野田首相が16日にふくいち事故の原子炉において「冷温停止」の達成を宣言。

というニュースは当然、耳に入ったことと思います。
そして、少しでもマトモな情報を知っている方ならばそれを聞いて「失笑」以外の何ものでもなかったのではないでしょうか?
何をもって「冷温停止」というのかと?・・・そういった基本的な原子力発電に関する用語の意味や使い方からして「?」。

といったところで、まさか!この発表を見て、本当に「冷温停止」したんだ!良かったー!
(だなんてホンキで思って信じている人はいないと思うものの)
でも、もしかしたらいるかもしれないので、ここであえて取り上げてツッコミます。
といいながらも、まぁ言いたいことをそのまんまズバリ!言ってくれている方のブログからまた毎度のごとく引用。


まずは失笑もののニュース↓--------------------------------------

【野田首相、16日に冷温停止宣言=福島第1原発、「ステップ2」達成】 

野田佳彦首相は16日、首相官邸で記者会見し、東京電力福島第1原発の事故をめぐり、原子炉の冷温停止状態の達成を宣言する。これに先立ち、政府は同日、首相が本部長を務める原子力災害対策本部を開き、原子炉の冷温停止状態が達成できたとして、事故収束に向けた工程表「ステップ2」完了を決定する。
 政府は冷温停止状態の目標時期について当初は来年1月としていたが、その後、年内に前倒しした。

 冷温停止状態は、原子炉圧力容器底部の温度が100度以下であることと、放射性物質の放射抑制・管理ができていることが条件。東電は既に「目標を達成している」との見解を示していた。 

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う~ん、、冷温停止という意味からして違うと思いますがおそらくは、何か後に問題があったりツッコまれた時には「冷温停止」とは言っていない「冷温停止状態」と言った。
などという、これまた言葉遊びみたいな言い訳をするのが見えるような気がします。

これに対して、作業員さんらは↓

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作業員:「政府はウソばかり」
「冷温停止状態」を通り越し「事故収束」にまで踏み込んだ首相発言に、福島第一原発の現場で働く作業員たちからは、「言っている意味が理解できない」「ろくに建屋にも入れず、どう核燃料を取り出すかも分からないのに」などと、あきれと憤りの入り交じった声が上がった。

作業を終え、首相会見をテレビで見た男性作業員は「俺は日本語の意味がわからなくなったのか。言っていることがわからない。毎日見ている原発の状態からみてあり得ない。これから何十年もかかるのに、何を焦って年内にこだわったのかとあきれ返った。

汚染水の浄化システムを担当してきた作業員は「本当かよ、と思った。収束のわけがない。今は大量の汚染水を生みだしながら、核燃料を冷やしているから温度が保たれているだけ。安定状態とは程遠い」と話した。

ベテラン作業員も「どう理解していいのか分からない。収束作業はこれから。今も被ばくと闘いながら作業をしている」。 原子炉が冷えたとはいえ、そのシステムは応急処置的なもの。このベテランは「また地震が起きたり、冷やせなくなったら終わり。
核燃料が取り出せる状況でもない。
大量のゴミはどうするのか。状況を軽く見ているとしか思えない」と憤った。

別の作業員も政府はウソばっかりだ。誰が核燃料を取り出しに行くのか。被害は甚大なのに、たいしたことないように言って。本当の状況をなぜ言わないのか」と話した。

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ごもっともです。現場で働く方々の気持ちとしては、怒り心頭もいいところだと思います。
収束というなら、自分がその目で確かめるべきでしょう。
野田さん。ぜひ現場に行って作業をしてみてください。


また、この大本営発表に対する問答歌のごとく、皆さんが普通に感じている思いを代弁して書かれたようなブログから引用。

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http://blogos.com/article/26911/
冷温停止状態は大本営発表、
そのまま報じるメディアは「人民日報」か「プラウダ」か?

NHKが【政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、「原子炉が『冷温停止状態』に達し、安定状態に至った」として、16日に、事故の収束に向けた工程表の「ステップ2」の達成を発表する方針です】と報道した。これはまさに政府の方針の垂れ流しだ。というにも、達成出来ていないことは明らかだからだ(※1)。

※1 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111214/t10014618531000.html

 NHKは、【政府が10月に見直した、福島第一原発の事故の収束に向けた工程表では、原子炉の冷温停止などを要件とする「ステップ2」を年内に達成することを目標に掲げました。
これについて、政府は14日までに、原子炉の圧力容器の底部や格納容器の中の温度が、おおむね100度以下となっていること、放射性物質の放出が抑えられ、原発の敷地境界の被ばく線量が年間1ミリシーベルトを下回っていること、さらに、汚染水を浄化して再び原子炉に戻す「循環注水冷却」のシステムについて、故障や事故に備えて、何重もの代替手段を確保できたことなど、「ステップ2」の要件を満たしたことを確認しました】と報道した。

 しかし、【汚染水を浄化して再び原子炉に戻す「循環注水冷却」のシステムについて、故障や事故に備えて、何重もの代替手段を確保できたこと】という部分が間違っていることは明白だ。
つい先日(8日)、東電は、来年3月には循環注水のシステムの一環である汚染水貯蔵タンクを設置する場所がなくなるため、浄化した汚染水を海洋に放出すると発表し、漁民らの反対を受けて放出を撤回したばかりだ。

 つまり、循環冷却システムは、まったく、十分とは言えないのだ。それにもかかわらず、厚顔にも、冷温停止状態を達成したという政府発表は、戦時中に不利な戦況を有利だとごまかした「大本営発表」そのものだ。

 その政府の発表をそのまま報道するメディアは、旧ソ連の「プラウダ」や中国の「人民日報」のような政府礼賛メディアとどこが違うのだろうか…。

許せないと思った方は、官邸やNHKなどに抗議を!

官邸は
「内閣官房内閣広報室〒100-8968東京都千代田区永田町1-6-1 03-3581-0101(代表)」 、

民主党は「100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1 
TEL:03-3595-9988(代表) FAX:03-3595-9961」だ。


-----------------------------------------------引用おわり

NHKもただの御用放送で、その姿勢が国民側に向いていないことはもう今回の原発事故にかかわる放送を見て周知の通りだと思うのですが、どうせ、、と何もやらないよりは、何か微力であってもコツコツと訴えていったほうがいいのでしょう。

上記記事はまだ続きますが、要するに政府は常に「大本営発表」しかやっていないということですね。
最近は、殆どテレビは観ないのですが、時々政治家がテレビの討論番組等に出て何を言っていても、白々しくて見るに耐えないという気持ちになってしまいます。
なので、殆ど見なくなり、なんだかなぁ・・という気持ち・・・。

いったい、本当には何が起こっているんだか???

菅さんは某国から日本に入り込んできた売国エージェントだし、「脱原発→自然エネルギー財団設立」でああいった企業家の中では「脱原発」を訴えて素晴らしいと思っていた孫さんも、結局は今回の地震とその後の原発後の自然エネルギー財団設立の流れも(地震前に)決めていたというし。
地震が起こる直前にいきなり東北の某会社の株が急上昇した話とか(なぜ?地震が起こること知ってたの?苦笑)

地震後、なぜかものすごく早い時期に米のほうで海水の放射能汚染が発表されるし、裏側には国民の預かり知らぬところで色んな利権にまつわる密約やら、恐ろしい殺戮も平気な談合やらが渦巻いているようですね。そういった話を聞けば聞くほど、もう真面目で誠実そうな顔をされても、企業家も政治家も誰も信用できない。という思いがします。

日本国民はこんな廃棄主義の魑魅魍魎たちに命やら人生も虫けらのように支配され、汚損されて本当にやるせないです。