voltechnoさんにピシャッとされているマキタさんなわけですが、
それはもう、ごもっともなわけでして。
潜在的には新しい顧客層に刺さる商品であるのに、
前時代的かつ消極的な販売手法をとっているがために、
一部のコアなマキタファンに行き渡った後は
「誰が買うの」
「高すぎる」
「売れるわけない」
とまあ、こんな感じの
いつも通りのルーティンになって行くのが透けて見えるわけです。
カタログスペックにしても、
「クリアな音質」で高音質を謳うにも限界が来てます。
「クリアな音質」で逃げ切れるスペックはもうすでに
超えているのに。
ここまで来たら、「クリアな音質」というカタログスペックで
じゃ買おっかな~、なんてユーザー層は限りなく少ないですよ。
マキタのスピーカーは、工具のオマケではなく
オーディオとして評価される時期に来ています。
実は「音の良さ」ってすごく難解なんです。
答えは人の数ほどあると言ってよい。
答えが無いのが答えであるオーディオの世界で、
マキタは確実に答えを出している音作りをしています。
実は、これがマキタの「凄さ」なんですが、
誰もこの凄さに気が付かない。(気が付かれない所で勝負をしている)
工具畑の人が片手間で作ってるスピーカーではなく、
それこそ音のプロが限りある予算の中で
楽しみながら作っているとさえ感じる
ワクワクするスピーカーがマキタのMR200系なんです。
今回発売されたスピーカーが200系列でないのが
少々気になるところですが、
(新しい設計志向?)
2.1chのAVスピーカー寄りの音ではないことを
願っています。
(マキタのラジオはこっち系の音作り)
コンパクトで強固なボディに収められた
大径ウーハーが生み出すスピード感と、二つ使用すれば
20w+20wステレオで再生できる
余裕のアンプパワーは、楽しみ以外の何物でもない。
低レイテンシーのコーデックが生み出す
遅延の少なさは、動画との相性の良さを意味する。
楽しみ方無限大でしょ。これは。
あとこれは大きな間違いなのですが、
大出力=うるさい
というわけではないんです。
20W出力と大きいから、現場で迷惑という意見も少なからずあるようですが、
逆です。
出力が大きいから音量を絞れるんです。
つまり小さな音量でも、十分に音楽を楽しめるようになります。
音量を上げる行為は、自分が楽しむためのものですが
他人にとっては必ずしも楽しいものではないですよね。
でも音量を上げなくても音楽を楽しめるようになれば、
他人に優しい音楽視聴が可能になります。
音の気持ちよさとアンプの出力はかなり密接に関係しています。
音の気持ちよさ=大音量ではないのです。
実機がまだ来ていないので確実なことは言えませんが、
過剰な重低音が鳴り響かない限り、
音量さえ気を付ければ、現場での使用も
20Wの高出力が良い方に転ぶのではと個人的には考えています。
後はユーザーのマナーやモラルの問題ですよね。
ちなみにあまりにも供給台数が少なかったため、
メーカー在庫はすでにない模様です。
欲しい方は、
在庫を見つけたら悩む暇なく買った方が良いです。