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「旭山動物園」革命―/小菅 正夫
(4点/5点中)
¥760 Amazon.co.jp
先日の北海道旅行時に行きの機内で
半分以上読み、帰りで読み終えられると思っていましたが、
疲労と心労で読めなくて、いつもの通勤電車で読み終えました。
さてさて抜粋していきます
第1章:「旭山動物園」復活プロジェクト
旭山動物園にはパンダなどの人気のある珍獣はいない。
どこにでもいる動物しかいないのに、人気の動物園になった
理由は「見せ方の工夫」である。
動物に曲芸させるわけでもなく、その動物にとって
もっとも特徴的な能力を発揮できる環境を整えた。
動物でも人間でも「自分らしさ」が大事
動物の特徴的な動きなどを見せる展示を「行動展示」と名付けた。
会社でもしれじれの人の得意分野によって仕事が割り振られ
イキイキと活躍し、組織が活性化するのではないだろうか。
予算がなくとも知恵を出し合う
閉園の危機から何度も話し合いを重ねて、
勉強会を開き、「動物園は何をするところなのか?」を確認し合った。
第2章:動物の側になって考える
距離感が近い。
動物との距離を近くしたのは、動物の素晴らしさを迫力満点に
見せたいという思いと動物の「命」を感じてもらうためである。
「死」を体験する
触れ合いなどで、「命」の大切さを伝え、それに加えて
「命」というのは一度失われると取り返しがつかないという事実を
知らなければならない。
おもちゃの電池交換やゲームのコンティニューのごとく
死んでも生き返ると思っている子どもがいるらしい。
「老い」を隠さない
老いた動物を展示していると「障害を見世物にしている」と
批判があるらしいが、命に優劣はない、命は等しく
かけがえのないものであるということで老いても展示している。
第3章:動物から教えられること
「不利な条件」を克服する。
旭山動物園はお世辞にもアクセスが良い場所にない。
ストレートに言うと不便(僕もいったことありますが・・・)
しかし、いろいろな工夫で入園者を伸ばしている。
その一つに本州の動物園にない環境で動物を見せる。
虎が雪の中を走り回る、ペンギンの雪上散歩など
こうした「オンリーワン」の魅力が集客数を伸ばす。
新しいことには必ず反対意見が出る。
リスクを考え過ぎて「もし、こうなったらどうする?」
という批判や意見がでる。
しかし、動物の習性をとことん知り尽くせば
自信を持って工夫した展示や飼育ができる。
第4章:改革に必要な組織とは何か
改革に必要な組織にはスターは不要
飛び抜けた人材がいると、その人材に頼ってしまうため
チームとして強くなれない。
素質があってもなかっても、能力に差はあっても
たゆまぬ努力を重ねながら強くなっていくほうが
一つの目的に向かって一丸となる。
個性ある人材の育て方
個性派には細かいことは言わず、目標と対策だけ言い、
あとは自分がいいと思ったことをやらせる。
丸投げではなく、信頼し、尊重している。
アイデアを実行に移さない人を叱る
大事にしていることは失敗を怖れずにチャレンジする気持ち。
アイデアばかりで実行しない人には怒る。
失敗を隠さない
有名になれば、北海道のみならず全国的に情報が広がる。
いいことばかりなら良いが、ミスや事故もある。
なんでも包み隠さずに公開する姿勢は今後も変わらない。
第5章:動物園と日本人
動物園はレクリエーション施設の1つだと言われる。
レクリエーションとは、一般的に娯楽といった意味に捉えられる。
しかし、語源である英語の綴りをみると違った意味が見えてくる。
「re-creation」つまり人間性の再創造なのである。
だから動物園は人が人らしく生きていくために必要な施設なのだ。
動物のための動物園
動物を見て素晴らしいと感じてもらえる動物園作りを目指す。
絶滅の危機に瀕している動物との触れ合い。
(テレビや本ではない)
動物園から自然復帰させる。
レッサーパンダが立つこと
「レッサーパンダが立つ」ということが話題になった時期があった。
連日「何秒立った」「ここでも立った」など・・・
あれは見世物にすぎない。
レッサーパンダが立つことは習性上、当たり前ですごくもなんともない。
レッサーパンダは外を覗きたい、餌がもらえるのか?と立っているだけで
立たないとつまらない・・・
今では話題にもならない・・・一時期のブームにすぎない。
入園者が増えるに従って、マナーも低下気味であることは事実である。
ぜひ、マナーを守って動物園を楽しんで下さい。
以上です!
相当な苦労の末に勝ち取った「人気動物園」の称号ですが、
やはり、人気が出ると妬みからか
批判されることも多いようです。
動物園に限らず、会社の経営や商売にも
役立つ1冊です!
旭山動物園の成長の歴史を知りたい方は
ぜひ、ご一読を!
最後までお読み下さり、ありがとうございました
【予告】
明日(火曜日)は
ついにこのブログでも小説が登場です!
「告白」 湊 かなえ 著
を紹介します!
お楽しみに!!!
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