師走の冷たい北風が吹き付ける銀座・水谷橋公園。「検察と記者クラブによる冤罪作り」に反対するデモが18日、行われた。公園はデモの集合場所だ。

80歳に手が届こうとする女性(板橋区在住)は心臓の持病を押して参加した。「マスコミへの怒りを表明するために来た」と話す。女性は配達される「朝日」と「東京」の2紙を隅々まで読むのが日課だ。

「新聞を読むと小沢(一郎)さんと鈴木(宗男)さんが(検察とマスコミに)狙われているのが、よく分かる。東京新聞はさほどではないが、朝日がひどいので電話で抗議したこともある」。女性はこう話して特に嫌いな論説委員の名前を挙げた。

「朝日新聞の購読を止めたいのだが、配達の少年が気の毒なのでしょうがなく取り続けている」という。

女性の持論は「世の中悪くするも良くするもマスコミ」だ。「小泉政権の郵政民営化が示すように、マスコミが一斉にひとつの政策を支持する時はロクなことがない」と憤慨した。

消費増税に突き進む野田政権は、12月4日付けの新聞各紙で「増税キャンペーン」を打った。政府広報費として総額3億円が広告代理店を通じて新聞社に払われたとする報道もある。政府広報費は国民の血税で賄われる。消費税が上がって苦しむ庶民の負担での「増税キャンペーン」。

皮肉を通り越してブラックユーモアという他ない。

「増税よりも先ず行政の無駄を省くこと」と口を酸っぱくして繰り返し訴えてきたのが鈴木宗男前議員と小沢一郎・元民主党代表だ。行財政改革をまともにやると既得権益の崩壊につながる。このため、2人とも霞ヶ関と記者クラブから目の敵にされてきた。

$夢のタネ

 両氏は記者クラブメディアによって徹底的な悪役に仕立て上げられた。
2002年、鈴木氏をめぐって新聞・テレビが洪水のごとく報道した「北方領土開発に絡む汚職」について、検察は起訴できなかった。
立件できもしないのにマスコミと二人三脚で「鈴木まっ黒」と世論操作し続けたのである。

小沢氏が検察審査会によって強制起訴された陸山会事件では、検察・司法のデタラメぶりが明るみに出ている。
検察審査会委員の選定ソフトは、いくらでも都合がいいような人物を選べるようなプログラムが組み込まれていた、という。

陸山会事件の公判(16日)では、建設業者の取り調べにあたっていたフロッピー前田こと前田恒彦元検事(証拠改ざん事件で有罪判決、服役中)が出廷し、しゃにむに有罪を取ろうとする検察のやり口について証言した。
「検察にとって都合の悪い取り調べメモは廃棄する。水谷建設以外の建設業者は小沢氏側に現金を渡していない」というのである。

小沢氏は検察による法務省支配にメスを入れようとしていた。そのため検察はなりふり構わず、小沢氏を屠りにかかったのである。

記者クラブも検察同様、小沢氏を目の敵にした。小沢氏はいち早く記者会見のオープン化を打ち出していたが、それ以上に記者クラブメディアの逆鱗に触れるものがあった。

小沢氏が「クロスオーナーシップは『集中の排除』の観点からしておかしい」との見解を示していることだ。新聞社がテレビ局の株を支配するという奇妙キテレツな経営形態を認めているのは、先進国のなかで日本だけだ。
ここにメスが入ると新聞社はテレビ電波利権を独占できなくなるのである。新聞社によるテレビ局の支配は、日本の世論を単一化してしまった元凶とも言える。

原発事故直後、小沢氏は「先ず避難区域を広く設定して、安全が確認できれば帰したらいい」と述べていた。補償を一円でも少なくするために避難区域を狭くした菅、野田政権と逆である。北海道出身のデモ参加者は「宗男さんが政界に戻って来ないと北方領土交渉は一向に進まない」と嘆く。

「日本を守ろうとした人が捕まり、日本を売ろうとしている人間がのうのうとしている」。
茨城県から駆け付けた男性が、真相を言い当てていた。

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■転載元:田中龍作ジャーナルより

田中龍作氏はフリーランスのジャーナリストをやってらっしゃる方です。
こういった方がいるおかげで、私たちは日本の御用マスゴミらのいいなりではなく、真実の裏側やいろんな情報を知ることが出来ているわけで、こういったまともな情報は、今こそ本当に自分たちの命だと思います。
情報により今後、自分たちが行く先について考える資料を得ることが出来るのですから。

けれどもこういったフリーの方々は孤軍奮闘しており、活動費もさることながら
「食うや食わずの生活で真実を伝えようと奮闘しているのがフリー記者です。
依然として絶滅危惧種であることに変わりはありません。これからも田中龍作の取材活動を支えて下さい。10円からでも100円からでも構いません。どうかフリー記者を絶滅から救って下さい。」


と、ご本人もおっしゃっるように、これら真実を伝える方や、国民の味方として国民の側を向いて日本を思う人や企業、政治家は、今の経済社会の中では、残念なことにマイノリティなのですね。

しかし、だからこそ自分たちがそんな方々をしっかりと見極めて、そして応援をしていかなければならないと思います。日本人は比較的印象操作に弱い傾向があるので、ちょっとした演出や雰囲気にすぐに飲まれ流されて、極悪人のことでも「カッコイイ」などと思ってしまう困ったちゃんな方もいますが・・・
そんなノリや適当な美辞麗句でお茶を濁しても、さっぱり中身も無ければ未来もつくれ無いような人たちに自分たちの生活を任せたり、支配させたら、今回のような原発事故やTPPなどのような悲劇や亡国化を加速させてしまいます。
このままでいくと真に善良で誠実な日本人はいなくなってしまいます。
本当に自分たちも含め日本人が絶滅危惧種になりつつあると思います。

自分たち一般国民が、しっかりと応援するべき人、そうでない人を見極め、具体的に動く必要があると思います。
日本人は「曖昧」とか「覚り」という言葉があるように、あまり物事をハッキリとものごとを言ったり自分の主張を表に出して旗色鮮明にすることを良しとしない風潮がありますが、しかし、もうそんなカッコつけて相手にばかり期待して「言わずともわかるべきだ」とか、「分かってくれ」とか、「なんとかなるだろう」、という依存的な甘い考えのままいると、どんどん自分たちは誰かの言いようにされてしまい、今のような結果となります。

嫌なことはイヤ!納得できないことは「納得できない」、「反対」なら「反対」としっかりと自分たちの考えや思いを表に表出していきましょう。



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