マキタも苦労してきましたよね。

マキタの汎用バッテリーシステムが世の中に浸透していくにつれ

同時に増えていったのがバッテリー素人。

バッテリーの特性、限界を知らない人たちは

エンジン草刈機と比べてパワーが無い、電池が持たない。

そんな人たちの意見を真面目に拾うと、

(マキタ)パワーを上げました!

(ユーザー)重いよ。稼働時間が短いよ

 

(マキタ)大容量バッテリーを開発しました!

(ユーザー)重いよ。バッテリーが高いよ

 

(マキタ)どんな商品がお望みですか?

(ユーザー)パワーがあって、軽くて、長い時間稼働して、電池も安いやつ。

 

初めからターゲットにしてはいけない客層なのです。

ビジネスは客に踊らされてはいけない。

そう、踊らせるのはマキタであるべきなんですよ。

奏でる素材が良ければ、熱は勝手に広がっていく。

 

MUR195UDがマキタ初のバッテリー式草刈り機であったならば、

(今更ですし非現実的ではありますが)

バッテリー式草刈機のスタンダードとなり得たかもしれませんね。

ここにたどり着くまで長い時間を要しましたが、

一発目でこのバランスの良い機械を開発できていれば、

正統な業務用緑化機械メーカーとして

多くのユーザーを躍らせることができたことでしょう。

 

参考までに、

STIHL ハスクバーナ やまびこエコー

それぞれプロ用バッテリー式草刈り機を開発発売していますが、

さすがに一発目で満足のいく商品というわけにはいきませんが、

二発目で改善点を修正して業務使用できる機種を出してきています。

そして大事なことは、出来ないことは出来ないと割り切っていること。

誰がどう扱うのかを考えれば、

何を捨て、何に特化させるのかがはっきりとします。

 

今までのマキタはユーザーが見えていなかったために、

中途半端に草刈機の機種だけが増えていってしまったのだと思います。

もちろんライトユーザー向けの商品開発も

経営戦略上並行して必要不可欠だとは思いますが、

プロ機はプロ機の開発プロセスがあると私は感じています。

 

私は40Vmaxに移行してしまったので(防滴重視)

今回MUR195UDを購入することはありませんが、

今バッテリー式で出来る事を、無理なく設計し商品化した

バッテリー式ならではのスタンダード機になるかと思います。

 

2グリップ仕様なんて、鎌がわりに良いかもしれませんよね。

 

 

混合ガソリンの作成、保管、使用が全く問題なく、

騒音も気にする必要がなく、

振動障害も気にせず、

エンジン全開で刈るのが好きな人は迷わずエンジン式刈払機をご選択ください。

 

バッテリー式の長所は

静音、極低速回転での超長時間稼働です。

 

ちなみに草刈りがうまい人は経験上

エンジン全開で草刈りをしません。

もちろんトルクがある機種を使っているということもありますが、

草を刈るのはエンジンではなく刃です。

つまり刃の使い方がうまい人が

草刈りのうまい人です。