
去年の10月の闘牛に2人の若者が東京からやってきました。
たぶん闘牛が始まって売店隊は暇な時間だったと思うのです。
ふらっと寄ってくれた2人におばちゃん達の容赦ない声かけが。
神楽なんばん味噌食べてみな?
お酒はいる?
そんな言葉の中に
庵くんマスコット買って~
これ1000個売ったら牛飼うんだって
今日初めてなんだよ。記念に買って~なんて感じで声かけしたような。しないような。
そして2人はトレーナーと👕を1枚づつ買ってくれました。たぶん1人はピンクの👕だったのは覚えてました。
それから千秋楽も終わり
私は真面目に牛を飼うにはいくらかかるんだろって疑問が
そこで闘牛会の会長に直球を投げてみました。
でもね。
帰ってきた言葉は
息子が欲しいって言ってるの?
母ちゃん達がお膳立てしてそれで良いの?
自分がほんとに欲しいって思わなきゃ駄目じゃないのって。
なんかね。胸にグサって来たんだよね。
甘えじゃないかって言われて
それじゃ息子は大人にならんよって
ほんとに欲しかったら自分で稼いでからで良いと思うよって。
ほんとにね。そうだよね。
そして牛を買うって事も忘れてたんだよね。
それが1月になり
オーナーが手放す牛があるからどうだろうかと
そこからバタバタと決まったのです。
そして
3月の火祭りの前に
母ちゃんのファンから電話が来てさ
面倒くさいから電話番号教えたからって。
おいおい~
でも電話来なかったんだよね。
なんか高校生の告白のように電話を待つおかあちゃん
話を聞かせて欲しいんですけどって
そして駅で待ち合わせをしてインタビューが始まりました。
あれから半年
息子の誕生日にコンテストが有ったそうです。
結果は
ヤフー特別賞だったのだそうです。
30作品から8作品選ばれたのだそうです。
入賞はしなかったのですがこの先を見てみたいって思いが強かったので特別賞を新たに作ってくださったそうです。
出来上がった作品を見て
正直、涙が出ました。
他人目線で見ても切なくでも現実をきちんととらえた作品になってました。
彼の進化もそうだけどそれを支えてくれた山古志闘牛会の皆さんに感謝します。
そして素敵な作品を撮影してくれたスタッフの皆さん、野口監督に感謝です。
いつかどこかで放送されると嬉しいなって思います。