatrical High Education World』すなわち

『劇場の高等教育世界」と言うのです。World以外の単語の頭文字を取ってTheつまりザと読んだ

のです」

「なぜ劇場の高等教育なの?」

「燕さんは『劇場のイドラ』という言葉の意味はわかりますか?」

「フランシス=ベーコンが提唱した四つのイドラの一つで、権威や伝統を何も疑わずに信じるこ

とによって生ずる偏見のことでしょ。それが何故その世界につながるというの?」

藤堂は次のようなことを言った。計画としては世界各国の要人をこの世界に誘拐し洗脳して藤堂

の言うことがすべて正しいと思い込ませる。洗脳に関してはニュースで報道されたであろう一般

人を檻の中に閉じ込め、洗脳実験を行い完璧に洗脳することができるようになったから、あとは

世界各国の要人を洗脳し、要人の権力によって信じる者をコントロールしようとしている。これ

が劇場の意味である。次に高等教育の意味だが、教育とはビジネスであり、洗脳だといえる。歴

史の教科書に書いてある史実だけが真実ではない。歴史は勝者のみ語り、作ることを許されるも

のだ。どんなに真実を残そうとしても、それが敗者の者なら勝者によって容易にもみ消されてし

まうだろう。つまり、文部科学省のデータベースに侵入し、指導要領の中身を戦争は良いものだ

と書き換えることによって、教育を受ける子供たちは戦争を良いものと自然に思いこんでしまう

のだ。そして、戦争に必要な武器を作る者たちは戦争が教育によって肯定されて戦争成金になる

だろう。

今まで黙っていた隼人が突然口を出した。

「待てよ。お前が仕掛けた戦争で被害をこうむるのは今を平和に生き、懸命に生きている人間だ

ろう。お前の欲のために平和を壊すというのなら、それはいただけないな。」

「隼人君。君は偽善者か?世の中は綺麗事だけ言っていても生きてはいけないのだよ」

「だからってお前は必要悪なのか?」

「そうです。思いだけでは人を救うことはできない。私は世界各国を操ると言っても、日本を脅

かすつもりはありません。私の愛した日本をどうして戦火に巻き込めるというのですか。日本以

外の世界各国を戦わせて、日本は中立の立場を取らせる。日本を焼くなんて私は考えていませ

ん」

「日本が良ければ他はどうとでもなれと言うのか?中立と言っても、資源や補給のために強引に

協力させられてしまうことは大いに有りうる。日本が焼かれないなんて保証はないじゃないか」

「だからこその洗脳教育じゃないですか。日本に攻撃は一切しかけないように仕組むことができ

るでしょう。私は現在の不安な情勢から日本を守れればそれでいい」

「そんな勝手がまかり通るわけないだろ」

隼人は言い終えて、刀を構え突きの姿勢を取った。

「良いのですか、私に攻撃しても。私には燕さんのお父さんやその他大勢の人質がいるのです。

私の持っているこのスイッチを押せば、檻ごと爆破します」

「その心配はないわ」

いきなり薫が口を出した。それと同時に薫がショットガンでスイッチを撃って壊した。正樹の陰

でこっそりショットガンを構えていたらしい。

「形勢逆転ね。両手を上にあげ、その場にうつ伏せになりなさい」

撃たれた手を擦りながら、藤堂は言われたとおりにした。薫に引き続いて、燕が質問した。

「現実世界に戻る方法を教えなさい」

「ここにあるパソコンを起動して、そこのゲートを通ればそれで元の世界に戻れます」

「檻の鍵はどこにあるの?」

「檻の近くの壁に掛けてある一つの鍵で二つの檻を開けられるようになっています」

薫はショットガンを構えたままで、燕はパソコンを立ち上げているので、一番檻に近い雅紀が鍵

を取って開けた。

雅紀は捕まっていた人達を起こし、俺は燕の父さんを起こした。

「隼人君、助けてくれたのか。みんなは無事かね?」

「ええ、無事です。今、この世界のウイルスプログラムをまき散らした元凶の藤堂も捕らえまし

た」

「藤堂君が犯人だったのか。何種類ものウイルスを作り上げて統率できるものなんて我が社の技

術開発局員しかできないとは思っていたのだが。藤堂君を含め、行方不明の局員は七人いたので

絞り込めなかったのだ」

「安心してください。行方不明者も全員見つけました」

「そうか。では後は現実世界に帰るだけか」

「はい。浩輔さんは休んでいてください」

俺は会話を切り上げて、雅紀のことを手伝った。

 元の世界に帰る準備ができて、最初に誘拐されてきた大勢の人たちを元の世界に送り帰した。

次に、浩輔氏と雅紀と薫が元の世界へ戻ってから藤堂を現実世界に送り帰した。なぜなら、藤堂

を拘束する道具がないため、藤堂を逃がさないためにも、雅紀と薫で前を、俺と燕で後ろをマー

クしなくてはならなかったからだ。そして、最後に俺達の番となった。

「隼人、本当にありがとう。そしてごめんなさい。こんなことに巻き込んでしまって申し訳ない

わ」

「気にするなって。結構スリルがあって楽しかったよ」

「お礼は帰ったらするわ」

「お礼よりデートに行こうぜ。普段なかなか行けないから」

「そうね。そうしましょう」

「約束な」

「ええ、約束よ」

俺達はゲートをくぐり白い光に包まれた。

次に視界が回復した時、俺は驚いた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なんで驚いたんでしょうね~

お楽しみにヽ(・∀・)ノ