開発に関わった田中機械さんの

話は面白い

 

 

 

自分も使った時、すぐに気になった部分を

すぐに指摘してくれている

関口ファームテックさん。

 

 

 

ちなみに私はどちらともお取引があります。

良い意味で色、癖のある農機販売店です。

 

この機械の素晴らしさは、特化とバランスです。

ラジコン草刈り機を早くから取り扱っていた

田中機械さんが開発に関わっているのが一番大きいと思います。

 

傾斜の作業能力を控えめの30度とした代わりに

約200万という低価格と、小型、軽量、

シンプルな構造によるメンテナンス性の高さ、耐故障性能を手に入れました。

 

例えばこれを45度対応とすることにより、

価格をはじめとした

全てのバランスが崩れるのです。

 

このAIRAVO、低馬力エンジンにもかかわらず

あの葛の密集地に突っ込んでもハンマーナイフに絡まないのは驚きました。

(田中機械さんの動画参照)

葛を知らなかった田中さんにも驚いたけど。長野には葛が無いの?

刈り取り性能は、相当に高いです。

3センチくらいの小枝まで粉砕できるのなら、

小形のチッパーがいらなくなりますね。

果樹農家にとって強力な助っ人になるのではないでしょうか。

 

結果的に言いますと、

私は今回デモをしてもらったのですが

購入を見送っています。

 

関口ファームテックさんも動画内でおっしゃっていますが、

今回ソフト的な制御をプロ目線で開発(作業効率重視)しているため

左右レバーのレスポンスが非常に良いです。

使いこなせば確かに作業効率(ターン速度)は上がるのですが、

これはもろ刃の剣です。

ハードスイッチやダイヤルにより操作レバーのレスポンス、応答速度を

制御できる機構があれば誰でも安心して使えたのに、と。

実際の現場ではターン速度よりも、地面を荒らさない事の方が大事になることが多々あります。

日本製の有能なラジコン草刈り機がせっかく200万円で買える時代になったのに、

初心者に優しくないレスポンス。

これは標準のレスポンスを悪くするのではなく、切り替えでどうにかできなかったのか、と。

そこが悔やまれるところです。

 

次に前進走行時、後方転輪に絡みつく草の量が異常です。

他のクローラー式ラジコン草刈り機では発生しないので、

明らかにAIRAVOの設計上の理由によるものです。

ただ、草が絡みつくからといってすぐにクローラーが外れてしまう、というような

重大なトラブルになることはないかと思いますが、

転輪に草が絡みつかないにこしたことはないです。

掃除も大変なので。

不具合対応部品の開発、バージョンアップに期待ですね。

 

自分が今回買わなかった一番の理由は、これ。

なぜかバック時の左右操作が今までのラジコン草刈り機と逆なんですよ。

 

つまり、バックしながら穴を左に振りたいときに

今までは(神刈等)そのまま操作レバーを左に倒せばよかったのですが、

AIRAVOはなぜか右に倒す使用。

ドリフトの逆ステアみたいなイメージ。

混乱必死。

 

メーカーとしては慣れてくれ、という事なんでしょうけれど

機械ごとに操作が違うと、

本当に重要なシーンで対応できなくなる可能性、リスクがあるんですよ。

例えば崖際ギリギリで運用している時。

一瞬のミスで転落事故を起こしかねないわけです。

 

AILAVOだけを運用しているならまだしも、

業界標準規格(ラジコン草刈り機の)にわざわざ逆らって設定した仕様に

慣れろというのはいかがなものかと私は思うのです。

最低でもメーカー出荷時にどちらか選べるようにしていただけないと、

別メーカーラジコン草刈り機の同時運用はかなり厳しいです。

 

厳しい事を言うと、ラジコン草刈り機メーカーもユーザーも

ラジコン草刈り機を舐めすぎています。

傾斜地で数百キロの機体を操作するんですよ?

初心者が扱えるのは平地だけです。

ラジコン草刈り機はすぐに転倒して、転がる凶器なのだという事を忘れないように。

 

操作性を業界標準から変えたのは致命的でした。

これが無かったらAIRAVO間違いなく買っていましたから。

それほど機体の基本性能、バランスは優秀です。

欲張っていない所が良い。

 

きっと、すぐに開発されるであろう

AIRAVO-02は

手に入れると思います。

 

大神刈もデモをお願いしたのですが、

営業さんに恵まれなかったというか、

どうも買う気が失せてしまいました。

 

標準防水プロポの操作レバーの硬さを指摘したんですよ。

我々あのレバーを一日中操作するわけで。

デモで15分操作してハイ終わりじゃないんですよ。

 

そこを行くと旧神刈の非防水プロポは

優秀なんです。

 

350キロの機械を動かすのに、指の力さえいらないんですから。

これが稼ぐ道具です。

 

オプションでもいいから、非防水のプロポにグレードダウン対応してくれないか?

の提案に、出来ないの一点張り。

そこは嘘でも持ち帰りますとか言ってくださいよ。

発売当初youtubeで低評価だった神刈を、ブログで丁寧にプレゼンして

業界の標準機にしたのは自分だと思ってます。

実際に現場で使ってるから「わかる」んですよ。

稼いでるからわかるんですよ。

動画を見ただけ、数十分のデモで使っただけで酷評するユーザーとは

情報の質が違うし、そもそも舞台が違う。

 

標準仕様は防水プロポでいいんです。

非防水プロポの故障率の高さも認識しています。

それでもオプションで

ダウングレードプロポの設定を、と言っている。

 

これでどういう事が起こるのか?

非力な女性が男の肩掛け10人分の仕事をこなすんですよ。

あの防水プロポでは、操作できないし、してもらえない。

アテックスは一度あの防水プロポで

女性社員に一日大神刈を操作してもらったらいい。