みんな

何々が高くなった。

買えねー

食えねー

生活できねー

 

それぞれ色々あると思いますが、

今、逆に安くなっているものに

気が付かないですか?

ゆるくなってるものに気が付かないですか?

 

死んだばあちゃんが言ってました。

あ、ばあちゃんってのは自分にとって投資の師匠なんだけど、

人の働いていない時に働け。っていつも言ってた。

つまり、世間のお金が動いていない時に動かせって事。

今ならわかるんだけど、

若いうちは勘違いして土日も働いてた。

ちなみに全く儲からなかった。

 

働くことは嫌いじゃなかったけれど、

農業収入で日当換算1万円超えることは、とうとうなかった。

そういった才能はなかったんだろうね。

実際、農業だけでも稼ぐ人たちはいるからね。

 

そこで方向転換。

親戚の植木屋をピンスポットで手伝うようになって、

農作業の合間、半日で5000円とか。

 

30万のチッパーをローンで買って、

枝葉の処分代も自分の小遣いにした。

軽トラ1台分3000円くらいだったかな?

チッパーに入らない枝は、薪ストーブ遊びに使った。

 

このころは稼ぐ金額よりも、

自分のアイデアが「金」になることが

とても嬉しかったし、今考えてもとても大事な時間、体験だった。

 

とにかく独学だったし、普通の植木屋は切った枝葉をお金を払って捨てている

という事さえ知らなかった。

ただここで既存の植木屋と大きな思考の違いが生まれたんだと思う。

ちなみに草刈り→集草という概念もなかった。

いくらきれいに集草したって、また生えるのに

それ無駄な作業じゃない?って。

チッパーの次に買ったのは、ハンマーナイフで確か40万くらい。

草をチップ状に砕いて撒いて終わり。

草刈りも「刈らない」草刈。

これは昔も今も変わらないスタイル。

ナイロンコードやシュレッダーブレード、2枚刃ありき。

 

人が働いていない時に働け。

ばあちゃんの教えは

ここでも生きていて、

人の思いつかない事をしろというわけだ。

 

刈らない草刈ってのは、パワーはいらんのです。

もしパワーが必要ならば使うのは刈払機ではないよね。

草を刈るのではなく草を残すのが、プロの仕事なのだと言っても

理解はしてもらえないだろうね。

多くの人が思いつくプロの仕事が、パワーと速さと綺麗さだとしたら

それを避ける事こそ私の「仕事」なのです。(ばあちゃんの教え)

 

これ以上は秘密なので言えないのですが、

草を刈るのはシルバー人材センターのじいさんだってできるでしょう。

そこで勝負する?

人の2倍刈る草刈自慢を日当2万円でワンシーズン雇うかって言ったら、

いや、40万でハンマーナイフ買いますってのが経営者。

 

そ こ で

 

また、ばあちゃんの教え。

多くの人は40万円の機械を買うなんてとんでもないと考える。

もうわかりますよね、

この逆を行くのがばあちゃん流。

 

多くの人がしない選択というのは、

ビジネスで言う所の勝ち要素なわけです。

もちろんただ草を刈るだけでは同業他社とライバル関係になってしまう。

 

大事なのは、プラスαと、そのプラスαにそった投資。

投資だけではだめで、必ずプラスαが必要なのです。

プラスαと投資額は比例して、特化グラフは右肩上がりになる。

 

で、最初の話に戻るわけですが。

 

今安くなっているのは金利です。

緩くなっているのは融資の審査です。

 

私は、信用金庫の創業融資枠で600万円の運転資金調達に成功しましたが、

月々10万円ちょっとの支払いを約束すればこのように600万円が手に入ります。

設備投資なら月々5~6万円の返済で600万円を借りることも可能でしょう。

今現金を手に入れられる価値は、金利のデメリットよりも絶対に大きい。

 

誰も勝負をかけたくない時期だからこそ、

勝負をする意味があるんです。

600万はリスクが高いと思ったら、

200万円でも十分です。

軽トラとハンマーナイフと刈払機が買えれば、

経験上1日4~5万円くらいの仕事は取れると思います。

大事なのはプラスαの軸です。

200万円の借入なら、月々2万円以下の返済ですむでしょう。

 

協力し合える仲間、業者と自分の仕事を月に10件くらい生み出せれば

賃上げに応じてくれない(応じれない)中小零細企業に属している時よりは、

国に八つ当たりしなくてよくなると思います。

独立したら賃上げできないのは自分の責任ですから。

 

とにかく借り時であると自分は思いますけどね。

特に融資時に経営者保証を外せれば、家族を路頭に迷わせることもなくなります。

国が賭けに出てますね。これは国民を巻き込んだギャンブルでしょう。

ただ国は勝ちますよ。

国民がチャレンジできる土壌を作れれば。

 

さて、

考え方を変えましょう。

 

我々が国に融資をお願いしているというよりも、

 

国が我々に投資をしているのです。

 

つまり、国は融資という甘い汁で

 

国に価値をもたらす経営者を発掘しようとしている、と。

 

融資審査があれば、決算書はより正しいものになるし、

利益が上げられる企業であれば納税額が増え、

利益を調整できる企業であれば、これはまた別の企業に金が流れる。

国はつましく節約してお金を貯める人よりも、

稼げる人材、企業を求めているという事。

 

今日、中小企業診断士と面談してきたのですが

こういったデータが出ているそうです。

 

無借金経営で頑張っている一見、優良企業にみえる

企業よりも、

お金を借りるセンスのある企業の方が

成長スピードが速く、経営も安定するそうです。

チャンスをつかむ確率も高いとか。

感覚ではなく、

データで出ているという事がここでは重要です。

 

借金は悪ではありません。戦略です。

 

 

ちなみに、

日本政策金融公庫とは、国が株式の100%を保有している金融機関です。