少しあいだが空いてしまいましたが、続きをご覧下さい!
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~現実世界~
眩しい光が消え、俺と燕は現実世界に戻った。ただ、その光景は昨日見た光景とは明らかに違った。部屋
の中が荒らされていた。そして、先に現実世界に帰ってきていた雅紀と薫が倒れていて、そこに藤堂の姿は
なかった。
「すまない、隼人」
「雅紀、何があったんだ?」
雅紀が言うには、藤堂が現実世界に帰ってきた瞬間に、The Worldのウイルスプログラムを呼び寄せ、現
実世界に具現化させた。そして、雅紀と薫を倒し、何処かへと姿を消したそうだ。その話を聞いてから、隼人
と燕は傷だらけでぼろぼろな雅紀と薫の応急手当をし、2人が藤堂を連れ帰る前に現実世界に帰還した捕
まっていた人々を探した。しかし、その姿はどこにもなかったことから、再びさらわれたと考えるのが妥当だ
ろう。それにしても、どうやって藤堂はウイルスプログラムを現実世界に具現化したのだろうか。
その答えは、パソコンルームの外に出た瞬間にわかった。現実世界がThe Worldとつながってしまったの
だ。近くの壁のほころんでいる箇所がデータによってできていた。このままではデータがこの世界をのっとっ
てしまう。
燕が口を開いた。
「この事態をなんとかする方法があるわ」
「どうするんだ?」
「私たちにはディスクがある」
「そうか、まだ対抗手段がある」
「ただ、雅紀君と薫ちゃんはここで休ませましょう。このケガでは戦えないわ」
「安全な場所は用意できるか?」
「屋敷のセーフティルームなら外敵から身を守れるわ」
「2人共、そこで体を休めていてくれ」
「わかった」
「わかりました」
パソコンルームの一番前にあるパソコンを燕が操作して、いくつかのボタンを押すと、一番前のパソコンの
ある座席の後ろの壁が下に下がり、その奥に頑丈なセキュリティを持つ休憩室のような部屋が現れた。
「雅紀君、内側からもこの部屋は開けることが出来るけど、敵がこの部屋を見つけても絶対に開けないで」
「じゃあ、どうやって身を守ればいい?」
「そのソファーを右にどかしてもらえる?」
「雅紀、俺がやるよ」
俺はソファーをどかした。すると、人が5人ほど入れる掘りごたつのような空間があり、その壁の1面にボタ
ンが付いていた。
「これは?」
「緊急脱出用の車に直結する隠しエレベーターよ」
「車なんて誰も運転できない」
「大丈夫。自動運転だから」
「AIによる運転なのか?」
「ええ。極秘裏に父が開発していたの」
「なら心配はないな」
「そういうこと。目的地を音声認識して、車はGPSと連動して最適なルートで移動してくれるわ」
「速度はどれくらい?」
「普通乗用車と同じよ」
「わかった。じゃあ、2人とも無事でいてくれ」
「隼人、四乃森、あとは頼んだ」
「先輩達、よろしくお願いします」
「まかせろ!」
「2人とも安静にしているのよ。私達が決着をつけてくるから」
雅紀と薫と別れ、俺と燕は屋敷を後にした。
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さあ、現実世界はどうなるのか。乞うご期待!