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北朝鮮の男性には、10年間の兵役義務があります。ウンドンは、17歳で召集されたばかりです。故郷は、春になるとツツジの咲き乱れる山あいの村。電気もガスも通っていないその村には、お母さんと幼い弟妹が四人、ウンドンは一家の大黒柱です。
お母さんは、ウンドンが無事に兵役を終えて、英雄メダルを手に故郷に錦を飾る日を待っています。お母さんから時々届く手紙が、ウンドンを支えています。
自分は長男だから、しっかり任務を果たして、故郷のお母さんを安心させなければ。
心配なのは、家族のこと。薪は足りているのか、食べ物はあるのか、体が弱いマンネが、熱を出していないか。
そして、本音はまだまだお母さんが恋しいのです。誰もいないススキ野原で、一人手紙を読んで涙します。
ある日突然、リジョンヒョク氏の家に匿われることになったユンセリに、ウンドンはすぐになつきます。ユンセリは、いつも笑顔で素直なウンドンを弟のように可愛がります。
リジョンヒョク氏を追って、南にやってきた中隊員たち。ウンドンは、南の不思議なものに驚いてばかり。でも、そこは若者、あっという間に南の生活に慣れていきます。
ユンセリのカードで好きなものを買っていい、と言われたみんなは、南の流行ファッションに身を包みますが、ウンドンが選んだのは、公園でバンド演奏する高校生たちの制服でした。
ウンドンも、もし韓国に生まれていたら、こんな制服を着て、バンド活動をしていたのでしょうか。青春を謳歌して、将来を思い描いていたのでしょうか。置かれた環境で、こんなにも違う生活。韓国だから幸せ、というわけではないけど、少なくとも選択の自由はあるはす。ブレザーを着て嬉しそうに飛び跳ねるウンドンの姿、この時間がずっと続けばいいのに。
チャンマダンの化粧品店で見つけた、「セリズチョイス」のシャンプー。それを見て、ウンドンが口にしたのは、「우리 누이」(姉さん)。
禁断線でユンセリと別れる時に、ウンドンが見せた指ハート。もしかしたら、ウンドンにとっても初恋だったのかもしれません。ウンドン自身気づかないまま。
ウンドン、いつか、姉さんに会えるといいね。
※画像はすべて「愛の不時着」公式ホームページの公式スチール写真を使用しています。