李白の代表的な詩であるが、ニュースを見ていたら東京に住む中国出身の中学生が、日本と中国で若干違うことを発見し、その謎解きに成功したと伝えられた。
実は日本と中国で表記が2文字違うということは、一部の研究者には知られた事実だという。自分は全く知らなかったが、この中学生は中国で習ったものと表記が違っていることに気付いたという。
「静夜思」は月の光が一面にさしている静かな秋の夜に、山にかかる月を眺め、故郷を思った詩で李白の傑作のひとつである。日本と中国の違いの部分は下記の二カ所で、
<日本> 看月光 望山月
<中国> 明月光 望明月
となっている。中国では明代以降に今の形に書き換えられ広まり、元の詩は日本版の方だということが分かった。「看」の字を使わないと月を見つめるニュアンスがなくなり、「山」の字が消えると月が山から昇ったばかりという意味合いがなくなるというらしい。
しかし何気なく親しんでいた漢詩に、このような経緯があり、それを中学生の留学生が解き明かしたとは驚くばかりである。
静夜思
李白
牀前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷