フォローさせて頂いてる方のお写真から、ふとインスピレーションを受けて。



先日こんなところへ行って参りました。


赤間神宮です。

壇之浦を見下ろすが如く、小高い山を背に建てられています。


左横の階段を上がるとこんな絵馬が。


龍に乗っておられるのは・・!

はい、もうおわかりですね。

この赤間神宮に祀られているのは、わずかハ歳で海の藻屑と消えてしまった安徳天皇です。


壇之浦は、ご存知「平家物語」にも描かれた源平最後の決戦の地。

一時は藤原氏を凌ぐほどの栄華を誇った平家でしたが、源頼朝等の挙兵により一転朝敵となってしまいます。

清盛亡き後、本拠地ともされた西国武士団の離反に加え、義経から次々と打ち出される奇策になす術もなく追い詰められた平家一門。

遂にはここ壇之浦において、いよいよ最後の時を迎えることとなったのです。


波の下にも都の候ぞ

と静かに語りかける二位の尼に抱かれて、まだ冷たい春の海へと入水した安徳天皇。


その入水の前に、二位の尼が詠んだとされる辞世の歌。

今ぞ知る
みもすそ川のおん流れ
波の下にも都ありとは

この歌に対し、明治天皇の皇后だった昭憲皇太后が次のようなお歌を詠まれたとされています。

いまも猶  袖こそぬるれ
わたつみの龍のみやこの
みゆき思へば

このことから、さながら竜宮城に模したかのような水天宮が造営されたのだとか。


それでは、その竜宮門をくぐって参りましょう。




本殿へはこの階段を昇って行きます。

朱塗りが美しいですね♪


5月のGWには先帝祭が行われ、中でも華やかな上臈参拝は毎年TVニュースで放送されています。
(画像はお借りしました)


階段を昇り・・。

こちらが本殿になります。


この感じ、ちょっと宮島に似てるかも、ですね。


狛犬さんたちもなかなか立派で、心なしか、なんとなく品さえも感じさせるような・・。




本殿手前から左奥に入ると、平家一門のお墓があります。
教盛、知盛、経盛、資盛、有盛、盛継等、「盛」の付く武将6名を含めた平家一門のお墓。

これらに、彦島にある清盛塚とを合わせて、七盛塚とも呼ばれているようです。


その近くには、安徳天皇御陵も。



七盛塚の手前には、小泉八雲の「耳なし芳一」でも知られる芳一が祀られているお堂も。
琵琶の名手であった芳一に平家の怨霊がとりついて、というお話でしたが、その舞台とされたのが、ここ赤間神宮の前身であった阿弥陀寺とされています。



赤間神宮のお隣には、日清講和記念館もありました。

日清講和会議の舞台となった春帆楼の隣に建てられています。

内部には、講和会議の様子を再現した展示も。



この蒔絵が施された椅子は、浜離宮から下賜されたもののようです。
あの鹿鳴館にもこれと同じ椅子が備えられていたとか。


当時の春帆楼など、港付近の様子が描かれた絵画もありました。



そんな歴史今昔の舞台でもあった海峡近く。


二位の尼の歌に詠まれたみもすそ川は、今は公園となっています。



平家一門と安徳天皇が眠る海峡真上を見上げると。
本州と九州を結ぶ関門橋!


その関門橋を迎え撃つ(?)かのように、なぜか大砲が。

幕末、下関戦争で使用された大砲の、もちろんこれはレプリカです。

完膚なきまでの大敗を喫してしまいましたので、大砲も全て戦利品として接収され、その一部は現在パリのアンヴァリッドに保管されてるとか。


そして、そんな大砲の横には。


さながら時を越えたかのように・・。

源義経と平知盛のオブジェが!


これは八艘飛びですね♪
と言うか、ちょっと波乗り風?笑


こちらは、歌舞伎等でも知られる、いわゆる「碇知盛」。

見るべきほどのことは見つ

との言葉を残して、覚悟を持って入水しようとする知盛の力強い最期を表現しているとされています。

実は、「平家物語」の中では私の一番の「推し」である知盛様。

入水前に、混乱しきった船内を一人黙々と掃除してたというのもなかなかですよね。

見るべきほどのことは見つ

この言葉にも、まさしく武士としての「潔さ」と「覚悟」を感じさせて、いいなぁ~、と・・。

などと、またまたミーハー発動の私です。笑


ミーハーついでにこんなものもパシャリ!
NHK大河ドラマ「義経」で、源義経を演じたタッキーこと滝沢秀明くんの手形で~す♪

と、はしゃいでますが、実はこんな手形があるなんて今の今まで知りませんでした。笑


「鎌倉殿の13人」で平清盛を演じた松平健さんのもありましたよ。

「鎌倉殿・・」、やっぱり面白かったなぁ~。

え?今年はどうかって?

あ、いえ、その・・💧


ところで、「義経」で平知盛役だったアベちゃんのは?

と探してみましたが、それは見当たらずちょっと残念💧

あの時の阿部寛、カッコよかったなぁ~♪


なんて調子に乗ってると、そろそろ「いい加減にしろ!」と言われそうなので、このへんにしておきますね。笑