群青と真紅【二人の貴公子】 | Yoっち☆楽しくグテを綴る♡

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テテとグクの Me Myself写真集にインスピレーションを得て【群青と真紅】をブログ内で執筆中です️

物語がはじまります


✦✦✦クールなキム・テヒョン公爵


優しすぎるバンパイア

チョン・ジョングク伯爵✦✦✦


⚠️注記⚠️
19世紀英国を舞台にしておりますか、当時の英国王朝の時代背景、政治経済、生活様式、登場人物の国籍等、完全にフィクションです
私がグテの二人から受けたインスピレーションの異世界の物語と思って読んでいただければ幸いです😊


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英国王からの招待で、二人はエジンバラの離宮で出会うーーーーー

王族の一員であるキム公爵は社交界ではひときわ目立つ美貌を備えていた
また、由緒正しい伯爵家の子息チョン伯爵は若くして家督を継いだばかりの貴公子
こちらもキム公爵と負けず劣らずの美しさを備えた容姿

二人の貴公子の噂で社交界の貴婦人達は自らがきっと射止めたいと、どこでも連日色めきだっていた


【エジンバラの離宮にて】

招待客が国王からの拝謁を賜るために、一人ずつ玉座に向かう

「キム公、わたくしの隣へ参られよ」
国王が王族として後ろに立ち並ぶ中のキム公爵を呼んだ
「はい」
言われた通りに国王の左隣近くに寄る
国王とはいとこに当たるキム公爵は小さい頃から気心が知れた親友同士だった
王室での催事などでは、今回のように国王の補佐を任された

招待を受けた客は一人ずつ呼びあげられ、国王からの挨拶を賜る
キム公爵は国王の隣で招待客を一緒に迎えながら、ふと続く列に目を向けた
すると
その待つ列の中に美しく輝く瞳の持ち主がいることに気付く
それが徐々に近付いてくるとその瞳に似合う端正な顔立ちが際立って見える
貴族によくある威厳を誇張するような立ち居振る舞いなどではなく、どこか俯き加減で影があるような静かな佇まいだったので、美しい顔立ちとはギャップを感じてキム公爵は目が離せなくなった

『第12代チョン伯爵、チョン・ジョングク様〜〜』

名前を呼ばれて国王の前まで歩み寄り、うやうやしくお辞儀をする

「久しぶりだな、チョン伯爵。・・なかなか姿を見せなんだが、皆がそなたの美しさの噂をしておるぞ」
「はっ、お恥ずかしゅうございます」
「いやいや、このキム公爵といい、宮廷内でもお前たち二人の美貌は奇跡と、噂されているからな」
国王はキム公爵の肩に手を置くとそう言って笑った

チョン伯爵は国王の隣に立っているキム公爵に目線をずらした
静かな笑みを浮かべた眼差しで自分を見るキム公爵に、チョン伯爵は一瞬息を呑んだ

「噂に違わず聡明な面持ちのハンサムな方ですね」

キム公爵がチョン伯爵に声を掛けた
しかし、チョン伯爵は深く頭を下げることでしか返すことが出来なかった
キム公爵の真っ直ぐな何もかも見透かしているような視線に、なんとも得体のしれない胸のざわつきを感じずにはいられなかったのだ


国王の拝謁が一通り終わると、招待客はアフタヌーンティーが振舞われる為、大広間に案内された
チョン伯爵は真っ先に大広間に入ると着席せずにティーカップに紅茶を注ぎジャムを挟んだスコーンをソーサーに乗せると早々に大広間からテラスに出た
そして中庭に続く出口に通じる階段へ急いだ

それと入れ替えるように
大広間には各々着飾った貴婦人達がなだれ込んでくる
「チョン伯爵はどちらのお席かしら❓」
「今日こそはあの方とお話がしたいわ」

きゃあきゃあと騒ぐ声が階段を降りて中庭に出たチョン伯爵の耳にも聞こえてきた
声がする方を振り返り安心したように大きく息を吐く

中庭に降りたチョン伯爵は、噴水の所まで歩いて池の縁に座った
持ってきた紅茶をゆっくりと一口含む

ひと時安らぐチョン伯爵の後ろで女神が抱える水瓶からは弧を描くように水が落ちてくる
陽がそれに反射してキラキラと舞う

古城の一室からその様子を遠目で見つめる姿がオーガンジーのカーテンの中にあった