むかし、むかし。
それこそ、30年ほど前のこと。
小さな坊やが外から帰ると、決まってお母さんに野の花を摘んで持って帰っていました。
お母さんは、小さな花をこれまた小さなガラスのグラスにお水を満たして、飾っていました。
坊やのお家は、焼き物屋さん。
それなのに、ガラスの器に入れるのはもったいない。
不器用なお母さんは、いつしか小さな野花挿しを作れるようになりたいと、3日に一回、1週間に一回と練習するのでした。
そして、初めて作った野花挿し。
それは小さくて、ヨレヨレな形でしたが、水を入れてすみれの花を入れると、とてもイキイキして見えました。
それから、ずっとお母さんは鬼嫁と呼ばれるようになるまで、今も小さな野花挿しを作っています。
それこそ、30年ほど前のこと。
小さな坊やが外から帰ると、決まってお母さんに野の花を摘んで持って帰っていました。
お母さんは、小さな花をこれまた小さなガラスのグラスにお水を満たして、飾っていました。
坊やのお家は、焼き物屋さん。
それなのに、ガラスの器に入れるのはもったいない。
お母さんは、坊やがお昼寝をする時間になると、少しずつ少しずつろくろをひく練習をしました。
おじいさんや職人のおじさんたちが、ああ、これはこうした方がいいよとか、ああした方がいいかもよ、と優しく教えてくれました。
不器用なお母さんは、いつしか小さな野花挿しを作れるようになりたいと、3日に一回、1週間に一回と練習するのでした。
そして、初めて作った野花挿し。
それは小さくて、ヨレヨレな形でしたが、水を入れてすみれの花を入れると、とてもイキイキして見えました。
それから、ずっとお母さんは鬼嫁と呼ばれるようになるまで、今も小さな野花挿しを作っています。


