「娘に時々起こる突然の体調不良の原因は低血糖では」
と思いつき、実際の血糖値を確かめるために "リブレ" という器具をアマゾ○で購入&使用するに至りました経緯は、2/14と2/17と2/21の記事で書かせていただきました通りです↓↓
リブレは、 最長14日間の装着期間中、グルコース値を毎分測定し、15分ごとに保存してくれる優れモノです。
上腕に貼るセンサーは、1度貼ると約2週間そのまま使用できます。
ちなみにセンサーはお風呂に入ろうが少々服に引っかかろうが、まったく剥がれることはなかったようです。
むしろいざ剥がす時にめちゃ大変だったという・・・
無事剥がしたセンサーは、記録された2週間分のデータをいったんリーダー(センサーにピッとかざしてデータを読み取る器具)で吸い出したのちに廃棄します。
リーダーは新しいセンサーのデータを読み取ってしまうと古いセンサーのデータが上書き消去されてしまうという噂もありましたので(*真偽のほどはまだ定かではありません。上書きさえしなければデータは90日間保存されるそうです)、その前にPCにUSB接続してデータを転送しなくてはなりません。
「さてさて、いったいどんな結果だったのかしら」
ととても気になっていたのですが、ちょうどこの頃はエア春休みでコンサータの服用を中断していた娘は、待てど暮らせど結果を送ってきやがりません
「娘のことだから、データを吸い出し忘れてセンサーを捨ててしまうのでは・・・」
「リーダーからデータをPCに転送する前に上書き消去してしまうのでは・・・」
と気が気ではありませんでしたが、
「早く送って~」
と三週間しつこく言い続けましたところ、先日娘が無事データを送ってきてくれました。
ホッ
で。
まずは 【日別記録】 をご覧下さい。
これは24時間のグルコース値の変動を、1日ごとにグラフ化したものです。
1週間前からカルニチンの服用をやめた上での初日と2日目はこんな感じでした。
曲線上の○印は、娘がリーダーをセンサーに当ててピッとグルコース値を測定したタイミングを示しています。
下の欄に数字で表示されているのは、その時の値です。
わざわざピッと測定しなければ具体的な数値は記録されず、曲線からだいたいの値を読み取るだけになるようです。
*これを見て笑えたのは、娘が初日は夜中も1時間ごとに測定している点です
さすがに気になったのか、はりきっていたのか、興味津々だったのか・・・。
1時間に6回も測っている時間帯もあります
そのくせ2日目にはもう飽きたのか、いきなり測定回数が減っているのも娘らしくて笑えます
以前の記事でも触れさせていただきましたように、
血液に含まれるブドウ糖の量すなわち血糖値は、多すぎても少なすぎても体に害があるため、常に100mg/dLを中心とした狭い範囲(約70-140 mg/dLの間)に維持されている
そうです。
その70-140mg/dLにあたるのが上のグラフのグレーのゾーンで、測定したグルコース値がその中におさまっている場合は青い曲線として表されています。
ですが70mg/dLより低い場合は
低血糖
として、赤い曲線で表示されます。
下の実測値も赤表示になっています。
え・・・っと、
上記2/14の記事で触れさせていただきましたように、リブレは間質液中のグルコース値を測っているため、実際の血糖値(血管内のグルコース値)より10~30mg/dL低く出てしまう可能性があるのだそうです。
そのためあくまでも参考値にはなりますが、
娘、なんか低い時が多くありませんか
1日目に比べると2日目は低血糖らしき時間は減りましたが、最低値(50くらい)を記録しております
(*ただしこの記録中に体調不良は起こりませんでした)
ちなみにこの2日間の娘の食生活と行動を2/21の記事から転記させていただきますと・・・
この記録の2日間は、モディオダールを休薬していて寝てばかりだったらしく、
1日目は朝7:00前に朝食を大量に摂って(甘いものとお米と野菜)以降、いっさいの飲食なしで眠り続け、途中少し目を覚ましてはすぐにまた眠る、を繰り返し、23時頃にやっと食事を摂ったらしいです。
2日目は、夜中の1:30頃にお腹の調子が悪くて目がさめ、トイレに行ってはココナッツミルクジュース(*今ハマってるらしいです)を飲む、を1時間半~2時間ごとに繰り返し、最終4:30に大量のお米を含む朝食を食べたとのことでした。
その後、夜中あまり眠れていなかったこともあってモディオダールを飲まず引き続き休薬日にすることにしたため、ほとんど寝て過ごし、夕食まで飲まず食わずだったようです。
とありましたので、日中の低血糖は昼食抜きのせいでは と考え、3日目からはモディオダールを服用し、ちゃんと3食摂るようにしてみましたところ、このような結果でした。
↓
(*刺さっているフィラメントの接触が悪い(?)のか、一部記録不良の時があるみたいです)
なんと 赤が全くなくなっているではありませんか
つまり
食事を1日3回ちゃんと摂ることによって定期的にブドウ糖が補給できていれば、たとえカルニチン欠乏症があっても低血糖にはならない
ように思えます。
そういえば娘が低血糖と思われる体調不良を起こすのは、記憶にある限り昼食を抜いた午後や夕方~夜にかけてでした。
(*2/3の記事をご参照下さい)
その事実を考えますと、
やはり過去の突然の体調不良の原因は低血糖が原因だったと考えてよさそう
とあらためて思いました。
ですが、ここで2つ、怖いことに気が付きました
この初日と2日目は低グルコース値が記録されているというのに、娘には何の自覚症状もありませんでした。
てことは、過去に低血糖のせいで体調が悪くなった時は、それこそ30とか40mg/dLとか、
めちゃめちゃ低かった可能性があるのではないでしょうか
また、今回の初日と2日目は意図して昼食を抜いたのではなく、
「モディオダールを服用していなかったから昼間寝続けていて食べられなかった」
「忙しかったから・・・というか、正直に言うと、あまりに眠くて寝ていたら時間がなくなってしまったから」
でした。
てことはナルコレプシー(または発達障害関連過眠症)の治療をしていなかった直近の1年以外は、居眠りのせいで食事の時間が不規則になりがちでしたので(*一人暮らしをする前、私たちと同居していた時でさえも)、
ナルコレプシーのせいで知らない間に軽度の低血糖をたびたび起こしていた可能性があるのではないでしょうか
(*自覚症状のない低血糖を"無症候性低血糖"というそうです)
ちなみに低血糖の怖い症状につきましては、こちらでまとめさせていただいています。
↓
ブドウ糖は細胞1つ1つが機能するための大切なエネルギー源であり、特に眠っている時でさえ大量のブドウ糖を消費する脳 にとって、低血糖は致命的とも言えます。
たとえば糖尿病の治療を受けている高齢者の場合、
「最近元気がない」
「最近食欲がなくなった」
「ボーッとしていることが増えた」
「物忘れがひどくなり、認知症が悪化した」
などの原因が、実は糖尿病の薬が効きすぎての低血糖だったりすることが少なくないそうです。
高齢者はもともとエネルギー産生の場であるミトコンドリアの機能が落ちていることなどから、ブドウ糖不足の影響が出やすく、たとえば若い人なら"低血糖"とは呼ばないはずの血糖値70~100mg/dLくらいですら、上記の低血糖症状が起こってしまう可能性があるそうです。
そのため認知症があったり身体機能が低下している高齢者の糖尿病治療においては、高血糖を防ぐこと以上に低血糖を起こさないようにすることが重要視されていて、治療の目標とする血糖値も若い人たちに比べて高く設定されているのですって
だとしたら、
娘、もともとADHDで脳細胞の機能不全があるところに、ナルコレプシーのせいで低血糖を起こしやすくなっていたとしたら、踏んだり蹴ったりではないですか・・・
――というわけで、震えながら後半(カルニチン服用開始後の結果)へと続けさせて下さい