固定資産税制について考える【その1】[HRPニュースファイル1373]

http://hrp-newsfile.jp/2015/2223/

文/HS政経塾第二期卒塾生 曽我周作

◆土地税制を考える

2020年の東京オリンピックの開催まであと約5年。

新しい国立競技場の建設について屋根がつかないままの開催か?などというニュースも入ってきていますが、これからその2020年に向けて東京では様々な都市開発事業が行われていくことになるでしょう。

ただ、その開発について阻害要因の一つとなりそうなのが、固定資産税という税金を含む土地税制ではないかと思われます。

土地などの不動産に係る税金としては固定資産税の他、不動産取得税などいくつかの税金がありますが、今回は「固定資産税」について考えてみたいと思います。

◆固定資産税の位置づけ

土地や建物の所有に対して課税される固定資産税は、平成24年度の決算でいえば、税収は8兆5,804億円で市町村税の42.2%にあたる税金であり、地方財政の財源としては極めて重要な位置づけにある税金だといえます。

この固定資産税について、その課税根拠は様々な指摘がありますが、「最も有力な考え方は、地域的な行政サービスの対価として固定資産税を課すというものである」(岩田規久男:『都市と土地の理論』より)という指摘のように、固定資産税は地方行政のサービスに対する「応益課税」であるという意見が多くみられるところです。

ただし、(昭和6年の地租法制定について)「不動産についての保有税が本質的に収益課税であることから、これに最も適切な課税標準として賃貸価格が選択された…本税制は、シャウプ税制により課税標準を資本価格とされたが、課税の本質からすれば、地租税制度が優れていたと考えざるを得ない。」(佐藤和男:『土地と課税』p73)という指摘のように、土地の保有に関する税金は「資産収益」に課されるべきものであるという考えもあります。

また、「固定資産税は、地方自治体のサービスへの「応益課税」とされているが、同時に、貴重な都市空間の効率的な活用を促すための「市場価格」としての役割をもっている。…固定資産税は貴重な都市空間の「使用料」としての意味を持っている」(八代尚宏:『規制改革で何が変わるのか』より)というような指摘もあります。

この指摘から考えると、固定資産税には、特に「土地」という国家にとって限られた資産を使用するための使用料とも考えられますし、また、その限りある資源を有効活用して付加価値の創造を促すという意味もあるものとも考えられます。

◆建物固定資産税は応益課税として妥当?

ただ、現行の固定資産税は土地と建物に対して課税がなされるわけですが、特に建物固定資産税については「再建築価格」を課税標準としていますが、これは応益課税としてふさわしいものなのでしょうか。

というのも、「再建築価格」を課税標準とすると、質の良い建物ほど高い税金が課せられます。しかし、質の良い建物を建てるとその分行政サービスの充実が図られるとは単純には言えないと考えられるのです。

たとえば、先日川崎市内で簡易宿泊施設の火災があり、耐火建築物になっていなかったことが問題視されていますが、鉄筋コンクリートの耐火建築物になっていたならば、そしてスプリンクラーなどの設備があれば、あれほどの被害が出ずにすんだ可能性があります。

そうすると、それはある意味で、耐火構造の建築物は、もしもの時に人的被害等を軽減させると同時に、行政側の消防におけるサービスへの負荷をも軽減させると捉えることも可能になるわけです。しかしながら、反面、建物に対する固定資産税は高くなります。

これは質の良い建物に対して、その分行政サービスが増すと単純に言うことはできない例の一つだと考えられます。

◆建物固定資産税は投資を妨げる効果がある

さらに言えば、土地の保有に対して税金が課せられることは、前の指摘のように土地の有効利用を促すものになり得るものと考えられますが、建物に係る固定資産税は、より質の高い建物を建てればそれだけ税額も高くなるということになりますので、建物に投資することが不利に働いてしまいます。

したがって、建物固定資産税は投資を妨げる税制であると考えられるわけです。

そして、投資を妨げるだけではなく、例えば耐火構造の建築物への建替えなどを阻害してしまっては、火災の発生時、また大規模な震災などの発生時に被害を大きくしてしまうことにもつながります。

これは建物固定資産税のあり方は、非常に望ましくない形での租税回避行動にもつながる可能性があることを意味するわけです。

よって、この建物固定資産税の制度を見直すべきではないかと考えますが、次回は、さらに建物固定資産税の問題点を見ていきたいと思います。(その2につづく)
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【本日のニュースクリップ】
1. キューバ、中国艦の常駐を撤回 アメリカや日本は民主主義精神の啓蒙を
2.「ストレスチェック」義務化は企業の競争力を削ぐ 仕事は苦しみではない
3. 貧困救済に生涯を捧げたマザー・テレサってどんな人?【3分で学ぶ世界の教養】



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◆キューバ、中国艦の常駐を撤回 アメリカや日本は民主主義精神の啓蒙を
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キューバは昨年合意した中国海軍艦艇のキューバ常駐を撤回したと、20日付読売新聞が報じた。

同紙によると、キューバは2012年、艦艇の派遣やカリブ海での合同演習などを中国に提案。習近平・中国国家主席は昨年7月、キューバを訪問し、最新鋭ミサイル駆逐艦を常駐させる方向で準備を進めていた。しかし昨年12月、アメリカとキューバが国交正常化交渉の開始に合意したことをきっかけに、キューバは中国に対する態度を一変させ、今回の撤回に至ったという。

カリブ海は「アメリカの庭」とも言える場所。その真ん中に浮かぶキューバに中国艦が常駐すれば、アメリカにとって大きな脅威となっただろう。

オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は先月11日、1961年の国交断絶以来初めてとなるトップ会談を行った。その後、オバマ大統領はキューバのテロ支援国家の指定解除に踏み出すことを議会に通知。今月21日には、国交の回復と大使館の再開についての交渉が行われる予定で、29日にはテロ支援国家の指定が解除される見通しだ。

アメリカとの関係改善を優先し、キューバが中国艦艇の常駐を撤回したのは歓迎できる。キューバはこれを機に、社会主義体制を変革すべきだ。


◎キューバの人権弾圧が懸念材料

しかし、懸念も残っている。キューバは共産党の一党支配体制にあり、カストロ政権を批判した人が投獄されるなど、言論の自由がない状態だ。アメリカは再三、キューバの人権問題について取り上げ、複数政党制の導入を要求するなど民主化への動きを促してきた。それに対し、キューバは「内政干渉だ」と現在も反発している。

アメリカによるキューバへの経済制裁は今年1月に緩和されたが、これに対し米共和党は、「カストロ政権は、国交正常化によって得る資金を人権弾圧に使うはずだ。アメリカの国益に反する」と批判している。


◎キューバに必要なのは民主主義の精神

そのような中、最近の世論調査によると、キューバ国民の97%はアメリカとの国交正常化を支持し、年齢が若いほどに現体制に対する不満が強いという(今年4月発表の米マイアミの調査会社「ベンディクセン&アマンディインターナショナル」の調査)。キューバ政府は、これらの民衆の声を押しつぶすのでなく、民主化と自由主義経済への移行を進めるべきだ。

一方のアメリカや日本は、キューバの独裁体制や人権弾圧を放置してはならない。かつて中国は、経済面では資本主義を取り入れたが、政治体制は社会主義のまま今に至っている。資本主義経済を取り入れれば政治も自由化されるという予想は、幻想にすぎなかった。キューバの指導者や国民に、自由の価値や資本主義の精神を伝えていく必要がある。(泉)

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幸福の科学出版 『政治と宗教の大統合』 大川隆法著
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【関連記事】
2014年12月18日付本欄 キューバとアメリカが国交正常化へ オバマ政権浮揚の起爆剤になるか?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8951

2013年11月23日付本欄 日米で人気のケネディ大統領 3年前の霊言で日本に苦言「サムライ精神はどこに行った」
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6994



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【May 20, 2015】Only the Teachings of the God of Love can bring True Peace

The Teachings of the God of Love Will Bring About Peaceful Coexistence The Middle East is the origin of the conflict between Islam, Judaism, and Christianity that engulfs the world today. The truth is these three closely related religions are receiving guidance from the same God: the god of...

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投稿写真

はしゃぐ様子に涙…サーカスで13年過ごしたライオンが、初めて土の上に立つ   grape -「心」に響く動画
http://grapee.jp/42758

2015年5月9日、YouTubeに感動的な動画が 投稿されました。

撮影されたのは2006年で すが、公開されたのは初めてです。

サーカスの小さな檻のなかで主に生活してき たライオンが、13年ぶりに自然保護区に解 放された瞬間です。

草に寝そべり、土に触れ て喜びしゃぐ姿が映し出されています。


  。∧_∧ 。
。∵(*;ω; *)∵。 ブァッ………!
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