娘、今日初めて「予備校の個別指導の体験授業」を受けてきました。


伺ったのは個別指導専門のこぢんまりとした予備校で、専属の職員さんも、受付を兼ねた事務の方が2-3人おられるだけでした。

娘たちに直接教えて下さる講師の先生方は、ほぼ全員昼間は別の仕事をしておられるので(といってもみなさん同じ系統のご職業ですが)、授業はもっぱら夕方か夜ばかりなのだとか。
(*お仕事が終わられてから1コマ2時間の授業をして下さるなんて、本当にすごいです。尊敬しますキラキラ


フロアはいくつもの小さな個室に分かれていて、それぞれのブースで1対1、あるいは先生1人に対して生徒3人までの授業が行われます。
ですが授業で使用されていない部屋は、生徒が自習室として自由に使ってもよいそうです。

 

で。

今日授業を担当して下さったのは50代くらいの男性の先生で、講師歴も長いそうです。
そのため教え方も上手で、娘は
「私のようなダメ学生の扱いにも慣れてるっぽかった」
とも申しておりました汗


今日はフロア内に他にも生徒さんがおられたようですが、ほとんどが娘と同じ大学の学生さんです。
定期試験のために利用している現役生もいますが、大半は娘と同じ立場の留年生や既卒の国試浪人生たちとのことでした。


授業の冒頭で、先生はまず娘とお友だちからおのおのの問題点と要望を聞いた後、現在のレベルを知るためか、簡単な試験をして下さいました。

その結果、
「娘さんは勉強する習慣さえできれば、もう少し成績は上がると思います。まずは毎日必ず3時間は勉強する習慣をつけ、だんだん時間を増やしていきましょう。お友だちさんは真面目にこつこつ努力できるようなので、あとはポイントを抑える訓練が必要かな。それは授業で教えていきますから、安心して下さい」
とおっしゃられました。

ちなみに娘からの要望とは、
「とにかく怠けてしまって勉強そのものができないので、課題を出したり、毎回テストで習熟度をチェックするなどして、強制的に勉強せざるを得ない状況にして欲しい」
というものだったようです。
(*←こんなに自分のこと分かってるくせに、なぜにできないのでしょうね、この娘は・・・ムキーッ


そして残った時間で少し講義もして下さったらしいのですが・・・

ここでミラクルが !!


娘は、大学の授業であれ、1対1の家庭教師であれ、これまでなら5分くらい先生の話を聞いていたらすぐに気が散ってしまっていました。
そしていつの間にか他のことを考えていて、ハッと気付いて「何の話だっけ?」となったり、他の人が当てられて質問に答えてるのを聞いて「あ、そんな話をしてたかも」と気付く、というパターンの繰り返しだったようです。
しかも試験中ですら同じ調子で、問題が頭に入ってこなかったりするのだとか。
(*そんなヒドい状態だったなんて、初めて知りました・・・ガーン  そんな状況では勉強ができないのもテストの成績が悪いのも納得です)


ですが今日はずっと集中して聞いていられた、と言うのです。
しかも、特別自分自身が気を付けていたわけでも、無理をしたわけでもないのにポーン


こんなことは生まれて初めてでしたので、
「何が起こったのだ!?」
としばらく考えて、娘はハッと気が付きました。

「もしかしてこれはモディオダールの効果では・・・!?



ですがですが。
モディオダールはあくまでも「覚醒させておく」ための薬のはずです。
奇しくも昨日の発達外来でも、先生は「モディオダールでは集中力は上がらない」とおっしゃっていましたし。


ではいったい何が起こったのか――と調べてみまして、実はモディオダールにはもう1つの『別の顔』があることを知りました。



モディオダールの別名、それは「頭のよくなる薬」だったのです滝汗!!



とはいっても、「頭の良くなる薬」は他にもたくさんあり、モディオダールはそのうちの1つに過ぎません。

この「頭の良くなる薬」は、正式には『スマートドラッグ』というのだそうです。



ということで、『スマートドラッグ』について少し調べてみました。
 ↓

■『スマートドラッグ』とは
・別名「ヌートロピック」(Nootropics、向知性薬)。通称「認知機能強化剤」「頭がよくなる薬」とも呼ばれる。
・人間の脳の機能、特に認知能力や記憶力、集中力などを高めるとされる薬品や物質の総称。
・狭義には医薬品のみを指す。つまりごく一部のスマートドラッグは処方箋医薬品で、医師の処方のもと疾患の治療に用いられているが、広義には栄養素やサプリメントや健康食品などを含めることもある。
・後者には、一般用医薬品あるいは栄養補助食品(サプリメント)として一般のドラッグストアで売られているものや、法的にダークなものも含まれる。(かつては個人輸入などで入手可能だったが、日本では2019年1月から輸入規制が開始されている)
・作用機序としては、脳内で覚醒や記憶、意欲などに関わるアセチルコリン、セロトニン、ドーパミンなどのさまざまな神経伝達物質の作用を高めるもの、神経細胞の代謝や脳血流を増加させるものなどが多いが、メカニズムが全く分かっていないものもある。

■スマートドラッグの具体例
アンフェタミンなどの覚醒剤、LSD、コカイン、ニコチン、カフェイン、テオフィリン(喘息の薬)、Lドーパ(パーキンソン病などの薬)、メチルフェニデート(=リタリン、ADHDの薬)、モダフィニル(=モディオダール、ナルコレプシーなど過眠症の薬)、ビタミンB6、ビタミンC、パントテン酸やナイアシン(ビタミンの一種)、種々のアミノ酸類、レモンバーム、ローズマリー、他にも山ほど・・・。

■スマートドラッグの問題点と現在
・本来、メチルフェニデート(リタリン)やモダフィニル(モディオダール)などは覚醒刺激薬とも呼ばれ、医療現場で治療薬として使われてきた。
・しかし、健康な人でもこれらの覚醒刺激薬を服用すると眠気が取れるだけではなく、注意力や認知機能が高まり複雑な課題を処理する能力が向上するという研究結果が発表されるにつれて、特に米国において、ハードワークを求められているホワイトカラー層や学生の間で関心が高まるようになった。
・シリコンバレーのビジネスパーソンの他、米国の大学生のうち5人に1人が勉強の効率向上や眠気覚ましのためにスマートドラッグに属する処方薬を乱用しているといわれている。
・こうしてこれらの薬で頭脳を活性化させようとする人が増え、脱法的なルートでさまざまなスマートドラッグが市中に出回るようになっている。
・たとえばモダフィニルはすでにバイオハッカーの定番アイテムであるだけでなく、夜勤明けの労働者が運転して帰宅する際に服用することが認められているし、湾岸戦争の際に人員や物資をピストン輸送するヘリコプターの操縦士が服用していたという話もある。
・モダフィニルは「500万人に1人」の例外を除けば深刻な副作用がないとされてるとはいえ、これらのスマートドラッグを健康な人が使用した場合に本当に効果があるのか、害を及ぼさないのかは分かっていない。



・・・モディオダールって、そういう薬でもあったのですね😱



覚醒作用がメインで、「集中力を高める効果は(あまり?)ない」とされているモディオダールでさえ、娘が自分で気が付くくらい集中力が改善したのです。

もし「集中力を高める」ことが主な作用であるコンサータを服用したら、いったいどんなことが起こるのでしょう。


――怖いような楽しみなような、複雑な気持ちです。




ちなみに個別指導の方はとてもいい感触だったようで、娘もお友だちも正式に入塾したいと考えているようです。



形だけは徐々に整ってきましたが・・・さて、娘自身はどこまで頑張れるのやら。

いつも期待は裏切られ続けてばかりでしたので、今回も嫌な予感しかしませんガーン