おかげさまでこの数日の間に

ブログ記事経由でこの高額なポータブルスピーカーを

2台も購入いただきました。

ご購入者様ありがとうございます。

(一応報告。私に入る報酬は1台58円です)

 

 

 

あまりにも国内ユーザーの情報が少ない(むしろ無い)ので、

新規ユーザー様の為にも、

メーカーさえ把握していないセットアップ方法を

ここで記事にしていきたいと思います。

 

このスピーカー、EDM やhiphopを重低音メインで鳴らすのなら

ブルートゥースでもそれほど音質劣化は気にならないのですが

(SBCコーデック)

 

このコーデックでは

クラシックやジャズ、特にクラシックは

ただ鳴ってるだけ、という低音質になってしまいます。

 

そこで、devialet maniaを最高音質で聴くにはどうしたらよいか?

ここ数日引きこもって研究をしていました。

 

あくまで手のひらに乗るポータブルスピーカーなので、

音質に関してはある程度割り切っていただきたいのですが、

心の隅を揺さぶるくらいの音質は確保できたのでここに公開します。

 

devialet maniaの高音質再生で大事なのは、まず音源。

そしてその中でも音楽ジャンル、音源の録音方法が重要になります。

そして音の最終出口、再生方法(wifiかブルートゥースか)。

 

まず、理解しておかなくてはならないのが

devialet maniaで通常のwifiを使用し、

高音質再生する方法は、スポティファイ使用時と、

アマゾンアレクサをセットアップして使用した時のみ可能であるという点です。

アップルミュージックのwifi再生にはAirplay2を使用します。

私はアンドロイドユーザーで、アマゾンミュージックアンリミテッド会員のため

今回はアマゾンアレクサの設定方法で話を進めていきますね。

 

ちなみに、スマホのdevialet maniaアプリの中には高音質なハイレゾ音源を配信している

サブスクリプションサービスもプリセットされていますが、残念ながら最終的に

ブルートゥースを使用します。(カタログや説明書に明確に書いてないのでわかりにくい)

つまりどんな良い音源でも、SBCコーデック以上の音質にはなりません。

 

アップルのAirplay2に関しても、この規格はハイレゾ音源はサポートしていませんが

遅延問題などを考えてもブルートゥースのSBCコーデックより

音質的に優位な再生方法だと考えます。

当方再生環境が無いのでテストできません。申し訳ない。

 

実は、アマゾンアレクサのwifi再生も高音質再生が資料上で確約されているわけではありません。

音質に関していえば完全にブラックボックスです。

ただ、自分の耳を信じるならば、

アレクサを使用したwifiダイレクト再生はブルートゥースのSBCコーデックを超えた

音質で鳴ります。

 

ただし、ここでメーカーもきちんと把握していない

(サポートに連絡しても理解していない)

非常に重要な問題が発生してしまうので、ぜひここで情報を得て

正しいセットアップを試みてください。

 

devialet maniaのアンドロイド用アプリを使用すると

アレクサの設定画面が現れるのですが、

(アマゾンのアカウントの登録画面に飛ばされる)

 

これがその画像。

 

日本語だから全く気が付きませんが、

ネットに詳しい方ならもうここでおかしい事に気が付くと思います。

私は初め全く気が付きませんでした。

 

何度アマゾンのアカウント情報を入れてもログインできないのです。

 

もうおわかりでしょうか?

アドレスがamazon.com

アメリカのアマゾンなのです。

日本のアマゾンとは別の会社です。

(日本のアマゾンのサポートは受けられませんでした)

私はアメリカからの買い物で

Amazon.comのアカウントも持っているので、

Amazon.comアカウントを入れたら

何の問題もなくセットアップが完了しました。

 

しかし、問題はまだ続きます。

私は日本でアマゾンミュージックアンリミテッドの会員なのですが、

devialet maniaで動作するようになったアレクサに声をかけると

(あたりまえですが)日本のアマゾンミュージックアンリミテッドの

会員情報が紐づいていないので、

有料登録会員(無料お試し)を日本語で勧められてしまう現象に

陥りました。

とりあえず無料会員になると言えば、フルで音楽は聴けるようになりますし、

音質に関してもブルートゥース接続のSBCコーデックよりも

高音質で再生することが確認ができます。

 

ここで、音質に関して違いが判らないようであれば、

無理にアレクサ経由(wifi)で音楽再生する必要はないと思います。

ブルートゥース接続の方が圧倒的に機動性が高いし手軽ですから。

 

録音の良い音源で、明らかに音質の違いを感じられる方は

少し大変ですがもうしばらくお付き合いください。

 

次に私がしたことは、考えるのが面倒だったのでAmazon.comの

アマゾンミュージックアンリミテッドに加入してしまえば解決だ!

という方法でやってみたのですが、

何度やってもアメリカアマゾンミュージックのログイン画面で

日本のAmazon.jpに飛ばされてしまう。

 

devialet maniaのサポートに連絡しても

頓珍漢な返答が返ってくるだけで、

順を追って説明してくれるような

期待していたサポートは受けられませんでした。

メーカーの人間自体がdevialet maniaをアレクサで使っていないのだろうね、、、

もちろん情報も共有されていない。

売る気が無いのかもね。

言葉は丁寧だけど冷たい対応。

世界ではこれが普通なのかもしれませんが。

 

ここから様々な方法を試して、体を休めるべき正月を

devialet maniaに捧げることになります。

色々ありましたが結果だけここに書いておきます。

 

ハイ、すべて独学で解決しました。

今ある問題は二つありました。

ひとつは、devialet maniaのアレクサで

正式なアンリミテッド会員になれないこと。

無料期間が終わった後、通常会員では高音質で聴くことが出来ません。

もうひとつは、音楽のセレクトがdevialet maniaのアレクサ経由(音声)のみであること。

地味に不便です。予想外の楽曲をながら聴きする時は良いのですが

プレイリストなどもセレクトしたいのです、やっぱり。

この時点では、アマゾンミュージックアプリとの連携はできていませんでした。

 

これらすべて解決したので、

このように設定してみてください。

 

devialet maniaアプリのアレクサ登録アカウント

→Amazon.comのアカウント

 

日本のアマゾンアレクサアプリの登録アカウント

→Amazon.comのアカウント

 

日本のアマゾンミュージックアプリの登録アカウント

→Amazon.jpのアカウント

 

なぜかこれですべてが紐づき、

無事、日本のアマゾンミュージックアンリミテッドの曲が

アマゾンミュージックアプリから選択でき、

devialet maniaから高音質再生できるようになりました。

 

ただし、超高音質というわけではないので

もしかしてアマゾンミュージックアンリミテッドの

ハイレゾ音源の再生というわけではなく、標準音質の音源を

ブルートゥースのSBCコーデックを通して再生していないから

ブルートゥース接続の時よりも音質が良いと感じるのかもしれません。

 

音質の見極め方は、心を揺さぶるか揺さぶらないかで決めます。

私は弦楽のためのアダージョ

 

 

を聴いて、プラトーンの名シーンがどれだけ

「音楽から」呼び起せるかで判断するのですが、

ブルートゥース接続では音量感はあるのですか

細かい分離や整理が追いつかなく、音の中に静けさが無い状態だと

感じました。

wifi接続の場合は、一見音の量感は少なく感じるのですが

音のない所に音が感じれるようになります。

ピントが合い、シャープです。

 

私は右耳が正常に聞こえないので、

ステレオのセパレート感や、臨場感は全くと言っていいほど感じられません。

音像を定位することも不可能です。

 

devialet maniaは通常のステレオ再生とは違い

1点から360度拡散するタイプのスピーカーなので、

2スピーカーで得られるような音像定位は皆無だと思います。

ただし使っていて思うのは、

2スピーカーと比べるのではなく

新しいステレオ再生の在り方だと思うと

臨場感より機動性のあることの方がメリットとなる場面もあるかなと

思うようになりました。

 

余談ですが、devialet maniaのwifi再生で

ソロチェリストの音源を流すと

定位を気にせず音の深みだけで楽しめます。

理由の一つとして録音の仕方が大きいと思います。

オーケストラと違い、

(これは想像ですが)

マイクが楽器に近い位置にあると思われます。

表現があっているかわからないですが、

楽器へのアタック感が音になっており、

オーケストラのオフマイクでは不可能な力づよさを感じます。

こういう音にdevialet maniaはよく合います。

 

軽く流してみた感じではソロサックスにも合うと感じました。

サックスから吹き出る空気さえ感じます。

 

誰にも勧められるスピーカーではありませんが、

使い所のわかる人にとっては

かなり面白いスピーカーです。

 

ただし音質だけを求めるのなら、

費用対効果で言っても

ヘッドフォンにお金をかけた方が良いかな?と思います。

 

devialet mania、

グランドピアノに突っ込むようなオンマイクのピアノ音源があったら面白いと思いますが、

引き気味で録音したピアノの音は少々残念な感じで鳴ります。

ピアノの音に高級感がまるでない。

ユーザーみんなが言っていますが、低~中音は弱いんですよね。

 

あと、上記のようなよく合う音源でも

これはdevialet maniaの欠点というよりも

デジタルアンプの欠点と思われるのですが、

音量、音質、音圧は良いのですが

心地よい音ではないんですよね。

いつの間にか歯を食いしばって聴いてしまうようになります。

人間と何かの波長が合っていないんでしょうね。

ここは割り切ってます。

 

デジタルアンプでなければ、

このサイズ、この音量、この出力、この電池持続時間、

全てかなえるのは不可能ですから。