増税と自由は両立するか[HRPニュースファイル1157]

http://hrp-newsfile.jp/2014/1770/

文/HS政経塾スタッフ 赤塚一範

12月に消費税10%への判断が迫る中、増税に反対する声が多数上がっています。9月後半に実施された日本世論調査界の調査によると、反対が72%に上り、賛成の25%を大きく上回りました。(東京新聞10月5日)

セブン&アイ・ホールディングスの村田社長は「消費税の引き上げは社会保障などマクロな視点では必要だと思うが、タイミングを検討した方がよい」、イオンの岡田社長も「われわれの立場からすれば、消費税のさらなる引き上げはないに越したことはない」と消費増税10%に懸念を表しています。(DIAMOND online 10月14日)

増税に対する意見として「増税したら景気が悪くなる」というのが多く見られます。確かにそうなのですが、では景気が回復したら「増税しても良い」のでしょうか?今回はノーベル経済学賞を受賞した経済学者ハイエクの自由論をもとに論じてみたいと思います。

◆自由と私有財産

基本的に増税と個人の自由とは相反する概念です。なぜかと言うと私有財産と個人的自由とは不可分の関係にあるからです。自由とはハイエクによれば「自分の知識を自分の目的追求に使うことができる状態」です。

経済が発達した現代社会において私有財産は自分の目的を追求するための主要な手段であり、私有財産つまり、目的追求の手段が政府に差し押さえられてしまえば、人は自分の目的を達成することが非常に困難になってしまうのです。

このハイエクの自由についての考え方は、ハイエク自身の幸福概念とも関係しています。ハイエクにとって幸福とは「人が自分にとって、本当に価値があると感じることに努力すること」なのです。

◆自由と発展

また自由社会は多様な価値観を認める寛容な社会でもあります。各々が目的を追求するためには、各々の目的や価値観が尊重されなくてはなりません。ハイエクは、自由社会は個人主義に根ざしていると言います。

個人主義とは「個人としての尊敬」を意味しており、そこでは、それぞれの才能や信条、嗜好が尊重されます。この多様性の尊重が発展を生むのです。アダム・スミスが言うように近代の発展の原理は「分業」にあります。

多様性が認められる社会とは、個人がそれぞれの得意分野に特化するという分業社会でもあります。また分業の範囲は市場の範囲に基底されますから、個人の自由の拡大、市場の拡大、分業による生産の拡大が相互に関連しながら、近代文明は発展してきたのです。

◆自由と責任

しかし、ハイエクは自由には責任が伴うと言います。責任とは自分の境遇、運命や結果を受け入れることです。

それができる人のみが自由を享受できます。現在、社会保障が問題になっていますが、老後の蓄えをしてこなかった責任、老後の人間関係のために組織に所属したり家族関係をつくっておかなかった責任など、自由主義社会とは各人の責任が問われる社会なのです。

自由による発展の恵みを享受するには各人が責任を負うことがどうしても求められるのです。

◆市場のルール

責任とは結果を受け入れることと書きましたが、具体的には市場に置ける所得や報酬など自身に対する市場の評価を受け入れることです。自由主義では誰かの恣意的な分配ではなく、価値中立的な市場を信頼します。

ブラック企業批判、格差問題、社会保障問題などの本質は市場に置ける自身の境遇の改善や保護を訴える動きと言えます。この運動は、「社会正義」という言葉と結びつき、人びとに正当な要求のように思わせます。

しかし、「社会正義」の内容は基本的に分配に対する要求であり、分配の基準はあいまいです。よって個人がどれだけの報酬を貰うべきかを市場以外で決めようとすると必ず誰かの意図や計画に従わざるを得なくなり、行き着く先は計画統制経済となります。

自由主義者が金融緩和や財政政策に反対する場合が多いのも同様の理由です。それらの政策は市場おけるルールと秩序を歪め、非効率なところに高い報酬をもたらしてしまう可能性があるのです。

政策により一旦高い利潤が得られるとわかればさらにそこに資源が集まるというように市場の歪みは累積的に蓄積してしまいます。金融政策や財政政策はモルヒネに例えられます。

体調が悪い時に一時的に飲めば気分を良くすることができます、しかしやめられなくなり結局、体と心はおかしくなってしまうでしょう。

◆政府への依存は亡国の道

そしてそれらは市場の歪みだけでなく人々のマインドにも変化をもたらします。もともと自由とは「強制が無いこと」でしたが「欲望を満足させる権能」を意味する自由へと変わっていき政府への依存を強めます。

例えば共産党の「自由と民主主義の宣言」には「生存の自由」(=文化的で豊かな生活をする自由)と書いてあります。

しかし、「どの様な生活ができるか」や「生存」はもともと個人の責任の問題でした。社会が資本蓄積と分業を推し進めていく中で社会全体が豊かになり、それによって多くの人が生き延びることができる社会になったのです。

「自由と責任」を切り離し「政府への期待と依存」を増大させた国家の行く末は滅びです。結局、現在の人口を養い、維持・発展していくためには、格差を認めつつ全体を底上げしていくという自由主義を推し進めていく以外方法はないのです。
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1.軍人にビジネスクラスを譲る 国防を担う自衛隊を尊敬する社会に
2.イスラム国で「信仰はうんざり」? 非合理な宗教があっても、神は存在する
3.世界市場に広がる景気後退の不安 日本は減税で軌道修正を



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◆軍人にビジネスクラスを譲る 国防を担う自衛隊を尊敬する社会に
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韓国最大紙である朝鮮日報の社説(15日付電子版)に紹介されていたエピソードが興味深い。

今月9日、アメリカのある陸軍兵士が、国内線の航空機に搭乗する前、「制服の上着にシワがつかないように、ハンガーに掛けてほしい」と添乗員にお願いした。しかし、「そのようなサービスは、ビジネスクラス以上を利用する方にしか提供していない」と断られると、それを見ていた別の利用者たちが、その添乗員に抗議。ある利用者からは、「自分のビジネスクラスの席を譲る」とまで言われたほどだ。兵士は、席の提供は断ったものの、「どうか軍服だけでもきれいに掛けてほしい」と声を掛けた利用者の申し出に甘え、制服はハンガーに掛けられたという。

この話は、いかに軍人が尊敬されているのかを物語っている。実際、アメリカでは、戦死した兵士を称える「戦没者祈念日」と、兵役に服した生存者を称える「退役軍人の日」が、祝日として定められている。また、米誌フォーブスが発表する大学ランキングでは、将校を養成する陸軍士官学校が、名門ハーバード大学を超える7位にランクイン。トップレベルの学力に加え、高いモラル意識などが求められるエリート校として、人気を集めている。

エピソードを引用した朝鮮日報は、「今この瞬間にも60万人以上の兵士が敵(北朝鮮)と対峙している。(中略)軍人に対する国民の認識や態度がなぜこの程度にならないのだろうか」と落胆した。だが、軍人への尊敬心が薄い社会事情は、日本にも当てはまることだ。

仙谷由人氏が民主党の衆議院議員だった頃、「自衛隊は暴力装置」と語ったように、自衛隊には長年、“平和憲法"や自虐史観の影響などから悪いイメージが付きまとった。しかし近年、東日本大震災の災害救助などで自衛隊が活躍したことから、自衛隊への関心が高まっており、自衛隊の存在を否定する論調はほとんどなくなりつつある。

ただ、自衛隊の本来の任務である「国防」への貢献について、国民はまだまだ十分に理解していないのではないか。尖閣諸島などを狙う中国の脅威が知られてきているが、日米同盟だけではなく、自衛隊の存在が抑止力として働いている事実は見逃せない。有事には、国民を守るために生命を惜しまない自衛隊があることで、国民は平和を享受している。その意味では、日々訓練を重ねている隊員に尊敬の思いを持っても良いはずだ。

災害救助で活躍する自衛隊に対して感謝の思いを向けることはもちろん、国防を担う自衛隊を誇らしく感じられる日本でありたいものだ。(山本慧)

【関連記事】
2014年10月号記事 釈党首が終戦の日に靖国神社を参拝- Happy Science News
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8318

2014年9月号記事 集団的自衛権行使容認は当然だ「正義ある平和」の実現を - The Liberty Opinion 2
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8161

2014年8月号記事 日本はアジアの警察官たれ 東南アジアは「盟主」を求めている
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8033

2014年9月30日付本欄 御嶽山に自衛隊派遣は不要? マスコミは自衛隊の救助活動を積極的に伝えよ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8511



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【Oct. 16, 2014】Mainland Chinese Media Reports "the Hong Kong Protests Have Ended"

The Chinese Communist Party (CCP) has implemented unprecedented media controls in light of the protests in Hong Kong.
In addition, international reporters revealed that Chinese security officials apprehended over 50 intellectuals in mainland China.  Those people......

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◆尖閣問題:「時間かけ対話」…打開案、首相提示で調整(毎日)
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 政府が日中首脳会談の実現に向け、沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題について、日中双方の立場を確認したうえで、両政府間の話し合いで解決するとの案を中国側に提示し、調整に入っていることが明らかになった。…

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 程永華駐日中国大使は15日、東京都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、11月に北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での日中首脳会談の可能性について、「重要なチャンスだ」と述べ、会談を実現するため尖閣問題などで日本側に譲歩を求めた。…

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◆結局アジアは後回し?
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 中国によるこうした人工島建設の動きに対して、国家主権侵害と反対を唱えるフィリピンを支持する姿勢をアメリカ政府は表明したものの、直接中国側に対して人工島建設に疑義を呈する動きは見せなかった。そして、今夏には「イスラム国」への対応などにオバマ政権は忙殺され、「アジア回帰政策」の目玉の1つと見なされていた南シナ海問題に関わっている余裕はなくなってしまった。…

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◆数万人規模抗議デモ 装甲車出動で数十人負傷か=貴州省(大紀元)
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 中国貴州省三穂県で11日、数万人規模の抗議デモが起きた。当局は12日午後、武力排除を行い、学生1人が死亡、数十人が負傷、十数人が身柄を拘束されたとみられる。…

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 慰安婦問題のニュース
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◆クマラスワミ報告書の記述撤回要請…日本政府、ク氏に面会し直接申し入れ(産経)
http://bit.ly/1pfened
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 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は16日午前の記者会見で、慰安婦を強制連行された「性奴隷」と認定した1996(平成8)年の国連人権委員会の「クマラスワミ報告書」を作成したスリランカの女性法律家、クマラスワミ元特別報告者に対し、日本政府として報告書の一部を撤回するよう求めたことを明らかにした。クマラスワミ氏は修正を拒否したという。…

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◆慰安婦問題、国連委員会で日韓が非難合戦(産経)
http://bit.ly/1CnV7RK
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 国連総会第3委員会(人権)の会合が15日、国連本部で開かれ、慰安婦問題で日本と韓国が非難合戦を繰り広げた。…

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◆岸田外相、国連人権委への問題提起を検討(産経)
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 岸田文雄外相は16日午前の参院外交防衛委員会で、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長がソウル中央地検に在宅起訴され、出国禁止措置が続いていることについて、人道上の問題があるとして、国連人権理事会への問題提起を検討する考えを示した。…

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