メンベリ(買う)


こんにちは、黒豆です!




ブルネイは国王のスルタンが首相、防衛大臣を兼任する絶対王政の国です。日本のような、国政選挙が行われることはありませんし、国会のような議会は存在しません。しかし、かつては議会が存在した時期がありました。

1945年に第二次世界大戦が終結してから、一時期ブルネイでは王制のもと、民主政治が行われ、政党が存在しました。前国王、アリ・サーフディーンのころです。しかし、1962年に起きた、ブルネイの独立を目指す急進政党のクーデター(反乱、当時のブルネイは英国の保護領であり、独立を目指して様々な勢力が国内で動いていた)以後、国王が緊急令を発し、政党が解散されて今に至ります。

今では、政党を作ることは禁止されています。

しかし、カウンシルという議会のような機能を果たす場所があります。

それがこちら。


ブルーのモスクようなカタチをしています。

このカウンシルは国王に政策提言をする場です。

国王、各地域代表(これがブルネイの民主制を体現する)と各大臣が集まり、年に一度、4月に2週間だけですが、国政を決める話し合いが行われます。(官僚が作り、摺合せした政策を議論する)




これが議論をする会場です。




このマークが、カウンシルを表します。

秤が各利益を調整するという意味を表しているのでしょうか。




これが国王の椅子です。椅子に座っているのは国王ではありませんが。。


この銀の置物は、会議の開始を表す置物なのだとか。

伝統的なものですが、由来はよくわかりません。




これは会議部屋の天井です。

モスクのようなドーム状の屋根から、シャンデリアが下がっています。

おれがブルネイの有名なモスクや建物に見られる、典型的なスタイルです。



カウンシルが年に一回しか機能しない(2週間ほど)のに、国を動かしていけるのかどうかと、カウンシルを案内してくれた偉い人に聞きましたが、(日本の国会は6か月くらい開かれる)ブルネイは安定した国だから、2週間で足りるということでした。


絶対権力者のスルタンが良い統治をしているからそ、そして何より豊富な石油資源があるからこそ潤っているブルネイには、国内で大きな議論を呼ぶような大きな政治的問題は無いのでしょうか。

今後、もっと政治について調べてみようと思ったのでした。




最後に、

カウンシルとは関係ありませんが、

これは10年以上前に、法官たちの恰好です。

音楽家みたいですね。

面白かったので、ついでに紹介しました。