ブログより引用


ストロンチウムを甘く見てはいけない
転載元)私設原子力情報室 2011/12/3

福島第1からばらまかれた放射性ストロンチウムは、どこにどう拡散し、蓄積しているのか…
化学的な性質がカルシウムと似ているため、そのほとんどが骨に蓄積し、白血病を引き起こす原因とされています。3.11直後から、ストロンチウムの危険性を多くの研究者や専門家が指摘しているにも関わらず、文科省や厚労省からは、あまり細かいデータが公表されていません。

ところが、アメリカの政府機関が、福島県内や茨城県、東京都内などで、大変な数字を検出し、データを公開していたことが判明しました。
NNSA(National Nuclear Security Administration:アメリカ国家核安全保障局)による大気中のダストを分析したデータです。
7000件ものサンプリングデータがあり、アメリカ政府および米軍が、福島第1から飛来する放射性物質に対して、きわめて神経質になっていたことが伺えます。

【NNSAによる大気中ダスト分析】

上記のページからCSVファイルがダウンロードできます。
ストロンチウム・ヨウ素・テルル・ネプツニウムなどが検出されていますが、このデータを検討してみて、正直言って驚愕しました。
まず、この記事では、ストロンチウムから見ていくことにします。

NNSAのデータは、マイクロキュリー/ミリリットルという単位で記されているので、これを<1マイクロキュリー/ミリリットル=3.7×(10の10乗)ベクレル/立方メートル>という換算式で計算したのが、下の値です。

(※↓画像をクリックすると拡大)

$夢のタネ-放射性物質空気中濃度_赤坂


いずれも、3月下旬から4月上旬の値で、港区赤坂でストロンチウム90が6万9千ベクレル/立方メートル、ストロンチウム89が61万ベクレル/立方メートル。
米軍横田基地内で、ストロンチウム90が9千ベクレル/立方メートル、ストロンチウム89が2万6千ベクレル/立方メートルです。

この数値が、いかに高く、きわめて危険な数値であることを裏付けるために、法令で定められている「空気中濃度限界」を見てみましょう。

【ATOMICAによる空気中濃度限界の解説】

「放射線業務従事者が常時立ち入る場所」で、ストロンチウム90の濃度限界は5ベクレル/立方メートルとされています。
この数字を知った瞬間に、赤坂や横田基地で検出された数値が、恐ろしく高いものだということはお分かりいただけるともいます。
さ らに、この濃度限界は、週40時間しかその場所に滞在しない前提で計算されています。
実生活では週168時間滞在することになるので、実質的な濃度限界 は、1.19ベクレル/立方メートルになります。
赤坂で検出された6万9千ベクレル/立方メートルは、
濃度限界の実に5万8千倍。
正直言って、もの凄い値 です。

日本政府には、アメリカから伝えられていたでしょう。しかし、隠し通してきました。膨大な、それも英語の資料なので、これまで、誰も大きく取り上げることがありませんでした。
私は、当ブログに来訪されている方からの情報で知り、数日をかけて、細かく解析を進めた次第です。

3.11直後に飛散した高濃度の放射性ストロンチウム。これを私たちが吸い込まなかったと考える方が不自然です。そして、東京でこの値。原発至近の地域では、いったい、どんなことが起きていたのか… 考えるだけで恐ろしくなります。

ストロンチウム90は、一旦体内に入ってしまうと、検出がきわめて難しい物質です。ベータ線しか出さないので、ホールボディーカウンターには反応が出ません。

体内実効半減期は18年と長いため、尿にもごくわずかしか出てこないので、尿検査でも、なかなか見つからないでしょう。
$夢のタネ-生物学的半減期


結局、白血病で死んだ後に、骨を調べてみて、やっとストロンチウム90が原因だったと分かる。そういう恐ろしい物質なのです。

$夢のタネ-ストロンチウム90による内部被曝


残念ながら、NNSAのデータは、5月9日の分までしか公表されていません。
測定をやめたとは考えにくいので、何らかの理由があって、公表を止めているのでしょう。まずは、全データの公開をアメリカ政府に求めるべきだと考えます。

そして、日本政府や自治体も、もっともっと丹念にストロンチウムのモニタリングを行うべきです。「セシウムが少ないところでは、ストロンチウムも少ない」などという単純な話でないことは明白です。

---------------------- 以上転載おわり。


(管理人)
政府からはまったくもってこのような情報は開示されていません。
というか、あってもマスゴミなどでは取り上げないのではないでしょうか?
私はテレビを殆どみないので判らないんですが・・?

こういった日々、後出しジャンケンのように恐ろしい情報を目にするたびに、危機感が増す(とっくにそうですが)だけでなく、実際の行動として動くため、後悔しないための基盤としての情報。とするべきなのですが、、それをなかなか行動に移せないまま漫然と関東にすみ続ける自分・・・。

誰に情報を見せたいのか?とか言う人もいましたが、、まずは自分自身なのですね。
そしてこれでもか?これでもか?と自分が本気になるのを待っている。
いや、3月のあの時点を過ぎた段階でむしろ遅すぎて諦め気味ともいえるかも?そういった気力がなかなか、、、一人ものってこういうときになんだか投げやりになってしまいますね・・。