ここでいきなり石油ストーブ&ファンヒーターについての話をいきます。

個人的にこの石油ストーブは苦手で特に臭いがたまらない!まるで毒ガスを吸わされているような気になって、田舎の父の家に泊まりにいったとき暖房として使われているのが石油ストーブだったのですが、めちゃくちゃ臭くて辛かったということがあった。

 

私は二階で寝ていたのですが、この臭いのあまりの臭さで息が出来ず、普段は多少なら我慢するのですが、まったく眠れないというのと、このガスは相当体に悪いのではないか?という素朴な疑問が出てきたので調べてみた、、というところです。

 

 

石油ファンヒーターによる室内空気汚染/2007年10月の情報

■引用先URL

http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20071005_1.html

 

     図1 二酸化窒素濃度

 

上記の表は設定温度を20度にして使用した場合の二酸化窒素の室内濃度の変化をグラフ化したものだそうで、運転を開始すると二酸化窒素の室内濃度は急激に上昇し、健康保護のための目安となる濃度(短時間の場合は0.1~0.2ppm)を10分程度で超えて上昇し続け、30分後には0.5~0.8ppm前後にまで達した(図1)。

石油ファンヒーターは長時間、日々繰り返し使うため、健康影響が懸念された。

 

     図2 TVOC濃度の変化

 

室内にいて頭痛や咳、目がチカチカするといったいわゆるシックハウス症候群問題をきっかけに、厚生労働省は揮発性有機化合物(VOC)の個別成分の室内濃度指針値やトータルとしての総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値を定めている。テストの結果、VOCの室内濃度は、銘柄により差があり、指針値を超えることはなかったが、TVOC濃度は1~1.5時間の使用で暫定目標値(400μg/m3)を超えるものもあった(図2)。

 

設定温度を20℃にした場合に比べ、設定温度を25℃にした方は室温を更に上昇させ維持していくための燃焼により二酸化窒素等の燃焼ガスの濃度が高くなり、室内空気環境はより悪化した。

 

また大きいものを使用した場合には、さらにTVOC濃度は高くなることも実験でわかっている。

 

1時間に1回1分間、2箇所の窓を全開にしたところ、二酸化窒素などの燃焼ガス濃度は約4割低下し(図3)、TVOC濃度の上昇も抑えられたことから換気による空気の入れ換えは非常に有効であった。またその際に一時的な室温の低下はあるが、窓を閉めるとすぐに回復した(図4)。

 

     図3 二酸化窒素濃度

 

 

換気なしの場合、開始から60分で濃度が0.6ppm前後まで上昇。その後も緩やかに上昇を続け、150分後には0.8ppm前後に達する。1時間に1回換気した場合、60分後換気時に0.6ppm前後から4割程度濃度が低下。その後再び上がるが、120分後換気時に0.5ppm前後から4割程度低下。

 

      図4 室温

 

換気なしの場合、開始から30分前後で20℃あたりまで上昇し、そのまま20℃前後で持続。1時間に1回換気した場合、換気時は約1℃の温度の低下はあるが短時間で回復。換気時以外は、換気なしの場合とほぼ同じ室温を維持している。

 

消費者へのアドバイス

 

閉め切った部屋で石油ファンヒーターを使用すると室内空気環境は悪化する。

1時間に1~2回程度、しっかり換気しながら使用すること

 

設定温度を高くすると室内空気環境がより悪化する。

設定温度はひかえめにした方がよい

 

VOCによる室内空気汚染の観点から、

部屋の広さに対し最大暖房出力が過度に大きなものは使わない方がよい

 

呼吸器の弱い人や疾患のある人、

子どもがいる環境では他の暖房機器の検討

 

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開放燃焼型暖房器具による室内空気汚染

https://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/kenko/?p=130

 

近年日本では、節電対策のため、石油ストーブや石油ファンヒーターなど、暖房効率の良い開放燃焼型暖房器具が多く使用されています。しかし、このような暖房器具からは、燃料の燃焼に伴う有害ガスが発生します。このような燃焼ガスを屋外に直接排出すれば、室内空気を汚染することはありません。しかし一般に、開放型燃焼器具の場合は、室内に燃焼ガスが排出されています。

 

そこで、NPO法人日本健康住宅協会(KJK)が2012年から2015年にかけて実住宅で行った実験結果の概要を紹介します。

 

KJKは、戸建て住宅の室内に、石油ストーブや石油ファンヒーターを設置して稼働させ、室内空気中の汚染物質(二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化窒素、ホルムアルデヒド、微小粒子状物質等)の濃度を調査しました。

 

24時間換気システムの運転時および停止時の2つの条件で調査した結果、24時間換気システムの運転時においても、二酸化炭素と二酸化窒素が短時間で環境基準値を超過することが明らかになりました。

特に二酸化窒素の濃度は、開放燃焼型暖房器具使用時には世界保健機関(WHO)の室内濃度指針値の7倍から10倍まで上昇しました。そして対策として、窓の隙間を3cm程度開けたところ、二酸化窒素の濃度は指針値以下に低下しました。24時間換気システムだけでは、二酸化窒素の濃度を低下させることはできませんでした。

 

次に、石油ファンヒーター(開放型暖房器具)使用時における揮発性有機化合物の濃度を調査しました。その結果、総揮発性有機化合物(TVOC)や一部の化学物質の濃度が厚生労働省の目標値やWHOの指針値を超えました。ただし、24時間換気システムの稼働と約3cmの窓開け換気を併用すると、これらの換気により室内温度が大きく下がらない状態で、これらの物質の濃度は指針値以下に低下しました。

 

研究内容や研究結果の詳細を知りたい方は、3年間に及ぶ以下の報告書が販売されていると思いますので、NPO法人日本健康住宅協会にお問い合わせください。

・開放型石油暖房器具使用時の室内空気環境調査研究試験結果報告書(2013年4月)
・開放型石油暖房器具使用時の室内空気環境調査報告書(第2報)(2014年4月)
・開放型暖房器具使用時の室内空気環境調査(第3報)(2015年4月)

NPO法人日本健康住宅協会
http://www.kjknpo.com/index.htm

 

※TVOC(総揮発性有機化合物)・・・

Total Volatile Organic Compounds 総揮発性有機化合物の総称。

 

VOCはVolatile Organic Compoundsの略で,揮発性有機化合物のこと。

大気中にあるベンゼンやホルムアルデヒドなどの有機化合物のうち沸点が50℃〜260℃(WHO基準による)の物質の総称で,NOXとともに光化学大気汚染をもたらす主要な原因物質ですが,その種類は100種類以上もあり,中には発がん性など人体に有害な影響を及ぼすものも多く,最近ではシックハウス症候群の原因物質としても知られている。

 

-------------------------引用おわり

 

情報の年度がまちまちで、もしかしたら今はかなりメーカーの方でも改善されているのかもしれないけれど、こういったものは古いものをずっと使っているところも多いと思うので基本的なことですが、意外に気にしてないかもしれないので気を付けたほうがよいかな、、と思います。

 

日本は電気代が高いのでこういった暖房器具に頼ってしまう傾向が高いのかもしれないですが、健康を損なってまで使い続けるのは考え物なので寒くてもしっかりと換気をすることを怠らず、健康的に使うことを心掛けたいですね。ってことで、、

人によりぜんぜん平気な人もいると思いますが、私はこの臭いと息苦しさに耐えられないので、調べてみたのでした。