Fの可能性期待大。

 

まず初めに、バッテリーチェンソーを

エンジンチェンソーと比較してしまう方は時間の無駄です。

何の役にも立たないのでこの記事は読まない方がいい。

 

バッテリーチェンソーとは何なのか。

これは決してエンジンチェンソーの下位互換ではないのであります。

むしろ全く逆。

エンジンチェンソーで不可能な事を

可能にするのがバッテリーチェンソーなのです。

 

この思考を持っていないと、いつまでたっても

バッテリーチェンソーはまだまだだね、

仕事ではつかえないね、

なんて上から目線で講釈を垂れて時代に取り残されていくわけです。

 

仕事だからこそ使えるのが

バッテリーチェンソーなんですけど。。。

まあ、これいろいろな意味を含んでいますけど

特に説明しません。

ここまで読んでいただけた方なら、十分

理解していただけていると思いますので。

 

結論から言うと、

MUC027良いですよ。

売れると思います。

植木屋さん、造園屋さんなら十分常用メイン機になります。

(もちろん主力の業態にもよりますが)

普通ってのが誉め言葉になる、

本当に最高のスタンダード機を開発してくれたと思います。

 

前の記事に書いたように(想像したように)

何かが優れている!と感じるというよりも

不満が無い。

これにつきます。

 

これまたエンジンチェンソーと比べる方とは

話がかみ合わないのですが、

私が言っているのは、バッテリーチェンソー独特の

0か1かのデジタル感が無いという事です。

これはソフト的な制御というのでしょうか?

開発部だけではなく、

職人の意見やフィードバックが関わっているのが透けて見える

セッティングです。

今までのマキタは、なんだか明後日の方向を見ながら

どうだ、凄いだろ。というようなところがあったのですが、

MUC027は、ビギナーユーザーや土建屋系造園屋さんの

意見はスルーして開発されているように思います。

林業系のプロフェッショナルが関わっていないかな?

 

街場の現場の枝払いはもうこれで十分ですよ、、、

一般住宅に植わっている樹木なら

これで伐採もOK。

本当に心配なんですが、このクラスのエンジンチェンソー

売れなくなっちゃうんじゃないの?

 

手持ちが4050Fのみだったので、

若干重さを感じるチェンソーという感じだったのですが、

これ、4040Fとあわせて使ったら

本当にバランスの良い軽量チェンソーになると思います。

 

自分の場合は、小径木の伐倒やクライミング時の断幹に使用したかったので、

最長の40cmバーにしましたが、

多少かったるい感じになるものの、トルクもカットスピードも

40Vmaxのトップハンドル機よりも若干上のような気がします。

 

これがFの力なのか!

それとも進化すさまじいモーターの世界、いやマキタの技術力か!

 

が、何度も言うように、

うわーすげー

とテンションが上がるような機種ではなく、

使いながら、あれ?

これいいんじゃない。

あれあれ

これ

いいね。いいかもしんない。

とジワジワ来るタイプの隠れた本物、といった感じ。

 

欲を言ったらですよ?

欲を言ったら、

エンジンチェンソーの

どこまでも突き抜けるような軽やかな高回転(使う使わないはともかく)

気分を上げるためにほしいです。

モーターでも確かに回転数は上がっているのですが、

これわかるかな、

モーター特有のトルクを維持したまま回転数が上がっていく感じが

悪く言うと、どん詰まり感を感じてしまうんですよね。

実用上は全く問題が無いんだけれど、むしろどこからでもトルクが付いてくるのはすごいけど、

回転が上がるにつれて、トルクが抜けてパワーバンドに入るようなあの時の

エンジンの吠え方みたいなものがモーターにはない。

回転数を上げて感じるのは不快な振動だけ。

この部分をコントロールできるようになったら、モーター機械はまた

一皮むけるんじゃないかなと思うんですよね。

 

やっぱりね、レスポンス含めて気持ちよく回る機械は

仕事をしていても気持ちいい機械なんです。

そういった気持ちよさは

今のところモーターの高回転域にはないですよね。

 

感覚的な気持ちよさが足りない以外は、

MUC027結構良いチェンソーです。

負荷にも強くなっています。

マキタが将来感覚的な領域に突っ込んできてくれたら

本当に嬉しいけれど、

費用対効果は少ないわな。

 

マキタのプロモデルチェンソーは、トリガーの感触を3段階から選べます!(オプション)

とか。

ブルートゥースでアクセルレスポンスのレベルを5段階調整できます!

とか。

モーターに仮想パワーバンド域を設定し、ユーザーの気分を盛り上げます!

とか。

モーター軸に超高性能ベアリングを採用し、高回転域での軸ブレによる振動を最小限に抑えています!

上質なモーター本来の回転音をお楽しみください

とか。

一見無駄な機能と思えても、

将来のモーター機械のあたりまえ、になる可能性はゼロではないと思う。

 

とか。

 

 

 

4040Fに

 

 

350mmガイドバーが

マキタが想像するところの

ニュートラルセッティングだろうな。