【香港=河崎真澄】香港で選挙制度の民主化を 求めて50日以上も続く異例の街頭占拠デモを懸 命に応援する日本人女性がいる。1992年から 香港に住み、香港人の夫との間に生まれた大学生 の息子が、デモを主導する学生団体のリーダーを 務める長崎市出身の平井悦子さん(44)だ。2 0歳の未来(みお)さんに、「民主社会である香 港の未来を守ることがあなたの運命」と話し、日 本語教師のかたわら、自らも毎日、占拠現場を訪 れる。
「負傷しないか心配だったが、すごく誇らしい 気持ちにもなった」。民主派学生の抗議が強まっ ていた9月、夫とテレビでニュースを見ていた悦 子さんは、警察隊とにらみあうデモ隊の先頭にい た息子の姿を画面にみつけ、声を上げた。
香港バプテスト大学の1年生だった未来さん が、今年の春、立候補して学生会長に就任したの は知っていたが、民主化要求のデモ隊を率いる活 動までしているとは知らなかった。ロンドン留学 時に知り合った夫の陳国強さん(48)は地域の 民主化活動に熱心。家族そろって陳氏を助けてき たことが、未来さんに影響したという。
悦子さんは97年の中国返還前と比べ、「警察 など行政機関の規律が乱れ、透明度が悪くなっ た」と感じている。「一国二制度といいながら言 論の自由が制限され始めており、中国共産党政権 の波に、香港がのみ込まれる恐怖心が抑えられな くなった」とも話した。
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未来さんら学生デモ隊の街頭占拠について、 「いつまで続けるべきか迷いもあるし、共産党政 権がすぐに譲歩するとは思えない」と明かす。だ が、「いま撤退したら何も残らない。民主化に向 けて種をまいたことは事実で、未来と名付けた息 子には香港の未来を守りなさい、と祈るような気 持ちで話している」という。
もどかしいのは、「香港民主派デモへの日本か らの関心が徐々に薄らいでいること」だ。悦子さ んは「日本人は自分たちの政府を批判しても、何 を言っても逮捕されない民主社会があるのが当た り前だと思っていないか」と話す。香港の民主派 デモを見て「守り抜かねばならないものを大事に してほしい」と訴えた。
「負傷しないか心配だったが、すごく誇らしい 気持ちにもなった」。民主派学生の抗議が強まっ ていた9月、夫とテレビでニュースを見ていた悦 子さんは、警察隊とにらみあうデモ隊の先頭にい た息子の姿を画面にみつけ、声を上げた。
香港バプテスト大学の1年生だった未来さん が、今年の春、立候補して学生会長に就任したの は知っていたが、民主化要求のデモ隊を率いる活 動までしているとは知らなかった。ロンドン留学 時に知り合った夫の陳国強さん(48)は地域の 民主化活動に熱心。家族そろって陳氏を助けてき たことが、未来さんに影響したという。
悦子さんは97年の中国返還前と比べ、「警察 など行政機関の規律が乱れ、透明度が悪くなっ た」と感じている。「一国二制度といいながら言 論の自由が制限され始めており、中国共産党政権 の波に、香港がのみ込まれる恐怖心が抑えられな くなった」とも話した。
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未来さんら学生デモ隊の街頭占拠について、 「いつまで続けるべきか迷いもあるし、共産党政 権がすぐに譲歩するとは思えない」と明かす。だ が、「いま撤退したら何も残らない。民主化に向 けて種をまいたことは事実で、未来と名付けた息 子には香港の未来を守りなさい、と祈るような気 持ちで話している」という。
もどかしいのは、「香港民主派デモへの日本か らの関心が徐々に薄らいでいること」だ。悦子さ んは「日本人は自分たちの政府を批判しても、何 を言っても逮捕されない民主社会があるのが当た り前だと思っていないか」と話す。香港の民主派 デモを見て「守り抜かねばならないものを大事に してほしい」と訴えた。
