バタバタしている間に、娘がロゼレムを飲み始めて2週間が過ぎておりました。
現在どんな具合か、状況をご報告させて下さい。




2/20朝まで、娘は実家に帰省していたわけですが。


なんと娘は、4泊5日でこちらにいた間ずぅぅぅぅ――っと、毎日23時には寝て、朝7時前後に起きるという、20数年間1度もありえなかった生活をしておりました。
ホントにびっくりですポーン ビックリマークビックリマーク

 

(絶対嘘やろーと思い、夜中にこっそり部屋をのぞきに行ったりもしましたが、毎回本気で寝てましたガーンあせる

 

――恐るべし、ロゼレム。  ・・・かどうかは分かりませんショック!

 


娘に訊いてみましたところ、
「だって今が分水嶺だから。先生に言われた通りに寝てみないと、睡眠障害の原因が睡眠相後退症候群なのかナルコなのかそれ以外なのかを見極められないじゃん?」
とのこと。

いつもダラダラしていて、親に言われないと自分からは動かない娘が(実際は言われてもなかなか動きませんけれども)、こんな風に自らやる気を見せているのは、中学受験以来ではないでしょうか。

 

どうやら娘は、本気で今の『二留』という現状を打破したいと考えてはいるようです。
(今までは、高校で留年した時も退学した時も、大学になかなか入れなかった時も、去年大学で留年した時も、良く言えば動じない、悪く言えばずっと他人事でしたから。娘の”本気”なんて、ほぼ見たことがありませんあせる
 

 


娘は睡眠障害のクリニックで受けた2日目の検査(=MSLT、詳細はこちらとかこちら)にて『寝たい時にいつでもすぐに眠れる技』を会得したと豪語しておりましたので、現在の毎日23時就寝が本当にロゼレムのおかげなのかどうかは、正直分かりません。

 


ちなみに2/13の記事で書かせていただきましたように、ロゼレム1/4錠では先生の仰った朝7時までは眠れませんでした。
6時頃に目が覚めてしまうことが多く、それだと日中の眠気が軽減しない原因として『(ロングスリーパーの)睡眠不足』を除外することができないと考えて、2/13からロゼレムを1/2錠に増量して様子を見ていました。

それ以降は少しだけ睡眠時間が延びて、7時前後までは眠れていると私には思えるのですが、娘は「あまり変わらない」と言います。


そして、ロゼレムを飲んで23時前後から7時前後まで毎日ほぼ8時間睡眠をとるようになっても、日中の眠気は以前と変わらないようです。
相変わらず急な眠気に襲われて、毎日1~3回は昼寝(?)をしているらしく・・・それでは意味がありません汗

 

 


ですがこの度、2/20にADHDとの診断を受けて、ますます確信したことがあります。
それは。

『睡眠相後退症候群』が属する『概日リズム睡眠-覚醒障害』群は、少なくとも環境改善や自分の意志では抗えないもののはずです。
それどころか薬もなかなか効かなくて、日常生活はおろか社会生活に合わせることが困難で、苦労している方も多いと聞きます。

それなのに、娘が今自分でちゃんと寝ようと決めて規則正しい睡眠リズムが保てているということは、やっぱり『睡眠相後退症候群』の可能性は低いのではないでしょうか??


そうなると、残るは『ナルコレプシー』、あるいはADHDに伴う『過眠症(症状)』が有力、ということになります。

 


以前にも少し触れたかもしれませんが、2019年12月号の「睡眠医療 ナルコレプシー特集号」には、

・ナルコレプシーと発達障害の関連性を指摘する論文は多い。
・睡眠障害(ナルコレプシーに限らず)は、特にADHDの発症と密接な関連性があるといわれている。
・睡眠時間の減少や睡眠の断片化によってADHDの症状が増悪するとの報告もある。
・幼少期にADHDがある場合、成長してナルコレプシーを合併する確率は健常人に比べ約2倍になるとの報告がある。
・逆に、成人のナルコレプシーは幼少期にADHDの症状があったとの論文もある。(17歳の男子高校生で、ナルコレプシーと診断された後、幼少期から注意欠如症状があることが分かり、あらためてADHDとナルコレプシーの合併と診断された症例が載っていました)

とあります。

 

 

そもそもADHDの約50%に頑固な睡眠障害があるとのことですので、娘の場合も、

・赤ちゃんの時からの眠りづらさはADHDのせい
・現在の昼夜逆転のしやすさもADHDのせい(ただしちゃんとした時間に入眠しようと思えばできることが最近分かった)
・日中の過度の眠気は睡眠不足かADHDかナルコレプシーのせい

と考えるのが妥当なのでは・・・というのが現時点での推測です。
 

 

ただ原因が何であれ、ADHDの治療だけでなく、昼夜逆転と日中の眠気を改善させることも来年の卒試合格のためには欠かせない気がします。
もうあまりのんびりしている時間はありません。


次回の睡眠障害のクリニック受診は、3月2日。
それまでに、診断的治療の意味も込めて、できれば今いただいている薬の効果を見極めておきたいです。
それで、娘と相談の上、最初に先生から勧められたように、カフェインを毎朝服用して日中の眠気がどうなるかを見てみようということになりました。

(いったんは「コーヒーを飲むと気分が悪くなるから」と連用を断った娘ですが、初日に1度だけ服用した時は体調が悪くなったりしませんでしたので、おそらく大丈夫では?)

 


その前に、2/20の夜から再びロゼレムを1/4錠に戻しています。
やはり1/2錠と効果に違いはないとのことですので、ロゼレムはこのまま1/4錠で続け、明日から毎朝カフェイン1錠を服用して日中の眠気がどうなるかを観察し、3月2日の睡眠クリニック受診に臨みたいと思います筋肉



さてさてどうなることやら・・・汗

 

また後日ご報告させて下さい。

 

 

 



*今日本屋さんに行ったら、『 精神医学』という雑誌の最新巻(2020年2月号)が『発達障害と認知症をめぐって 』という特集でした。
「え?発達障害って、認知症になりやすいの?」と驚いて思わず手に取ってみましたが、中身は逆で、ここ最近特に、65歳以上の高齢者で認知症とされていた人の中に、実は未診断のADHDの人がかなりの割合で含まれている、という話のようでした。例えば55歳以上の若年性認知症と言われている人のうち、10-15%が本当はADHDだったとの報告もあるとか。
「大人のADHD」と聞けば20-30代をイメージしていましたが(勝手に)、そうか、診断がつかずに過ごしてきた方たちの中にはそんな年代の方々もいるんだ・・・とあらためて驚きました。