少し早くはありますが。


防府天満宮の七夕祭りに行ってきました。



実はこれまで知らなかったんですが、菅原道真公はこんな七夕の歌を詠んでおられたんですね。



ひこ星の

行き会ひをまつかささぎの

渡せる橋をわれにかさなむ



「彦星と織姫が天の川に鵲(かささぎ)の羽で作った橋を架けて会うことができた」という伝説を思って作られた歌のようです。


叶うことなら、自分もその橋を架けて京の都に戻りたい・・という思いからだったかもしれませんね。



そんな道真公にちなんで毎年催されてる天神様の七夕祭り。



楼門前の広場はこんな感じになってました。









光の斎庭(ゆにわ)〜傘玉アート。

ビニール傘を幾重にも繋げて作られたものだとか。


様々な色にライトアップされて、とても幻想的ですよね♪





楼門もこんな感じに七変化。







楼門の真下には・・。


光の斎庭〜アンブレラスカイ♪


そして、拝殿前の境内は、というと。

色とりどりの七夕飾りや短冊でいっぱいでした♪









拝殿周りも華やかにライトアップ♪







ちなみに。
私も短冊に願い事を書いて、この中にこっそり結ばせていただきました。

まぁ、この歳で今更何を願うのか?って感じではあるんですけど。笑


拝殿の中にもアンブレラ♪





凝ってるなぁ〜、と感心しながら見てたらちょうど折よく(・・?)。


巫女さんのお姿が・・!


お浄めの水を授けてくださいました。


なんだか非日常の世界に紛れ込んだような厳かな気分に・・。笑


今回初めて来てみましたが、とても良かったです!


でも、近隣では有名な七夕祭りらしく、本当にたくさんの人が来ておられて、終了1時間前にも関わらず駐車場も満車状態で💦


境内の夜店も10店舗くらい出店してて、どこも大盛況👀!

知らなかったのは私だけ?笑


相変わらず世情に疎い私です💧


境内から見た市街の夜景もきれいでした。


ところで。

今回、今更ながら、七夕のことをつらつら調べてたら、こんな言葉が。


星合の空。


「建礼門院右京大夫集」によく出てきた言葉だとも。


え〜?!
そうなの?!

と、ちょっとびっくりの私。
  
というのは。


実は私、こんな本を後生大事に持ってて。



ますます歳がバレそうですが(笑)、奥付を見ると。

14刷?!
これも今更ですが、大ベストセラーだったんですね?!

14刷だなんて、今ではちょっと見られないほどの重版ですよねぇ〜。

と、妙に感心してしまいました。笑


でも、「星合の空」の歌はこの小説の中にはほとんど見られず💧


それで、記憶になかったんだと思いますが。
と、言い訳💦


でも、今回調べてみたら幾つか出てましたので、その中から2つほどご紹介させていただきますね。


何ごとも
変はりはてぬる世の中に
ちぎりたがはぬ星合の空

世の中は
見しにもあらずなりぬるに
面変りせぬ星合の空


西海の藻屑と散ってしまった恋人、平資盛を思っての慟哭を思わせる歌です。


学生時代しこたま買い込んでた本は、一時期プチ断捨離してかなり処分してしまってたんですが、そんな中をかいくぐってしぶとく(?)書棚の片隅に残ってたこの小説。


よっぽど好きだったんでしょうねぇ〜。


そんなあれこれを思い起こさせた七夕前夜です。