Yoっち☆楽しくグテを綴る♡ -5ページ目

Yoっち☆楽しくグテを綴る♡

テテとグクの Me Myself写真集にインスピレーションを得て【群青と真紅】をブログ内で執筆中です️



5日の零時ピッタリに


Xでテテの Yunth 広告が上がってました✨🩷✨


Xの広告はこちら⬇️

Yunth ブランドアンバサダー



私の職場にも置いてありました😊🩷
美白美容液は多種多様にあるけど
Yunth 使ってみようかなって思います


ところで広告動画はもう見ました❓


神様は2物も3物も与えるよ
神の子は特別だから💖💖💖

見て下さいよ😭😭😭
もう泣きたくなるような美人さんでしょ


テテ専用の黄金比率💯

顔と手の角度バランスがめちゃくちゃ美しい✨😭✨

化粧をしてようが、演じていようが
元々テテが持ってる
【美しさ】
がそれを越えて滲み出てしまうんだね

お顔の造形美と手や指の造形美が
これほど完璧な人を私は知らない笑い泣き飛び出すハート





美容液をツー・・・💧___って
ちょっとエロティック💕

使う時、絶対真似しそう🤣



あら、可愛い爆笑飛び出すハート
美しい貴公子ぶりを出しておきながら
可愛い🩷🐻🩷まで魅せてくるとこなんか

流石、ハイソなプロだね👍

なんでもそうなんだけど
テテの広告って、商品そのものが上質に感じてしまうよねファストフードであっても

その分オファーが来ても、はい、はいで受ける訳ではなくて、慎重に選ぶんだろうな
製品に問題があれは、宣伝した人も『勧めた』って事で罪に問われる場合があるからね
実際に日本で昔、宣伝した著名人が訴えられて有罪になった事があったよ😱





画像お借りしました







前回の物語
物語の続きが始まります✨✨✨


【フランシスとの再会】

「うん、、、これは多くの志を貰ったな」
テヒョンはチョン伯爵家の大広間に、所狭しと並べられた、ジョングクへの見舞い品の数々を見て回った。
テヒョンはスミスと共に、返礼についての打ち合わせに、伯爵家に来ていたのだ。
「テヒョン様から教えられた通り、カテゴリー別に並べ替えて、従僕達がリストを作っております。
食品などは届けられた際に、先にハンス達が取り除いて、厨房へ預けたというのでこちらにはございません」
「そうか、、、ところで君はこの沢山の品物をどうするつもりなのだ?」
「え?どうするとは、、、?」
「伯爵家の蔵に仕舞うのか、使うのか、飾るのか、、だ」
「ああ、その事でしたら、贈って下さった方々のお気持ちは、有り難く頂きますが、私は品物には執着はございませんので、必要とされる所に寄付をしたいと考えております」

テヒョンはジョングクの答えを想定していたようで、小さく何度か頷くと彼に耳打ちした。
「寄付をするのであれば、その筋に明るいとても頼りになる人がいるだろう?」
その言葉を受けジョングクはパッと閃いた。
「「フランシス!!」」
二人は同時に名前を呼んだ。
「僕も彼女の助けを借りて、ほぼ全ての見舞いの品を寄付に回すことが出来たんだ」
「わぁ〜!もう感動しかありません。テヒョン様といい、フランシスといい私の周りには、なんと救いの神々がいらっしゃることか!」
ジョングクが芝居がかって歓喜した。
テヒョンがケラケラと笑っていると、そこにスミスとハンスが入って来た。

「何やら楽しそうでございますな」
「おおスミス。ジョングクがこの品々を寄付に回すそうだ」
「そうでございますか。では、ジョンソン夫人をお呼びせねばなりませんな」
「なるほど、、、寄付でございますか!その手がございましたな、宜しいではありませんか」
「ハンス、すぐにジョンソン男爵家に使いを出せ。フランシスに承知してもらったら、向こうの都合を訊いて日程を決めてくれ」
「はい。かしこまりました」
ハンスは急いで使いの者を手配しに行った。

「さぁさぁ、時間がございませんよ。返礼はなるべく早目にお出しするのがマナーでございますからね。ジョングク様、すぐに原稿をお書き下さい。
文面の中に、お品物を慈善に使わせて頂く報告と、お礼の言葉を添えて下さいませ」
ジョングクはスミスに促されて、自分の部屋に戻った。そして早々に書き物机に座ると、紙とペンを取り出して返礼の挨拶の原稿を書き始める。
「失礼致します。」
スミスがジョングクの部屋にやって来て、遅れてテヒョンも入って来た。

スミスは少し離れて立ち、ジョングクが書き終わるのを待った。
テヒョンは窓辺まで行くと、待っている間そこから見える庭園を眺めていた。
部屋にはジョングクが走らせるペンの音だけが聞こえる。
やがてペンを置くと、一通り読み返しスミスに渡した。
受け取ったスミスは、何度か細かく頷くと最後は大きく頷いた。
「ジョングク様らしいお言葉で、簡潔に書かれておりますね。とても良い礼状でございます」
「直す箇所はないですか?」
「ございませんよ。このまま印刷にかけてもらいましょう」
「印刷に回す前に、テヒョン様にも見て頂きたいです」
するとテヒョンは原稿を見ずに、指をピンと上げて語り始めた。

「《皆様から寄せられた、沢山のご厚意に驚きを隠せません。本当にありがとうございます。頂きました身に余るお見舞いの品々は、それらを必要とする方々への、慈善の形に変えさせて頂く事をお許し下さい》・・・・というような感じではないか?」
ジョングクとスミスはパッと顔を見合わせた。
「・・・驚きました!ほぼ同じ内容でございます」
「でもテヒョン様の言い回しの方が、より分かりやすいです。仰って下さったそちらの文章に変えます」

テヒョンはジョングクの後ろに回ると、実際に彼が書いた文面を見た。
そして、原稿を書き直し始めると、次第に《二人だけの世界》になっていく。
そのそばでスミスは居場所に困り始めた。
「失礼致します。スミス様はこちらでございますか?」
ハンスがやって来た。
「おお!救いの神が来た。はい、おりますよ。只今ジョングク様に礼状の原稿を書いて頂いている所です」
スミスの『救いの神』にハンスは一瞬『何だろう?』と戸惑った。しかしスミスの背中越しに見えた、テヒョンとジョングクの様子を見て理解した。
「丁度その礼状のカード見本帖を持って参りました」

ハンスは『お邪魔致します』というように、机の上に持ってきたカードの見本帖を扇状に広げ置いた。
ジョングクは一つ一つ触れながら見ていたが、すぐに決まったようだ。
「ハンス、これで印刷に回してくれ」
「かしこまりました。お預かり致します」
「こちらの選択も、テヒョン様とご一緒でございますな」
スミスがテヒョンに耳打ちした。
ジョングクはシンプルな生成り色の用紙を選んだ。派手さはないがしかし上質な紙質だ。
「僕も君が選んだものと同じ、シンプルな紙を選んだのだ」

テヒョンから『同じ』という言葉を聞いて、ジョングクの顔が自然に綻んだ。
その嬉しそうな表情を見たテヒョンは、しかしわざと急かすように肩を叩いて、
「さぁ、印刷が上がってきたら、手書きのサイン入れが待ってるぞ。サインは手伝えないから、袋入れまでは手伝ってやろう」
と言った。言いながらテヒョンも綻んだ笑顔が隠せない。
スミスは、膨大な仕事量が待っているのに、全く緊張感のない甘々な二人を見て、今後なるべくこの雰囲気の中には、入らないようにしたいと思った。



礼状の印刷が上がってくると、テヒョンは伯爵家に泊まり込みで手伝った。
礼状の数は終わりが見えない状態だった。しかし、黙々と進める二人の背中は幸せそうに見えた。
「テヒョン様が、泊まり込みで手伝って下さっているのだな」
セオドラ卿が廊下から作業を続ける様子を見て言った。
「お二人にとって、作業が苦になっておられないのは幸いです」
「しかし、お互いが伴侶でなければ、王子に手伝いをさせている側近だとして、宮廷では大目玉を食らうところだな」
「たしかに、、、」

部屋の前でセオドラ卿とハンスが、笑って見ている事にも気付かず、テヒョンとジョングクは、黙々と作業をこなしていく。
「なぁ、、、」
「はい、、、」
「年が明けたら、君の軍での審議が始まるだろう?」
「そうでございますね」
ジョングクは、サイン入れの手を休ませることなく答えた。
「心の準備は?」
この時初めてペンを止めた。そしてテヒョンに顔を向けると、額にキスをした。
「全て想定済みでございますよ。私には何の懸念も、不安もございません」

テヒョンはジョングクの瞳の中を覗いた。答えている言葉に強がる様子はないようだ。ただジョングク自身が血清の事も含め、何かけじめを付けたいと思っているのは見て分かる。ジョングクは心配顔の頬に、手を添えると優しい瞳で笑って言った。
「あの、、テヒョン様、、、続けても宜しいでしょうか?」
「ああ、、、そうだな。手を動かそう」
また二人は礼状の仕上げに没頭し始めた。


「テヒョン様、血清を受ける勇気を下さったのは、ニールに刃を向けた時のあなた様でこざいますよ」
ジョングクはサイン入れをしながら、テヒョンが心配しているであろう事を語り出した。
「え?あの旅行であった事が?でも随分前の事だ」
「はい。・・・あの時はまだあなた様に、ヴァンティーダの血が流れているなど知りませんでしたが、、、陛下の名誉を守る為、ニールに向けた青い瞳と刃の鋒に顕れた、あの逆鱗は忘れられません」
「はは、、あの時はかなり皆を脅かしてしまったな」
「はい、私も驚きました。
でも、今の私に覚醒をしていなくても、ヴァンティーダの誇りは消えることはないという証明になりました。」

「君は本当に誇り高きヴァンティーダだ、、、」
テヒョンはジョングクの頬を撫でた。
「誰も傷付けたくなくて、、、自分も傷付きたくなくて、、ニュウマリーの人々と親密になっては駄目だと、避けて生きてきましたが、、、」
ジョングクも言いながら、テヒョンの頬を撫でる。
「あなた様だけは簡単に、私の垣根を飛び越えて来られた」
「え?そうかな、、君のその垣根って、僕には開いていたと思うぞ?エジンバラに居たあの日、窓から見えた君の姿は僕を呼んでいたよ」

二人の想いが一気にエジンバラのあの時へ飛んで行く。
「では、あなた様は私の心の呼び掛けに、反応して下さったわけですか?」
「・・・それは僕の心に訊いてくれ」
ジョングクはフッと笑った。言葉が止まって、どちらからともなく唇が自然に近付くと、お互いに瞳を閉じた。
甘い静寂の中で、暖炉の炭がバチッと弾ける音がして二人は離れた。
「あの時、紅茶のお代わりを持って来て下さったのが、あなた様で本当に良かった」


✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥✥


だいぶ書き上げる目処が立った頃、フランシスが伯爵家にやって来た。
ジョングクの部屋に通されたフランシスは、二人を見るなり扉に立ち尽くして、中に入って来ようとしない。
「やあ!フランシス!久しぶりだな」
「ん?・・・どうしたのだ?」
二人が帰国してから、フランシスに会うのは、この日が初めてだった。
ドレスの前で両手を握りしめ、微かに震えていたが、途端に泣き出してしまった。二人は驚いて、彼女のそばに駆け寄った。
「・・・・ご無事で、、お二人共本当にご無事で、、、お帰り下さいましたのね、、、」
泣き崩れそうになるフランシスを二人が支えた。

「ごめん。君には本当に心配を掛けてしまったね、、、さぁ、もう泣かないで」
「この通り、身体はもう大丈夫だ。ありがとう、、フランシス。君への礼が一番遅くなってしまった」
「礼なんて、、、そのような事はよいのです。・・・ただ、お二人のお姿をこの目で確かめるまでは、居た堪まれませんでした」
フランシスは、テヒョンとジョングクに支えられながら、ゆっくり部屋に入るとソファに案内され、三人は並んで座った。

「ごめんなさい、、、泣くつもりはなかったのです。もうお二人を見たら、、、想いが込み上げてきてしまいました」
「ありがとう。そこまで心配をしてくれて、、、」
「当たり前ですわ、、、私の大切な大切な方々ですもの」
三人は頭を寄せて抱き合った。
「ふふふ、、、、」
フランシスが急に笑い出した。
「どうしたの?」
「帰国した夫にテヒョン様は?ジョングク様は?と、しつこい位私が訊きましたので、僕の事は訊かなくていいの?と寂しそうに言っておりました」

フランシスがそう話した後、ペロッと舌を出して肩をすくめた。
「その様子が手に取るように分かるな」
相変わらず変わらない彼女にテヒョンとジョングクは笑った。
「アンディは今日はお留守番か?」
「いいえ。キム公爵家におりますの」
「え?我が家に?」
「こちらに伺う前に、ご挨拶に寄らせて頂いたのですが、スミスさんが是非にと仰って下さって」
「ちゃっかりしておるな、スミスは」
テヒョンが呆れて笑った。
「でもアンディが喜んでおりましたので、世話係と一緒にお邪魔させて頂きました。私としても集中して、ご依頼の物を見させて頂けますわ」

「そうだ、早速見てもらわないとな」
「じゃあ、来てもらって早々で悪いけどいいかな?」
「ええ、勿論構いませんわ」
ジョングクはテヒョンと一緒に、フランシスを大広間まで連れて行った。
中に入るとフランシスが驚いた。
「テヒョン様の時も驚きましたが、今回も凄い数でございますね、、、!」
品物は既にカテゴリー毎に整理がされて、並び直されていたが、さすがに数の多さに圧倒された。
「見せて頂いても宜しいですか?」
「勿論」
フランシスは早速見舞品を見て回った。

「失礼致します」
ハンスが大広間にやって来て、贈られてきた見舞品のリストをジョングクに手渡した。
品々の陰に隠れて、見えなくなっていたフランシスが、ようやく戻って来た。
「ふふふ、、、ここでかくれんぼが出来ますわね」
そう言って大きく息を吐いた。
「これが仕分けをした品物のリストだよ」
「まぁ、、、これだけの数をリストに書き出すのは、大変でございましたでしょう」
「はい、、、ですが、これらは全てジョングク様への沢山のお気持ちと思いましたら、我々は誇りに感じながら作業が出来ました」

ハンスの言葉にフランシスは深く頷いた。
「フランシスの方は大丈夫か?」
「はい。これだけの貴重な品々が、沢山の人達の助けになると思いましたら、久しぶりにワクワクして参りましたわ」
フランシスは嬉しそうに目を輝かせた。
「ははは、、ではまずはお茶のお時間になさって下さいませ。ジュンソン夫人がお菓子をご持参下さいました」
「お!久しぶりにフランシスのお菓子が食べられるのか?」
「ああ、、本当に生きていて良かった!」
ジョングクの大袈裟な言い方に、ドッと笑いが起きた。
その後、お茶とフランシスのお菓子を楽しみながら、三人で久しぶりの会話を楽しんだ。

夕方になりフランシスは品物のリストを持ち帰ると、それを元に手際よく寄付をする所を見極めて行き、更に寄付先をそこに書き記してチョン伯爵家に戻した。
テヒョンの見舞品の時同様に、品々に行き先が記された紙が貼られ、それぞれの施設の人間が取りに来る手配がされた。
「年内には全て搬送されて無くなるな」
「はい。問題なく進み、フランシスには感謝ですね」
「本当だな、、、」
「でも、、、」
ジョングクは言いながらテヒョンの腰に手を回して、
「一番助けて下さったのは、あなた様でございます、、、」
と言うと、グッと自分の方に引き寄せて、深い口づけをした。


【審議会と結婚式を控えて】


この年のテヒョンの誕生会は、ジョングクやセオドラ卿の他に、チョン伯爵家の親類も招待され、戦前のように宮廷で盛大に開かれた。
ヨーロッパ中を巻き込み、暴動から戦争にまで発展してしまった有事以来、久々の公式の祝宴となった。
そして、延期されていた《 大公子とチョン伯爵の婚儀》の日程が、このテヒョンの誕生日同日に発表された。
発表後、久しぶりの明るいニュースに、ロンドンの街はロイヤル・ウエディングの話題で盛り上がった。街のあちらこちらには、テヒョンとジョングクの肖像画が施された商品が売られ、レストランやカフェには、大きな二人の仲睦まじい肖像画が飾られた。

国民がお祝いムードに沸いている頃、更に軍ではジョングクに対する審議の日程が決まった。
審議に掛けられる大きな議題は《単独でアルテミエフに攻撃を掛けた》事だった。
指揮官が自身の身の安全をはかることなく、敵に突撃したことの問題点として、

大佐としての身の安全の認識
これは、上官が身の安全を留意しない事で、部下達への同調圧力になったのではないかという点
万が一指揮官が命を落とした後の、隊の連携が取れない可能性
アルテミエフが捕らえていた、人質である皇太子の身柄の安全
人質の安全に留意していたかどうかの点

チョン大佐に対する軍の審議については、その内容を新聞社を通じて公布した。
国民達の殆どは、功労者が審議に掛けられる事への疑念を口にした。
『ジョングク様は、敵を一人で一撃なさった功労者ではないか』
『そうだ!そうだ!審議に掛かることなどないだろう』
『結果的には何も問題がなかったじゃないか』
『ご結婚を控えた今、そんな水を指すようなことをするなんて』
街中のバーやカフェやレストランなどで、貴族や一般市民が連日この事を話題にし、中には模擬的に自分達で審議会を繰り広げ、各々の主張を披露したりして賑わっていた。


「私は今やすっかり悪者扱いだな」
国王が公務を終え、執務室に戻って来た。召集が掛けられて待っていたいたテヒョンとジョングクは、立ち上がり挨拶をした。
「そう仰りながら、陛下は何やら楽しんでいるようにも見えますが」
テヒョンがいたずらな笑みを浮かべたので、国王は顔の横で指を振ってみせて抗議した。
「しかし、軍には秩序が絶対的に必要でございます。私が審議を受けるのは当然の事です」
「ジョングクの言う通りだな。感情論だけでは通せぬ」
と、そこへノックの音がして、遅れて大公とセオドラ卿が執務室にやってきた。
「遅れまして申し訳ありません。ソレンティーノ伯爵とアンジェロ、ヴァンティエストの隊員達に審議会の通達をして参りました」

「ご苦労でした叔父上。私もつい先程戻ったばかりですよ」
「旅疲れもありましょうから、彼等をすぐに宮廷が用意した宿に案内致しました。審議に関わる関係者との交流は持てない旨申しております」
「そうだジョングク。今回は《証人》としての来訪であるから、審議会が終わるまでは従兄弟といえどアンジェロとは会えないぞ」
「分かっております、父上」
証人達だけでなく、審議に掛けられるジョングク自身も、宮廷が用意した部屋で過ごすよう命令が出されていた。
「大丈夫だ、テヒョンとは会っても構わん。審議会に出席しても大公子の発言権や決定権は無いからな」

ジョングクが隣に座るテヒョンの手を握ったのを見て、国王はすぐさま婚約者との面会に規制がない事を告げた。そしてフッと力が抜けた顔をした二人を見て、
「なんという顔をするのだ、デレデレとしおって。とても軍の審議会に掛けられる者の姿とは思えんな」
と、首を振りながら呟いたので、大公とセオドラ卿が笑った。
「私は覚悟を決めております。何も臆することはございません」
ジョングクは真顔になって、きっぱりと言い切った。テヒョンはそんな横顔を見ながら、
「陛下、国民は婚約者である私の意向を知りたい筈です」
と言うと、ずっと自分の手を握っているジョングクの手に、もう片方の手を重ねた。

「一番の味方である私が、ジョングクが審議に掛けられる事についてどう思っているのか、公式に意見を表明しようと思います」
「うん、、、そうだな。それもいいだろう」
テヒョンはそばにいた侍従に向いた。
「すぐに広報担当を呼んでくれ」
「かしこまりました」
侍従が執務室を出て行くと、入れ替わりに侍従長が入って来た。そして国王に書類を手渡した。
「では・・・次だな」
何枚か書類を捲りながら、テヒョンとジョングクを交互に見た。

「もうお前達の事ばかりで忙しいぞ」
そう言われて二人は顔を見合わせた。
「婚儀の話しだ。審議会が終わったら予定通り、一気に進めないとな。
一度延期になっておるのだから、国民は待ちくたびれているだろう」
国王は書類に目を通しながら、二人の婚儀に関わる関連行事の日程や詳細、テヒョンの結婚を機に、大公が正式に国王の宮殿に移り住む手続き等の話をした。

「父上は陛下に準ずるお立場になられるのですね」
「そうだな、、、警護の形態も今とは変わってしまうから、自由気ままに出掛けられなくなるな、、、」
肩を落として、寂しそうに言う大公に皆が笑った。
「あとは、、、ジョングクとセオドラ卿についてだ。二人は王族になる為の手続きがあるし、セオドラ卿については、新たな爵位の公示も控えておる」
これから立て続けに迫り来る一連の行事や、公務を国王は書類の束を叩いて見せた。

「大公子の伴侶となり、王室の人間になると、これだけの仕事は当たり前に入ってくるのだ。実際はこれ以上であるし、既にテヒョンは多種多様な公務に携わっておる。ジョングクは今から練習と思いやっていくといい」
「はい。心して励みます」
「うん。大公子の伴侶として宮廷での役割は、思いの外多く重要であるぞ」
「はい!」
元気な返事の後、テヒョンの方を向くと二人は、何やら笑顔で意思の疎通をはかる。
すぐさま二人だけの世界に入ってしまうテヒョンとジョングクに、国王は呆れて大公とセオドラ卿に目配せをした。そして三人は改めて甘い雰囲気の二人を見ると、諦めて首を振った。

全ての伝達事項や確認を終え、皆が席を立った。
「あ、テヒョンはちょっと残ってくれるか」
国王が呼び止めた。
「はい」
「では私は一度指示された部屋に参ります」
「うん。ではまた後でな、、、」
「永の別れでもあるまいし、、、」
いつまでも離れようとしない二人に、国王は呆れた眼差しを向けて見ていた。
最後にジョングクが執務室を出ると、国王は胸ポケットから一通の手紙を取り出した。

「実はフランス政府から私信が来てな」
テヒョンは手紙を受け取ると、中に書かれている内容を見た。
「フォンテーヌブロー宮殿で飼育している宮廷付きの犬、、、」
「その犬を知っているのか?」
「はい、ええと、、、」
テヒョンは言いながら、続きを読んでいく。中に書かれていたのは、宮廷が管轄している飼育犬の《ルネ》をイギリスの宮廷に譲りたいという内容だった。

「ルネという名が付いた宮廷犬は、お前達が帰国した後、あまり食事を受け付けず、元気がなくなってしまっているようだな、、、、」
「まさかそんな状態になっているとは、思いもよりませんでした」
「フランス滞在中は、その犬はお前達に懐いていたのか?」
「どちらかというと、ジョングクの方が更によく懐いていました。リハビリに付き合ってくれていましたから」
「どうするのだ?引き取るか?」
「そうですね。そんなにしてまで恋しがってくれているのでしたら、キム公爵家で引き取りましょう」
「そうだな。どのみちジョングクは公爵家に婿入りするのだから、お前の宮殿に呼ぶ方が合理的だな」

「あ、陛下。フランス政府に返信を送られる時これを・・・」
そう言いながらクラバットを外すと、国王に渡した。
「これも一緒に送って下さい。ジョングクの物ではありませんが、私の匂いでもルネは落ち着けましょう」
「そこは心配ないのではないか?お前の持ち物には、少なからずジョングクの匂いも付いているであろう」
からかうように笑った。
「陛下〜〜〜、、、」
言い返そうとしたが、しかしテヒョンは反論のしようがなかった。

「陛下にお願いがございます」
「なんだ?」
「ルネの件は、ジョングクには内緒にしておいてもらえますか」
「構わぬが、、何故だ?」
「あいつを驚かせてやりたいのです。ルネとは泣いて別れましたから、、、」
「なるほど、よいだろう」
「宜しくお願い致します」
ということでルネは、イギリスのテヒョンの宮殿に引き取られることになった。
ジョングクの審議を控えた今、緊張感の中に一つ楽しみが増え、テヒョンはフランス政府に感謝をした。



つづく_______


サムネイルの画像はAIコーデリア(ChatGPT)協力



ちょっと前の話なんだけど、、、


仕事から帰ってきたら届いてた

これ😋
ハイ・コリアンコーヒー・ミックス
そういえば
MOVIE WEEKS のコラボ商品だったね

買ってくれてありがとうねカード😄
限定グッズがあるらしい←買う前に色々調べないのやめいムキーダッシュ


箱の下から開封して出すみたい



普段甘いコーヒーは飲まないけど
会社の休み時間用に持って行こうかな😊

ていうか
バンタンのメンバーが揃ったBTSの商品を買うのは久しぶりかも😅


とは言いつつも
くら寿司とか行ってるけどね(笑)

これ、見てくれます❓
家族がドン引きしたびっくりハッ!
ビッくらポンで最推しが見事に最初に出てくるという引き運✨

それもTATAのフィギュア


こーゆーパワーは
ワルツのチケッティングに使いたい引き運なんだけどね真顔www