被曝する労働者達:下請け・日雇いが支える原発の実態 2011/07/24
http://www.youtube.com/watch?v=wuvwO1RlIVo



(管理人)
ご存知、樋口健二氏は若い頃からずっと原発労働者の立場に立ってその現実を自らも被爆し、その過酷で非人間的な現実を取材し記録に残してこられた方です。

私もはじめに原発についての真実の姿を見るキッカケとなったのが樋口氏の手記であり、その記録された画像や動画でした。樋口氏は繰り返し原発での取材により自らも被爆し、鼻血も出ていたりしたと聞きます。

世間には単純に美しいものやキャッチーな画像を発表していれば目を引くし売れると思います。
でも、それよりも自らの持つ使命感と人々に対する根本的な人間としての思いに駆られて、ジャーナリストとして、自らの身体をも顧みず命を張って伝えるべきこととして頑張ってきた真実の写真家である樋口氏。
このような方こそ尊敬に値し、人々から賞賛されるべきものだと私は思います。

しかし今の人々は華やかな人気俳優や、歌手、スポーツマンやそのような一見して目立つ人々の華やかなものに目を奪われがちです。そしてそれに夢中になります。
これがこの社会のヤリ方なんですね。
彼らも、もちろん素晴らしい表現力や美しさ、その結果を導き出す普段の努力、そして才能も芸術性にも尊敬に値すると思います。

しかし、その裏側では、こうした社会に起きていることの真実から目をそらすため、また一般民の不満を癒すために利用されているという側面もあるのです。
真実であるものは、そうやって人々の目から隠されそらされてきたのです。


樋口氏は、様々なところからの圧力や脅しがある中、孤軍奮闘し、福一の事故があるずっとずっと以前から、このこと(原発の真実と危険性)を教えられずに原子炉の中で働かされている作業員さんらの悲惨な現実を訴えてらっしゃったのです。

氏の真摯な思いは、ひとりひとりの命やその尊厳を決して粗末にすることのない、誰しもが同じく等しく享受できるはずの健康や命の尊厳に対する敬いであり、そういう社会であるべきという思いと、それと大きく乖離する現実社会への疑問と、それらを知らずに享受させられ続けている一般の人々への目覚めを促し、社会の本当の意味での進歩を願う根源からの祈りでもあるのではないでしょうか。


改めて、原発は放射能漏れ事故があろうが無かろうが、常に作業員さんらの健康や命を確実に削り取りながら稼働されており、常に今回のフクイチ事故のような危険性を孕んでいることを今一度国民みんながしっかりと認識するべきだと思います。


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※また、先日の茨城での事故ですが、ゆうなのブログ様より引用させていただきます。

茨城放射能漏れ レベル1 南西方向に1000億ベクレルの放射性物質が放出
 日本原子力研究開発機構の加速度実験施設「J-PARC」(茨城県東海村)で起きた放射性物質漏洩事故について、原子力規制委員会は27日、事故やトラブルの深刻さを示す国際原子力事象評価尺度(INES)で「レベル1(逸脱)」と暫定評価したことを明らかにした。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130527/dst13052714510004-n1.htm  産経ニュース

しかし法廷線量を超えておらずと書いてるが

1000億ベクレルの放射性物質が放出されたとする推定値を明らかにした。年間の放出管理目標の100分の1に相当すると書かれており
http://mainichi.jp/select/news/20130526k0000e040121000c.html  毎日新聞

年間10兆(ベクレル)も漏れていい計算になる。

これはもう無限に漏れていいことになってるに等しい。

以前も福井で放射能漏れがあった時も

41億で、年間の上限値とする量の40万分の1で微量扱いされたことがあった。
福島原発、汚染水6百トン消える 東電は大量漏えいを否定

こんな桁が分からないくらいの膨大な量が年間の上限値なんだから

どんだけどんぶり勘定で漏れていいことになってるか分かると思う。

こんな膨大な量の放射性物質が、以前は福井で、そして今回は、茨城であり

南西方向に流れていったということなので

再び私たちは、何も知らされないまま被爆してしまったのだ。


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http://portirland.blogspot.jp/2012/02/blog-post_441.html

 東京電力福島第1原発事故で、原子炉格納容器の破損を防ぐために内部の蒸気を排出した「ベント」の設備について、福島第1原発と別の型の加圧水型軽水炉(PWR)を持つ関西電力など電力各社は6日、放射性物質の除去フィルターを付けた同様の設備を導入する方針を固めた。各社はこれまで、加圧水型炉には必要ないとしてきた。

7日に開かれる新たな原子力政策大綱の策定会議で、電気事業連合会の幹部が表明する方針。事故の影響で原発の再稼働が進まない中、電力業界が安全対策をさらに上乗せする姿勢を示すことで、地元の理解を得る狙いがあるとみられる。
2012/02/07 02:02 【共同通信】


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(2011年6月11日 18時25分 中日新聞)
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 原発の緊急時に原子炉格納容器から蒸気を外部に放出する「ベント」について、経済産業省原子力安全・保安院が、蒸気から放射性物質を除去するフィルターの設置を義務付ける検討を始めたことが11日までの保安院への取材で分かった。

 国内の沸騰水型原発ではベント配管にフィルターは付いておらず、東京電力福島第1原発事故では、放射性物質が広く拡散した。保安院は「深刻な事故を想定していなかったからで、問題だった」と認めた。高圧蒸気に耐えるフィルターは大掛かりでコストがかかり、技術的にも難しいが、東電は「必要性を検討する」(松本純一原子力・立地本部長代理)としている。

ベントは、冷却機能の喪失などで格納容器内の圧力が異常に上昇した際、容器が破損して大量の放射性物質が漏れるのを避けるため、中の蒸気を排出して圧力を下げる措置。東電によると、福島第1原発では蒸気を水に通す「ウエット」とそのまま放出する「ドライ」の2種類のベントを実施。ウエットベントでは蒸気がいったん圧力抑制プールの水をくぐり、放射性物質が水に溶けて低減されたとしている。

 しかし、水に溶けない物質や気体には効果が無く、小出裕章京都大原子炉実験所助教は「除去できるのはごく一部で、あまりに危険な対応。フィルター設置は国際常識だ」と指摘する。
(共同)

――――――― 転載おわり


(管理人)

というわけですね。
これに限らず、今までも事故であってもなくても、放射能は原発が建設され稼働されてからは全高54箇所で稼働している限りは、常にあの排気筒からベントされてきたのです。それは紛れもなく本当のことです。

しかも放射性物質を除去フィルタなどの安全対策もまったく施されずに垂れ流されてきた!

それがこの「日本の地下水脈からの放射能分布図を発見!」につながっているのではないでしょうか?

恐ろしいことが日常的に行われてきていても、国民にそのことは知らされず、今やガンが日本の国民病とされ、テレビや雑誌の情報でガンは普通になるべくしてなるものとされていますが、実際にはこの原発からのベント(フィルタなし)そして、たとえそれが日々、微弱な量だとしても、蓄積していく放射性物質は世代を超えてさらに蓄積されていった可能性もあります。

このような日常で知らずに起こっていた被爆により、人々は汚染され、ガンの発生率、そして死亡率として傷病の中で一位となっている癌の原因が、、ここに実はあるのではと思うのは私だけでしょうか??