なんだか、この記事は自分にしっくりと来ました。

とても勉強になるのでぜひ読んでみてください。

 

 

ヤフーコメントの中にあるように、AmazonやTOYOTAのような大企業でないと

すべてが当てはまらないという部分もあるかと思います。

中小企業や個人事業では15kgの荷物を

気合で持ち上げなくてはならない場面も現実的には

多々あるかと。

 

しかしそこにKAIZENの余地がないかと言われれば、

実はそうではない事に気が付きます。

 

全く関係のない業界に思えるかもしれませんが、

緑地管理業も仕組みづくりと無縁というわけではありません。

いや、むしろ私の事業は初めから、

個々の技術、気合で利益を出していくような経営ではなく

仕組みづくりで食べていたんじゃないかとさえ思います。

 

伐採も草刈も、技術に偏り過ぎると

チームワークバランスが保たれません。

1人の突出した技術は技術のない人達の「個性」を殺すことになりかねないのです。

1人で仕事をする方なら、いくらでも技術はあった方が良いのですが、

いざ、チームで稼ぐとなると優れているはずのその技術が

不協和音の原因となりかねなくなるのです。

 

草刈りがとてもうまい人がいたとします。

もしそれが経営者(もしくは上司)であれば、

経営者(上司)は俺を真似してみろ、となるだろうし

従業員はそれを真似する事こそが仕事(能力値)なのだと考えてしまいます。

世の中、大体こんな感じで事業が回っていると思います。

 

が、私に言わせれば

これはスタートから間違っている。

もちろん草刈りの技術を継承していくのは大切ですが、

技術の向上(教育)と利益率の向上(仕組みづくり)

は多くの場合、同軸上に存在しません。

技術にこだわりすぎると、他の道が見えてこなくなり

仕組み作りにこだわりすぎると、突出した技術の衰退を招く。

 

事実、私や従業員の個々の技術は

プロフェショナルからしたら並以下であると思います。

個人個人で他社に応援に行っても、期待に応えることはできないでしょう。

それでも毎日チームで利益を上げていけているのは、

個々の能力が生み出す力以上の仕組みづくりができているからです。

 

社長以下5人の会社があったとします。

社長はたたき上げの職人なので技術があり、腕に自信があります。

5人のうち2人は社長と同等の作業技術、能力を身につけましたが、

1人で食べていける技術をもったそのうち1人は独立してしまい、

作業能力は社長の半分くらいの従業員が3人残りましたが、

社長の成果主義についていけず1人退職してしまいました。

なんで自分と同じことが出来ないんだ?と

社長と同じ能力を求められる生活に疲れてしまったのです。

経営者として1日6人の予定で仕事を組んでいましたが、

実質3人工になってしまったので

しわ寄せはすべての従業員に降りかかります。

こんな時に限って、人数がいれば実入りの大きい見積り依頼が来ますが

断るしかありません。

能力を一番高い所に合わせて教育を進めていたつもりが、

6人工必要なところ実質3人工で経営を回さなくてはならなくなりました。

どうしても足りない時は応援を呼びますが、

日程調整がうまく行かなかったり、チームとして機能しなかったり、

ほとんど利益を残せなかったり、

とてもやりづらくなってしまいました。

架空の造園業者ですが、

なくはなさそうですよねこういった構造の会社。

 

社長の失敗は、技術から逃れられなかったところにあります。

なんて

えらそうに言えるほど自分がうまく行っているわけではないので、

こういった考えもあるのか、位に思ってください。

 

私は能力主義者です。

人には必ず欠点と長所がありますが、

利益を重んずる事業において、

個々の欠点をわざわざ引き出す必要はありません。

まず、仕組みありきで事業を構築し、

個々の能力にフィットするよう作業を割り振ります。

場合によっては、能力に合わせて「機械装置」を再購入します。

 

その道に関して能力がある場合、ほぼ間違いなく

指導者がいなくても仕組みとしての技術が向上します。

これは個人技術ではなく、

チームを見てプレーが出来るという事を指します。

唯一欠点があるとすれば、

この技術は「このチームでしか活かされない」、というところでしょうか。

 

私のところから独立しても残念ながら職人にはなれないので、

副作用として結果的に誰もやめられない状況です。

逆にこれがチームの結束力を生む理由でもありますが。

 

私の勝つための仕組みづくりの秘密は、

〇人分の仕事をする機械を

〇台使用する。という考え方です。

畑違いのところからやってきた、技術信仰やプライドのない

自分だからこそたどり着いた考え方であると思います。

 

「技術」だけで育てようとすると

先ほどの架空造園会社のように6人工が実質3人工になってしまう

可能性もありますが、

個々の「能力」を正しい所に「あてがう」と

少なく見積もって3人分の仕事をする機械を使用するとして

6人いれば、1日実質18人工ぶんの作業が可能になるという事なのです。

 

まだまだ、この仕組みづくりのメリット、参考例を書こうと思えば書けますが、

今日これから自分が昼飯を作らなきゃならないので

退散退散