菅内閣に対する不信任決議案は先ほど衆院本会議で採決され、賛成152、反対293(投票総数445、過半数223)で否決された。
衆院本会議前に行われた民主党代議士会にて、菅首相が自発的な退陣を表明したと報道にはあるが、実際の発言を聞けば辞めるとは言っていない。
「震災への取り組みに一定のメドがついた段階で、私がやるべき一定の役割が果たせた段階で、若い世代に責任を引き継いでもらいたい。一定のメドがつくまで責任を果たさせてもらいたい。」
上記のような発言であり、辞任するとも言っていないどころか時期すらも明言を避けている。さらに菅首相の発言骨子は
一、民主党を壊さないこと
二、自民党政権に逆戻りさせない事
三、大震災の復興並びに被災者の救済に責任を持つこと
①復興基本法案の成立
②第二次補正予算の早期編成のめどをつける事
ということで、民主党の存続と政権維持が大前提であり、国益や国民の生命財産は二の次とも捉えられてもしかたがない。
また前日まで「内閣不信任案の議決の前に総理ご自身、辞められるべきだ」と言っていた鳩山前首相は「直前に菅首相と会って、復興基本法の成立と第2次補正予算案の早期編成のめどがついた時点で、お辞め頂くことで折り合いがついた」と述べた。
ところが岡田幹事長は「鳩山由紀夫前首相の述べた平成23年度第2次補正予算案と復興基本法案の成立は辞任の条件ではない」と述べている。
鳩山前首相はNHKのインタビューにて「復興基本法案成立と二次補正の目処がたったときに首相は辞める。それほど遠くない時期である。夏では遅すぎる」と述べ、認識の違いを露呈している。
内閣不信任案に賛成を表明していた小沢元党首は欠席し、小沢グループは自主投票。原口前総務相もブレまくりで、結局は反対票を投じた。
民主党議員の内閣不信任案賛成派は、菅首相の震災対応が悪いという事で賛成の意思表示をしていたはずだ。ところが今後も菅首相の下、震災対応を続けることに議員としてのポリシーはないのだろうか。
本会議にて賛成票を投じた民主党議員は、松木謙公元農水政務官と横粂勝仁氏のみ。まさに「大山鳴動してねずみ一匹」だった。


