先日、九州電力から夜間は安いが昼間はもっと安いというこれまでに無いタイプの新料金プラン「おひさま昼トクプラン」が発表された。

 

電力が余る夜間に安くなる料金プランは以前からあったが、九州では原発が安定稼働している上に太陽光発電が増えたため天気の良い日に昼間の電力供給が余剰となり一部の太陽光発電を一時停止する出力抑制を行う事態が発生しており、夜間の電力で稼働している機器の一部を昼間にシフトする必要性があるため新料金プランの創設となった。

 

家では給湯システムにエコキュートを用いているが、これまでは電力量料金は安いが気温の下がる夜間に加熱を行なっていたため、エコキュートの周囲の空気から熱を集めて加熱するヒートポンプ方式のメリットが十分に活かされず、さらに風呂で大量の湯を消費する晩まで長時間の保温が必要となるため特に気温が大きく低下する冬場は消費電力が増加していた。しかし昼間に加熱を行うのであれば1日の中で最も気温が高い時間帯にヒートポンプで効率良く熱を集めることができ、晩までの保温時間も短くなるのでエコキュートの消費電力が大幅に下がることが期待できる。

 

おひさま昼トクプランでは朝の8〜10時と夕方の16〜18時の電力量料金がかなり高くなるが、この時間帯に大量の電気を使わないようにすれば良いだけなので特に問題ないだろう。

 

電力が潤沢で料金も安いことが九州でTSMCなどの工場新設が次々と続いている理由の一つにもなっている。