「睡眠障害の治療を受け、規則正しい生活をして昼間起きていられるようになったら、学習効率も上がって、来年こそは卒業できるかもしれない・・・✨️」

そんな新たな希望に心を弾ませていたはずなのに、なぜか胸の中がざわついて眠れません。

私は布団の中でiPad miniを開きました。
(←視力2.0の私に訪れた不幸、それは人より早い老眼💦
  なのでスマホではなくこちらを愛用中)
頭の中を、夕方のおばあちゃんの言葉が巡っています。

「発達障害」「ADHD」「概日リズム睡眠障害」「睡眠相後退症候群」などの単語をしばらく検索していると、いくつかのページに行きつきました。

――それは私の中で、娘の『睡眠異常』と『発達障害』『ADHD』が初めてはっきりと結びついた瞬間でした。



いろいろなページを読みあさって知ったのは、以下のような事実でした。

●小児期(乳幼児期~学童期)や青年期の『概日リズム睡眠障害』の背後にはADHDが隠れていることが多い。
●ADHD患者4人中3人で、覚醒を促すホルモンであるコルチゾールと、睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌される時間帯が後方にずれており、その結果として概日リズム(サーカディアンリズム)が大幅に後方にずれ、重篤な「夜型」のクロノタイプとなってしまう。
●つまりADHD患者の『概日リズム睡眠障害』――「夜更かし」と「朝寝坊」――には、覚醒と睡眠をつかさどるホルモンの分泌異常が深く関与している。
●またADHD患者特有の「ある状態から別の状態への移行のしづらさ」「切り替えの悪さ」が、『概日リズム睡眠障害』の症状をより悪化させている。(←この「切り替えの悪さ」は脳の前頭前野の機能低下とドーパミンの分泌不均衡が原因)
●つまり「眠る」→「起きる」、あるいは「起きる」→「眠る」の意識の切り替えが普通の人のようにスムーズにいかないため、「夜、いつまでも起きている」「朝、いつまで経っても起きられない」状態がいっそうひどくなる。
●ADHDでは乳幼児期から睡眠異常を示すことが多く、なかなか寝つかないタイプと、何度も目を覚ましてはぐずるタイプに分かれる。
●この乳幼児期からの睡眠障害が脳の発達に影響を及ぼしてADHDを発症するという説があるが、逆に睡眠障害こそがいずれADHDを発症する最初の徴候だとする説もある。
●ADHDの『概日リズム睡眠障害』は脳機能の問題なので、「早寝早起き」「夜早く布団に入る」などの生活改善ではよくならないどころか、かえって睡眠障害を悪化させる可能性がある。
●その結果慢性的な睡眠不足状態に陥り、ADHDの症状(不注意や問題行動)がさらに悪化したり、二次障害(不安やうつ、BPD(境界型パーソナリティ障害)など)や別の睡眠異常を引き起こす怖れがある。


「ADHD患者特有のある状態から別の状態への移行のしづらさ」「切り替えの悪さ」

この一文は、非常に、非常に衝撃的でした。
それは私が常々娘に対して感じていたことだったからです。

保育園のころ、担任の保母さんから
「絵本の読み聞かせが終わって『今度はリズム体操をしよう』と言うと、他の子たちはいっせいに立ち上がって体操を始めるのに、娘ちゃんだけがいつまでも一人で絵本を読んでいる」
と言われたことがありました。

また中学生の頃から、
「あなたの番だから、お湯が冷めないうちに早くお風呂に入って」
といくら急かしても、実際に娘が腰を上げるまでには一時間以上かかることがザラでした。
「分かったー」「すぐ入るー」と返事だけはいいのに、いつまで経っても動こうとしません。(おかげで他の家族が大迷惑💢)
そのくせ、いったんお風呂に入ると1~2時間出て来ないことがほとんどなのです。
朝まで湯船の中で眠り込んでいたことも、何度かあります。
そういえば3才の頃から、一緒に入っても一人お風呂から出たがらず、私と生まれたばかりの長男が先に出た後もいつまでもお風呂の中でせっせと一人遊びをしていました。

他にも、挙げればきりがないです。


・・・いえ、これらが『ADHD』の症状かどうか、私には分かりません。

他の特徴は?
他にも当てはまることがある?
というか、そもそもADHDってどんな疾患なの?

「――分からないなら、知らなくてはならない」

そう考えると、私はADHDに関する本、特に成人女性のADHDについて書かれた書籍を複数冊探して、すぐに注文しました。


*おばあちゃんの一言がまさかこんな展開を呼ぶとは・・・。
 ムッとしてしまいごめんなさい🙏