今日の雨はすごかったですね~
靴の中までぐっしょり・・・
では話を進めていきますかね
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~四局の戦い(燕)~
隼人たちと分かれて最上階に向かう最中、後ろからクライフの隊が追いかけてきた。
「燕、待ってくれ」
「クライフ、どうしたの?隼人は?」
クライフは隼人が一撃で幹部の部下達を全滅させ、今は一対一で幹部と戦っていること、燕のこ
とを気にしていて俺の隊を燕に合流するように言ったことを燕に伝えた。
「隼人・・・」
隼人のことが心配で仕方がなかったが、先を急いだ。
最上階に着いた私達を待ち構えていたのはウイルスプログラムのボスのようだった。最上階に
は、私達が元の世界に戻るゲートがあるはずだったが、見当たらなかった。この階は大広間のよ
うに作れ変えられていた。この階のデータを書き換えたのだろう。ボスの後ろに軍隊がいてクラ
イフ隊とライム隊の人数を足したのと同じくらいだ。隼人の思いやりに早速感謝した。味方の兵
士達にウイルス兵士軍を任せ、私とクライフとライムがボスと戦うことになった。クライフは双
剣、ライムは日本刀を武器としている。この二人が近接戦闘で私が後方射撃という戦闘スタイル
をとることになるだろう。
「貴様らが我が新しい秩序を乱すレジスタンスか。我が名はザムザ。この世界の王となる者だ」
「あなたがこの世界をおかしくすると外界に影響が出るのよ。おとなしく消えてくれないかし
ら」
「ほざけ。話し合いによる解決などあり得ない。貴様らは貴様らの武器で訴えろ。俺はこれで答
えよう」
そう言って、ザムザが取り出した物は辞典のような本だった。
「辞典の角で叩く気かしら?」
「わかっていないな。この世界はデータがすべて。ならば、武器の強さもデータの量がものを言
う。この本には様々なありとあらゆる武器のデータが入っていて、本を武器に変化させて使うこ
とができるのだよ。」
ザムザは本を巨大な鎌に変化させた。鎌を相手に三対一とは言ったものの、いつ武器を何に変
化させるかわからない。
「ライム、クライフ、あまり懐深くまで入らないように戦って」
「わかった」
「任せろ。クライフお前は右で俺は左だ」
「了解」
私達は各々の武器を構えた。ライムとクライフが攻撃を仕掛け始め、私も隙を狙って弓を構え
た。ザムザが鎌を振り下ろすのをライムが受け止め、クライフが攻撃する。しかし、キーンと言
う音がした。どうやらデータの鎧をまとっているらしい。ライムとクライフはザムザに盛んに斬
りかかるが、鎧の前では効果があまりなく、鎌の一撃で吹き飛ばされる。私はその鎌の刃の部分
と柄の部分の境を高速連射して狙撃した。鎌の刃を吹き飛ばしたが、鎌は本に戻っていた。
「なかなかやるではないか。ならばこれでどうだ」
次に本が姿を変えたのはガトリングガンだった。ザムザに攻撃が効かないとなると、データの
鎧とガトリングガンの組み合わせは凶悪でしかない。
ライムとクライフはザムザから距離を取った。二人は違う方向に逃げた。私も立ち止まってはい
られなかった。ライム隊とクライフ隊はザムザの部下と交戦していたが、生き残っていた味方ほ
とんどがガトリングガンの餌食となってしまった。無論、ザムザの部下共々消滅した。しばらく
して最上階に残っているのは、私、ライム、クライフ、ザムザの四人だけだ。私はライムに訊ね
た。
「この世界に弾切れと言う概念はないはず。何か弾を防げるものはないかしら?」
「隠れるところはない。俺達も自分の武器しかもっていない。守る手段はないが、逃げることは
できる。三人を一度に狙い撃つことはできないはず。狙われていない二人が仕掛けるしかない。
時間を稼げば、下から仲間が来るはずだ。それを待つしかない」
「ええ。どうやらそのようね。攻め手が少ないから時間との勝負になりそう」
言い終わってから、まず狙われたのはザムザに一番近い位置にいたクライフだ。クライフは囮
のようにうまく銃弾を私たち二人から遠ざけるように動いた。その隙に、ライムが刀で後ろから
攻撃を仕掛ける。私はなんとかガトリングガンを壊せないかと考え、弓で銃口めがけて高速連射
した。クライフのおとりの甲斐あって一分間連続で攻撃して、やっと厄介な代物は壊れた。そし
て、壊れた武器が再び本の姿に戻った。
「おのれ、貴様ら。我が最高傑作を良くも壊したな。これで終わりだ」
と言って、ザムザが本を変化させたのは二丁の拳銃だった。とにかく私達を近づけないよう、ひ
たすら私達に銃口を向け、撃ち続けた。鎧が攻撃を防いでくれるのを頼みにして、ザムザは私を
集中攻撃した。私が逃げ続けている間にライムとクライフは鎧の胸の一点を集中攻撃した。ザム
ザの鎧にひびが入った瞬間、ザムザの紋章がちらっと見えた。そして、このフロアに隼人、雅紀
君、薫ちゃん、アポロ隊、テリー隊が入ってきた。それに気を取られた一瞬の隙を突いた銃弾が
私の腹を撃ち抜いた。私は思わず膝を突いた。だが、それでザムザが緩んだ瞬間、ザムザの死角
から私は弓で胸を撃ち貫いた。隼人は私が二人いることに驚いていた。そう、一人目の私は夜集
の時に使ったホログラムだったのだ。ザムザは膝を突き消滅した。
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さて、次あたりクライマックスかな~?
お楽しみに笑